戯れ言

春に・・・
青春とは人生の或る期間を言うのではなく
心の様相を言うのだ。
優れた想像力、逞しき意志、
炎ゆる情熱、怯懦を却ける勇猛心、
安易を振り捨てる冒険心、
こう言う様相を青春と言うのだ。

年を重ねただけでは人は老いない。
理想を失うときに初めて老いが来る。
歳月は皮膚のしわを増すが
情熱を失うときに精神はしぼむ。
苦悶や猜疑や不安、恐怖、失望、
こう言うものこそあたかも長年月の如く人を老いさせ、
精気ある魂をも芥に帰せしめてしまう。

年は七十であろうと、十六であろうと、
その胸中に抱き得るものは何か。
曰く、「驚異への愛慕心」
空にひらめく星晨、
その輝きにも似たる事物や
思想に対する欽迎、
事に処する剛毅な挑戦、
小児の如く求めて止まぬ 探究心、
人生への歓喜と興味。

人は人生とともに若く
疑惑とともに老ゆる。

人は自信とともに若く
恐怖とともに老ゆる。

希望ある限り若く
失望とともに老い朽ちる。

大地より、神より、人より、
美と喜悦、勇気と壮大偉力との霊感を受ける限り
人の若さは失われない。

これらの霊感が絶え、
悲嘆の白雪が人の心の奥までも蔽いつくし、
皮肉の 厚氷がこれを固くとざすに至れば
この時にこそ人は全くに老いて
神の憐みを乞うる他はなくなる。

サミュエル・ウルマン「青春」
2001年03月28日 21時41分13秒

さんぽ
 2月から仕事の内容が変わり、フィールドがこれまでのスタジオから野外に変わった。深夜に働くことも少なくなり、昼間がメインの普通の生活を手に入れた。
 一番変わった事はといえば、昼食だ。これまでは社内でとることが多かったが、渋谷の街をふらついて気になる店に入るようになった。散歩をして太陽を浴びながら飯を食いに出かける。普通のことかもしれないが、不規則な生活が続いた私にはとても新鮮な毎日だ。
 渋谷は若者の街というイメージが強かったが、なかなかどうして、中年サラリーマン向けのディープな店も多い。先日、偶然に入ったセンター街近くの喫茶店も実に深かった。
 まず、深緑のガラス戸を開けると店員と客全員が新参者の我々をにらみつけている。その目は、早くドアを閉めろや、太陽がまぶしいやんけとでも言いたげだ。そそくさとドアを閉めて、席に着き「あ、コーヒー3つ」と告げると一瞬、店員の顔が引きつった。すごく居心地が悪い。
 テーブル兼テレビ麻雀ゲームに置かれた水をごくりと飲みながら、「なんか言ってはいけないことを言っちまったんだろうか」と心配になったが、カウンター奥のマスターはふっとため息をつき、あきらめたようにコーヒーをいれ始めた。マスターの動作を見て店員の緊張も解け、客たちも仕方ねえなぁとおもったのか麻雀ゲームに集中し始めた。
 話し声がまったく聞こえず、電子音だけが静かに響いていた。出てきたコーヒーを素早く飲み、いそしそと店の外に出た。同僚の顔を見ながら、「また・・・来よう」というと「もういいです」という返事が返ってきた。「大人の味がわからないやつめ」と心のなかでつぶやき、さあて明日はどこに出かけようかと考えながら会社に戻った。
2001年03月02日 13時59分02秒

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