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久しぶりに故郷に帰った。私の故郷は日本三大古湯のひとつだが、住んでいたときは、温泉よりも内風呂の方がいいという思いこみがあって滅多に温泉に浸かることはなかった。
東京に住むようになると、雑踏に疲れると、田舎ののどかな風景が見たくなるようになった。そして月に何回か地方の田舎町に出かけることが習慣になった。 ただ出かけては面白くないので、なるべく温泉がわいている場所を選んで行くことにしている。関東地方が主だが、ここ数年でかなりの数の温泉に入ってきた。ほとんどの温泉が入浴だけで500円から1000円という料金だ。これで、一日に2、3の温泉に浸かって帰ってくるとかなりの出費になる。 何気なく入った故郷の湯は硫黄泉で独特の香りが漂い、のれんをくぐった瞬間から少しづつ期待が高まった。料金は150円だ。都内の銭湯が400円だから銭湯以下の値段である。 なかは、湯船は小さかったが洗い場は10ほど有り、必要充分な温泉である。客は地元の人間ばかりで、湯気と一緒に会話が漂っている。なつかしい訛りに耳を傾けていたら、湯船の中の老人が民謡をうなり始めた。こういう素朴な温泉を探し続けていたが、結局は故郷に有ったかかと体を洗いながら苦笑いしてしまった。 |
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2001年09月27日 23時08分24秒
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先週、知り合いのジャーナリストが41歳で亡くなった。彼女はストーカーの専門家として知られていた。彼女の作品は「女性の視点で描いた」などと評されることが多かったが、女性か男性かではなく、彼女ならではの、あたたかな人間的な表現で貫かれていた作品たちだったと私には思われる。
通夜の席で、かつての同僚たちと再会をした。会社を移り2年が経ったが、昨日別れたばかりのようで、懐かしさを覚えることは無かった。会いたいと思ったほとんどの人に会えた。しかし、通夜という席で再会する苦さが口いっぱいに広がっている。 焼香を済ませても、友人でもある喪主が心配で、その場を動けずにいた。友人は、私の前に来ると、冗談を一つ言ったが、かえってそれが悲しかった。 通夜の日、9月7日は、故人の新刊「おひとりさま」が発行される日であった。出版社の協力で通夜の席で全員に配られた。車の中で水銀灯の明かりを頼りに「おひとりさま」のページをめくってゆくと、そこには故人の生命力が溢れている。 気がつくと再会した仲間たちも、ほとんどが帰路についていた。気持ちの整理が何もつかないまま、私も車のエンジンをかけた。 |
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2001年09月09日 18時00分40秒
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週末、買い物に明け暮れた。
綺麗な画質で映画を楽しもうとDVDプレーヤーを注文していたのが届いたのを皮切りに、多忙な買い物ツアーが始まったのだ。 DVDプレーヤーを設置すると、肝心なソフトが一つもないことに気付き、レンタルビデオ店に出かけ、「メンフィスベル」を買った。金額は2000円。映画館で見るのと変わらない値段で、ソフトが買えてしまう。映画製作者はこの状況をどう見ているのだろうか?しかし、この値段は嬉しいぞ・・・など、様々な思いをブレンドしながら家に戻る。 早速、再生してみると予想以上に画質がいい。VHSと画質を比較するためにテープをデッキに入れてみた。すると、左の音声チャンネルにノイズが乗っている。いろいろ調べてみると、録画はきちんと出来ているが、再生するとノイズが乗ってしまう事が分かった。8年も使っているのでヘッドが寿命を迎えたのだ。 そこで、今度はVHSデッキを買いに行くことになる。バイクで秋葉原まで出かけ、3店舗ほどめぐり、機能と値段のバランスのとれたものを買う。 また家に戻りセッティングすると、DVDの画質を確かめるべくVHSと比較を始めた。 確かにすごい!ほとんど放送のクオリティーと変わらない画質だ。アナログのケーブルでつないでこれだけ奇麗なのだから、デジタルケーブルを使うとより奇麗なはず・・・そう思うと止まらない。なあに、どうせ1000円くらいだろう、たかがケーブルだし、という気持ちもあり、秋葉原に再び向かう。 売り場に着くと、先ほどのデッキを買ったときの店員が商品に不都合でも有ったのではないかと心配そうにしている。訳を話してケーブルを持ってきてもらう。 3200円。予想の3倍近くの値段だが、ええい、高画質のためと思い、買い求める。そして三度自宅へ疾走する。 いよいよデジタルケーブルでDVDの実力を試すときが来た。ディスクをトレーに乗せて画像が出るのを待つ。出てきた画像は、やはり美しく輪郭がくっきりとして字幕も見やすい。感激しながら「メンフィスベル」を終わりまで見る。 時刻は夜10時を回っていた。が、DVDの画像の美しさに感激したあまり、他の作品も見たくなって店へと走り、「バグダッドカフェ」を買う。 たった一つの買い物が引き金となって、忙しい一日になった。出費も多かったが充実感もひとしおである。 と、一日を振り返る間もなく、インターネットショッピングで松田優作主演、ドラマ「探偵物語」の予約注文をしている自分がいる。 |
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2001年09月07日 07時06分28秒
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