戯れ言

I DO
 仕事用の携帯電話を持ち歩くようになってから、プライベート用の97年製造のIDOの電話をあまり持ち歩かなくなった。

 自宅の充電器の上に置きっぱなしで、たまに覗き込むと着信履歴が残っている。しかし、気づいた時にはすでに数日たっており、コールバックするのも気が引けてかけ直さずにいる。

 先日、久しぶりに持ち歩いたところ、ベルが鳴った。女性の声だ。すぐに相手が誰かは分かった。かつて一緒に仕事をしていたタレントからだった。

 電話の声には張りが有ったので、悪い話ではないなと直感した。テレビで毎週映画評論のコーナーをもっていること、今月からラジオの仕事も入ったこと、歌を歌いつづけていることを短い時間で的確に伝えてくる。

 彼女は、歌手としてデビューしたもののなかなか売れず、それでも、ショウビジネスの世界で必死に生きようとしていた。それが5年前。

 最後に電話で話したのが3年前。やはり、突然ベルは鳴った。「タレントを辞めようと思う」と言った。私は、「歌は好きなんだから、一生歌い続けたらいい。聞いてくれる人がいないと思っても、誰かが聞いていてくれる。映画も好きなんだから見つづけたらいい。出るだけが映画じゃない」とだけ言った。

 そして、彼女は今もバンドのボーカルとして唄いつづけ、映画評論家として雑誌の連載やテレビ出演をしている。「あなたの電話番号が変わってなくてよかったわ」と、彼女は言って電話を切った。

 電話を切り、携帯電話を見つめた。そこには、I DO・・・ と書いてあった。
2002年04月15日 17時12分05秒

心機一転
 愛用していたスクーターを廃車にする事にした。ほんの数日前まで元気に走っていたが、ついに区切りをつけ、新車に乗り換えることにした。

 去年、エンジン内部をバイク店で修理してもらい、エンジンに関しては、しばらくは大丈夫なはずだった。

 ところが、後ろのブレーキを修理した直後に、前ブレーキが不調になり、だましだまし乗っていたところに、車輪を回すためのベルト切れが起きた。

 もう、10年以上も前のバイクだし、今回修理したところで、またすぐに壊れてしまう。一日に70キロ以上の道のりを毎日乗っているのだから、スクーターも疲れたのだろう。どこか修理するとどこか壊れるイタチごっこに、今日、終止符をうった。

 しかし、このスクーターに敬意を表し、同じスクーターの最新型を買うことにした。明日の朝、新しいナンバーを役所に取りに行き、新年度を駆け出すつもりだ。
2002年04月01日 01時46分44秒

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