自分の中のそういった気持ちは性欲によるものなのか、それとも征服欲なのかよく分からないが、
新しく出会った人と身を焦がすような一時を過ごし、貪るように快楽を享受したいと思うときがごくたまにある。
既に知っている人ではダメで、新たに出会った人でなくてはいけない。
危険であることを知りつつ人類未踏の地に足を踏み入れる開拓者が持ち得る魂、男は誰しもそれを持っている。
そんなことをつらつらと考えながら電車に揺れている。仕事をオフにしたので一日中自由な時間を
持つことができた。最近特にそういった欲望が鎌首をもたげていて、それを制えるために
先週に引き続きテレクラに行くことにする。半分自分に呆れながら。
場所は池袋VC。入店時間は12時半。午前中の客が引けて店内は空いているようだ。
12:33〜34
どうもVCの一本目はサクラの匂いがいつもプンプンする。入店して荷物を片づけ煙草に火を点けたところで
架電。相手は19歳女子大生。とても明るくはきはきしている。
「今友達と一緒で、Hはナシだけど、お小遣いをくれる人を捜しているんです」
そういうのは断っているんだけど、と言うと彼女は
「じゃフロントに戻して下さい」
と妙に手際が良い。やはりサクラ臭い。
13:05〜40
上尾にお住まいのハルミさん。年齢は30代としか言わない。161cm43kgで
髪はストレートの茶髪だそうだ。女性で体重を数値で申告する人は珍しい。たぶん自分のスタイルに
自信をもっている人なのであろう。最初に電話に出たときに「わたし初めてなんです」というので
「この店に電話をするのが初めてなのか、テレクラに電話をするのが初めてなのか」と聞いてみると
テレクラが初めてだと言う。その割には話し慣れている口調なので、ちょっと怪しいと思うが
別に気にせず。誰かに似ているの?という質問に彼女は「最近よく言われるの。SHAZNAに似ているって」
と答える。「SHAZNA?ひょっとして歌を歌っている髪が赤い人のことを言っているの?」
どうもIZAMU似であるらしい。ただし髪は赤くなく茶色いらしいのだが‥。
誰に似ているのか?という質問に異性のタレント名で答えるのは面白いかもしれない。まあIZAMUは彼女にとって
異性とは言えないかもしれないが、非常にイメージが湧きにくくなるのだ。例えば誰に似ているの?と
聞いた人に私が酒井和歌子──これは一つの例であるが──などと答えたら女性はいったい
どんな反応を示すのだろうか。やはり訳が分からないだろうと思う。
ペットの話しなどをした後で彼女が池袋まで来る事になり、JR北側改札口に着いたらPHSに
電話することに決める。しかし彼女曰く「会ったら直ぐにホテルっていう人はイヤなの」、
やはり最初の一言が嘘であることがバレる。
14:20
先程話したハルミさんからPHSに架電。家を出ようとしたら大雨が降っていて出られなくなってしまったので
車で行きたいと言う。池袋に車で行くのは不安らしいので、中間地点の武蔵浦和に待ち合わせ場所を変更する。
時間は4時。車種と携帯の番号を教えてもらう。ひょっとしたら欲望を満たすことができるかも、
という期待がとても膨らむ。
14:30〜50
20分延長のサービスを使い切って話しをしたのは25歳フリーターのミキさん。
昔の彼氏と再度つきあい始めたのだけど、実はもう彼のことを好きではなくなっていた自分に気が付く、など
といった話しをする。
後で考えてみるともう少し彼女と話しをすればよかったのだが、どうも延長する気にはなれず
自宅の番号を教えてやむなく切る。たぶん彼女からは電話は架かってこない。
武蔵浦和の駅に降り立つ。待ち合わせ時間の5分前。以前にこの駅に来たのはいつだっただろうか。
その時は駅前には何もなく、ターミナル駅であるのに果たして人が降りるのか、と感じたのだが
数年ぶりのそこは駅の周辺にショッピングモールやビルが建っていて、ちょっとした変化を見せている。
雨は止んでいる。PHSの留守録を聞いてみるとハルミさんからの伝言が入っている。
道が混んでいるので15分ほど遅れるそうだ。駅の周辺をぶらぶら歩いて過ごす。
時間がきたのにまだ彼女が到着した気配は無い。紙コップのコーヒーを買おうと思い少し歩き出したときに
彼女が言っていた車種の車が小さなロータリーに入ってくるのが見えた。車に近づいていく。
助手席側のウインドーが少し下がる。運転席を覗き込んで挨拶する。
「こんにちは、先程お話ししたねこねこです。わざわざ来てくれてありがとう」
運転席に座っているのはグレーの水商売っぽいミニのスーツを着た女性。真っ直ぐに伸びた足に
目がいく。顔は、、ちょっと化粧が濃い。彼女のことをIZAMUに例えるのはごく自然であると思えるほどの
SHAZNA系、というかおミズ系。ただし歳は30代といってもかなり後半の30代に違いない。
でも全然オッケーだ。しかし、彼女の口から出たのは、
「ごめんなさい。今、親から電話があって、直ぐに戻らなくてはならないの‥」
う、面接落ち、なのだ。彼女はしきりにごめんなさい、を繰り返すが謝れば謝るほど私の心は白くなっていく。
そしてロータリから出ていく車を呆然と見送る。また電話すると言っていたが、絶対ないことを確信しながら。
リベンジ
収まりがつかない。再度テレクラに行くことにする。気持ちが攻撃的に、いや意地になっている。
そういったときには取り次ぎタイプの店ではなく、早取りに限る。池袋の別の店に入店。時間は5時半。
しかしこの店は全然電話が鳴っていない。前からもうだめだろうなあ、と感じていたのだが
多分近い内にツブれてしまうことは間違いない。
客の入りは結構良いのに電話が鳴らないという不思議な店である。
17:40〜18:00
何を聞いても「うん」としか返事をしない不気味な19歳。ひょっとして頭が悪いのかとも
思うのだが、多分こちらをバカにしているのだと思う。なんとかつないで20分が我慢の限界だった。
中森明菜が好きだと言っていたがそれも最悪だ。彼女のファンには申し訳ないけれど。
立て続けにPHSに着信。最初はぷうさん。彼が戻ってくることは
メールで知っていたけれど、到着したようである。明日オフることなどを話す。しかしここにいるときに
ぷうさんから電話が架かってくるとはなんということか。二人して笑ってしまう。
二件目はマナミから。声が落ち込んでいる。どうしたのかと
聞いてみると、最近調子が悪かったのだが、肝炎であることが分かり入院しなければならないとのこと。
テレクラにいることを教えると、少し受けたようで声がちょっと明るくなる。ここの
フリーダイアルを教えたが、さすがに電話を架ける気にはならなかったようだ。
18:10〜18:40
西武新宿線沿線にお住まいのショウコさん。30代で両親と同居。
10分ほど話しをしていてやっと気が付いたのだが、
どうも舌足らずな話し方がおかしい。酔っているようでもある。
私の自宅の電話番号を教えても一回では分からないようで、何回も間違い、言い直しをする。
話す内容も少し変な感じがして、そこのところを尋ねてみると、彼女は自分がテンカン気質の精神障害を
持っていることを告白する。
「そういうことをね、みんなに言うと、みんな私から離れていっちゃうから、
なるべく言わないようにしているんだけどね」
確かに少し卑屈な話し方をするのだが、話しをしていると楽しいし私は別に気にならない。しばし談笑。
しかし何故か突然電話が切れてしまう。
18:58〜19:00
声がいきなり若い。というかまだ子供のようである。年齢を尋ねてみると14歳、中学生である。
最近はMLに中学生がいることはあるが、さすがにテレクラはまずいだろう。「子供はこういうところに
電話をしてきてはダメだよ」と言って電話を切る。
リベンジは玉砕、、、であった。
その後買い物などをして10時前に自宅に戻ってみると、無言電話8件。
雰囲気からして同一人物のようである。まさか、と思っていたら
15分後やはりショウコさんから架かってくる。
先程突然電話が切れてしまった理由を尋ねてみる。彼女はハッキリとは言わないが
どうも親が切ってしまったらしい。そして別の話しを続けようとすると「その話しはいまはちょっと」などと
歯切れが悪い。ご両親がそこにいるんじゃないのだろうね?と聞いてみたら当たっていた。
ちょっと考えて「あなたはもうここには電話してこない方がいいよ」と言う。彼女は「スミマセン」と
申し訳なさそうに電話を切った。とても後味が悪い。申し訳ないのはこちらもなのだ。
色々考えて今年はもうテレクラに行くのを止めることに決める。
一週間ぶりの更新になる。先週はテレコミで知り合った人からの電話が殆どなかった。
仕事から自宅に戻ってみても無言電話が入っていることも少なく、そろそろ活動を始めないと
この日記を書き続けることすらできなくなってしまうという焦りもあり金曜日にテレクラに行ってみた。
金曜日、時間は6時半、仕事で外出する用事があり、そんな時間に川越にいる。清々しい初夏を
感じさせる夕方、うっすらと暗くなり始めたこんな時間は、まさにテレクラに行くには最適であるように感じる。
最近テレクラとは相性が悪いのだが、週末を迎えた開放感も手伝って城下町川越を歩く女性達の姿は
軽やかだ、なんだかイけるような気がする。
ここにVCがあることは以前から知っていたのだが、いままで訪れるチャンスがなかった。
場所が分からないので会員券に記されている電話番号に架けてみる。駅の直ぐ近くらしい。
人は良さそうな店員が道順を教えてくれる。駅から徒歩3分。ビルの4Fに位置しているそのVCに
入ってみると受付で一人新規の客が店員から説明を受けている。店員は一人しかいないので
5分ほど待たされ、ようやく入店する。料金は普通のVCとは変わらない。ここは元は別の飲食店が
入っていたのだがあまりお金を掛けずに改装したといった感じで、ゆったりとした作りになっている。
個室の数がやたら多く数えたところ20位あった。
7時前に入店し個室に入ったのに1時間以上電話が鳴らない。時間のカウントは一本目からなので
10時近くまで居られることになると気づきすこしウンザリする。19:55に初めての着信。
とにかくかなり鳴りは悪いと言える。
19:55〜58
19歳、名前は聞かなかった。電話をとった瞬間に公衆電話からであることがわかり、
二言話しをした段階で、彼女は援助を希望していることを直感する。
「で、友達と買い物をしてきたんだ。今、その友達はいるの?そこに」
「ううん、また後で落ち合うことになってるんだけど、とりあえず今は一人」
どうも友人は客を確保することができて、彼女はそれができずに焦燥っているようだ。
「そう、ねえ、キミ援助希望なんでしょ?」
「分かる?そうなの。オジサン、援助してくれないかな」
考えてみればVCは取り次ぎ制なので、受付で女性には必ず希望年齢を聞いているはずである。
それで19歳の女性が35歳の私を希望したと言うことは十中八九、いや限りなく100%に近く援助に
違いない。オヤジ好きの10代は少ないのだ。ちょっと聞いてみる。
「キミの値段は幾らなのかな?」
「3万円、コレ以上絶対まけないからね」
わははは。そうかキミは値切られることが多いんだね。最初から援助をする気がないことを伝えると
いきなり切られる。
直後に隣りの部屋、私がこの店に入店したときに店員から説明を受けていた人で30代半ばの
スーツを着たサラリーマン風に架電する。隣の部屋の話し声に耳を傾けてみると、
「オッケー、いいよいいよ。で、幾ら?」(隣の男性)
「えー、少しまけろよ」(隣の男性)
しばらく何も聞こえてこない。どうも私と同様にガチャ切りをされてしまったようだ。
彼の独り言が聞こえる。
「ちっ、いきなり切りやがって、たけえんだよ」(隣の男性)
笑いをこらえるのに苦労する。どうも川越の相場は3万はしないらしい、どうでもいいけれど。
21:00〜40
川越の近くにお住まいの30歳バツ一のノリコさん。身長156cm、中肉、髪はソバージュで茶色。
少しヤンキー系が入っていそう。一才の子供がいて、離婚したばかりで今は仕事はなし。
音楽は何が何でも長渕ということで、私とは趣味が合いそうになく困ったのだが
ペットの話しで盛り上がってしまい、結局自宅の電話番号を教えてもらえる。
これから自宅に戻ってから電話をし直す、と約束して電話を切る。
21:45
少し時間は残っていたが、もうそろそろと帰り支度をしている時に架電する。
まあ鳴っているのだからしょうがないと思い、でてみる。
「すいません。私‥」
いきなり謝る人は珍しい。公衆電話からのようで、まわりを車が走っている音が聞こえる。
「ごめんね、せっかく電話をしてくれて。でも、ボクはもう帰ろうと思っているからもう一回電話し直してよ。
そしたら別の人に繋がるからさ」
「そんなこと言わないで、2万でいいんです」
またまた援助だ。いい加減イヤになる。
「あのね、ボクは援助とかする気がないし、ダメなんだよ」
「それじゃあ、1万5千円で良いです。私、もうその店の前にいるんです」
なんということ。ひょっとして新手のデート嬢かと思うが、それにしては値段が安すぎる。
どこまで値切れるのか、からかってみようかとも思ったが趣味が悪いと思い考え直す。
「まあどちらにしろ帰るところだから、店から出て行くけど。援助はする気がないからね」
「分かりました。取りあえず店の前のラーメン屋のところで待っています」
果たしてそこで待っていたのは、このコが援助なんかをするのか、と思うほどの
よく言えば素朴な感じの、悪く言えばダサイ、年齢不詳の女性であった。たぶん20代だと思うけれど。
丁重に断り、少し背筋に寒いものを感じながらその場を立ち去る。なんていうかこんな事を言いそうな
感じのコだった。
わたしってぶすだから、さいしょえんりょして2万円なんていうんだけどじつは
いくらでもよくって、かれしができないしほしくないからおかねもらって
せっくすするのはきもちいいし、おかねもてにはいるしいいことばかり。
それでもじっさいにあったらことわられることがおおいんだけど、
ときどきよっぱいらいの人なんかがさけくさいいきを
はきながらなっとくしてくれたりするんだけど、そんなときのせっくすってさいあくで
おもしろくないんだけど、おかねのためってがまんしてればそれほどくじゃないし
ときにはちっぷもくれたりするいいひともいる。
なかにはへんたいもいてわたしのことしばったりするけど、
そういったことすきじゃないし、いたいからやなんだけど
ほんとうにいやがっているとあいてがずにのってもっともっとやってくるから
がまんしてるの。べつにじぶんをうっているわけじゃなくって
わたしにはわたしなりのぷらいどってものがあるのだけど
そんなことほかのひとにせつめいなんかできないししないよ。
自宅に戻ってノリコさんに電話をすると、彼女は既に就寝中でありちょっと話しをして切る。
彼女は美人かもしれないけれど匂い薄である。
最近そういった人にときめく事が少なくなった。彼女と話しをしていても面白く感じられない。
直接会う前に結果が分かっているような、もう既に終ってしまった感じ。Cで濃い人達に
出会うことに慣れてしまったせいだろうか。
ミドリさんから深夜12時過ぎに電話があり、名古屋にいる彼女と
一時間以上話しをする。彼女、ここ2週間ほど激動の日々であったそうだ。
彼女と話しをしていると非常に強いシンパシーを感じる。テレコミで出会っておいて
変な話しだが、彼女とは一生つき合える親友になれるようが気がしている。
土曜、日曜はテレコミ系の記録はなし。