第7話 *”とどさんのお話 その参 *(長編)
さて、話は3年前の2月の出来事でした。
その日、私は仕事の打ち合わせのため中目黒に電車で向かいました。
普段はクルマで通過するだけなのですが、電車では初めてでした。
駅を降りると上司と待ち合わせのため駅前の喫茶店へと入りました。
コーヒーなんぞ飲んで時間をつぶしていますと、
何度か体を横の方へとぐんと動かされるような目眩が襲いました。
そんな目眩は今までありませんでした。
くらくらするのではなく、なにか横に引っ張られるようなへんなものでした。
思えば、なにかの前兆を予告するようなことはこのあたりから始まって
いたのかもしれませんでした。
しばらくして、目眩は治まり上司も来たのでその喫茶店をあとにしました。
先方の会社まで歩いて5分ほどでしょうか・・・
大きな通りを歩いていくと前から1匹の犬が歩いてきました。
首輪も付けず、かといって野良犬のように薄汚れていない人懐っこそうな犬
だったのを覚えています。
私はすれ違いざまに何のきなしに犬の頭を撫でてあげると、
今まで廻りになんの興味も示さず真っ直ぐに歩いていた犬は
私にじゃれ付いてきて私の歩くことを妨げました。
無理に歩こうとすると犬の足を踏んでしまいそうだったので
その場に立ち止まり、首のところをなでなでして犬を落ち着かせました。
やっと、犬を振りほどきふと手を見ると先ほどまでは気が付かなかった
のですが右手人差指の爪が縦に5ミリほど裂けていました。
当然、肉にまでかかっているのでちょっと痛いものでした。
私は爪を伸ばしてるわけでもないのになんでこんな裂けるような
傷があるのだろうかわかりませんでした。
そして、川に架かる橋を渡り川沿いにある先方の会社へと着きました。
会社の前で言いようのない胸騒ぎを覚えたのはいうまでもありません。
(つづく:敢えて地名を記しましたがまずかったら削除願います。)
(98年5月7日<木>23時22分)
メールで送れなかった話(その2)
さて、その会社ですが建ってからまだ間もないのでしょうか、
外装はきれいなテナント(事務所)ビルでした。
ちょうど川のほとりの道を隔て、角地に建つものでした。
なんだか妙に心臓の鼓動が高鳴りました。
入口を入るとすぐ右手にある会議室に通され、
会議室の前に立つと不快な感じは頂点へと達しました。
「ここに、なにかがいる・・・」
今までも、そんな不快な気持ちになったことはありましたが別段、
気にしなければ何ともなかったのですが
それとは違い、なにか邪悪な念を全身に感じており初めて
「入りたくない・・・」と思いました。
でも仕事なのでそんなことを言ってはおれず、
中に入ると床からなにか見えないものが湧き出しているような感じが..
それはちょうど部屋の中央から噴きだすように室を覆っているようでした。
私は中央に一番遠い席を選び、座ろうとしましたが
上司の命により席を中央の椅子へと替えざるをえなくなりました。
体に変調が現れたのは座ってすぐのことでした。
打ち合わせの前の雑談が始まりましたがそれどころではなく、
私は
沈黙の世界と霊との戦いに身をおかなければならなくなりました。
どんどんひどくなっていく吐き気と自分の視点が定まらない・・・
何か急に視野が狭くなってしまい、正面を見ていられない状態、
ふいに意識が遠のいていく・・・
など言いようのない変調でした。
そんな自分と戦っていました。
廻りで起きている現実の世界とは違うところに放り出され、
意識が遠のく時には耳元で聞き取れないくらいの低いうめき声のようなものに包まれました。
何度目かでその声は何かを繰り返し、繰り返し言っているようでそれは
「つ・れ・て・い・く」
と聞き取れました。
薄れていく意識のなかで「これは、本当に連れて行かれるかもしれない」などと思いましたが、
必死に抵抗していました。
(とどはクリスチャンなので)キリスト教式のお祈りを頭の中で念じ、
「一緒にはいかない。ほかの人間に飛んでいけ」と心で訴えかけました。
大体時間にして5〜6分のことだったと思います。
雑談も終わり、そろそろ打ち合わせというところで下を向き続け、
話に加わらない私を見かねたか上司が「どうしたの?」の一言。
絞り出すように「ちょっと気分が悪いので席を外していいですか?」と私。
席を立ち、入口の扉を開けると背後から先方のお客さんの声・・・
「君は霊感があるの?」・・・・・
「ちょっとあるようです・・・」
と振り向きもせずトイレへ駆け込みました。
はあはあと荒い息を吐きながらトイレの中で気を静めました。
不思議といままでの強烈な吐き気はおさまっていくようで、
20分ほどその中で時間をつぶして出た結果は
「逃げよう・・・」でした。
部屋を出ると治まってしまう不快感や体調はきっとあの部屋になにかある
のだと、そしてその正体は自分を狙っているのだと・・・。
そして、お客さんは何故私に霊感のことを言っていたのでしょう。
ただ言えることはあの部屋には強い霊がいるということだけ・・・。
メールで送れなかった話(その3)
さて、「逃げる」といってもどうしたものか・・・。
やはり体調が悪いのでというしかありません。
私の廻りには霊感なんぞ持ってるものは1人としていませんでしたし、
そんなことをいっても失礼だし本当のことをいうことはできません。
意を決して室に戻りその旨を伝えると
上司は「顔色も良くないし、帰った方がいい」と。
そして先方もどういうわけだか快く帰ることを勧めてくれました。
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(本当は大事な打ち合わせだったんですが・・・。)
もときた道を帰り、電車に乗り・・
家に着き、やることもなかったのでベッドで休んでいましたが、
ちょうどお昼ごろでしょうか、電話が鳴りました。
電話は妻の実家の母(義母)でした。
亡くなった原因はわからなかったそうです。
私には落胆の気持ちととんでもないことになったこの結果に唖然としました。
しばし、呆然とした時をすごした後、ふと我に返り風呂に行き体を塩で清め
当時、私の妻はお腹に双子がおり、検査の為入院していましたが
メールで送れなかった話(その4)
私はその後「御札を貼ったので大丈夫です。」との言葉を信じ、
「まだ、霊はいます。そして御札を貼られたことでとても怒っています」
もう、その会社のフロア全体に邪悪な気を感じて入口のところで足が止まってしまうほどでした。
霊能者(?)に頼んでも「手に負えない」とかで断られたり、
結局、引っ越すことになったようです。
というわけで、この話はこれで終わります。また次の機会に違ったお話を書こうと思います。
と、いままでの体調はそこから離れるに従ってどんどん戻っていきました。
さっきの恐怖感がここにきて襲ってきたようでふるえが止まりませんでした。
内容はというと実家の弟の子供がさっき亡くなったというものでした。
まだお腹の中にいた9ヶ月の赤ちゃんでしたが
突然動かなくなって不審に思い調べてもらったら亡くなっていたそうです。
亡くなった時 刻はちょうど私があそこ苦しんでいた時・・・。
そしてそれは「ほかの人間のところ、もっと弱い人間のところへいけ」
と私が念じた結果なのでしょうか?
ほんとうに霊が子供を連れていったかどうかは定かではありませんが、
あの時刻にわたしは霊にとりつかれそうになり、
またその時間に1人の人間が死んでしまったことは事実だったのです..
私は近くの病 院へとクルマを走らせました。
今度はその子たちが危ないと感じたからです。
幸い、子供は無事でしたがショックだろうと思ったので妻には義弟の子
(つまり妻にとっては本当の弟の子です。)
の死は伝えることができませんでした。
ただ、できることといえば近くにいて祈ることだけでした。
結局この日は一晩中寝ないでそばにいてやり、祈りをささげました。
(双子は後に無事産まれました。)
いよいよ最終回です。これは後日談になります。
例の会社ですが私の行く以前からラップ現象や空中で電気のスパークの
ような現象など怪異なことが日常で起きていたそうです。
それに、あの部屋で体調の悪くなった人は私だけでなく何人かいたそうです。
その人たちに不幸な出来事があったかどうかは知りませんが、
2度目に来る時は大丈夫だったそうです。
再びそこへいくことになりましたが行く途中の電車の中からすでに気分が
悪くなり、着いてもその部屋には入ることができず
と告げて結局は近くの喫茶店での打ち合わせになりました。
前にも書きましたが、いままで厭な感じがすることはありましたが
あのことをきっかけにしてより霊感が高まったような気がします。
その会社の人々も私の言うことを信じてくれたようで、
何度か御払いをしたと聞いています。そう、何度もです。
逃げてしまったり、御払いの途中で使っていた道具が弾け飛んだりと
散々だったそうです。
では、また・・・・。
(5月14日 <木> 00時31分)
m(__)y
「..とどさん、貴重なお話をありがとう。
正体は一体なんだったのでしょう。多くの自縛霊でしょうか。
長いお話ですがすべてを内包してますので
ほとんどカットなしで載せました..が
読者の方は間違ってもその場所を訪ねたりしないでくださいね。」
第6話 *”とどさんのお話 その弐 *
m(__)m
「大変珍しいおめでたいお知らせでしたね。鏡餅はおめでたいものですよ。
早産でもあるので心構えをしておけという、啓示だったのかな?
とどさんのご祖父が見守ってくださってるのだと思います。」
第5話 *”とど”さんのお話その壱 *
教訓:独身の方!必読です。
m(__)m
第4話 *”AKI君のお話 *
教訓:だから土地の人の言うことは信じろってっぇ!
その日 AKIと仲間達は(ま、家に寄った者は誰でも良いのですが)
家の前の庭でビールを飲んでいました。
BBQは裏庭でやるのでグリルの炭(チャーコー)に火をつけて
オイル臭さが抜けて火が安定するまで待つ間に話とビールが進みます。
AKIは15才でしたからビールよりもイタズラのほうが良かったらしく、
こっそり裏へ回りマリネードしておいた鶏肉をグリルに並べて焼き始め..再び前庭に戻り..
「もう 肉を焼き始められるよ」と告げ、今度は仲間と一緒に裏庭へ回りました...
すかさずAKIは「あれ!グリルから煙りが出てる!誰が焼き始めたんだろ!?」とトボケました。
それほど
「何か変わったものを見たり聞いたり、ある特徴ある病気になったりは..
.....窓を開け二人の小さな人が入って来たそうです..
AKIのところまで来るとしきりにAKIを指差し、二人で話をするしぐさだったそうです。
(会話がわからないというか覚えてない)
小さな二人は人間に見えませんでした..指も異常に長かったとのことです。
数分すると二人は入って来た窓から出ていきました..
彼のこの夜の体験と自ら起こしたBBQとタタモナの騒ぎ事件との関連があるかどうかは
分かりません..が、
m(__)m
「タタモナに関してはたくさんのお話があるようです..
皆様もメールで送ってください。あなたの不思議でOKです..」
第3話 * デイブ君の話..踊る古代の少年 *
単純明解な話ですが、私はこっちに住んである程度のこちら文化を知っていますから
私が聞いた時には畏怖の念で鳥肌が立ちました。
彼は今 24才ですが、8才のときに島の南側にあるSとOの間にあるアファミ村から入るジャングルから、
自分の兄(当時13才)と、共通の友人兄弟 計4人で奥まで探検したそうです。
(現地の人からしたら”ジャングルには神木にあたるようなタタモナの樹”があちこちにあり、
何か聖域を侵すような行動をとるとバチがあたったり惑わされたり迷ったりするからと
非常に畏れられていているのですね..
そのバチを本当に身をもって知るまでは..
デイブのように(彼の両親は本国から来ている)あまり恐怖心をもたずに探検の行動にも出れたのではないかと推測します..
彼らはかなり奥まで進んだそうです..昼間だという安心感もあったでしょう。
でもジャングル内は強い陽が樹木で遮られますから、一種独特の森閑さがあるそうです。
そして彼らは見てしまったそうです..
見てしまった後はもうただただ恐怖で走り逃げたそうです...
以下は彼の口述です..
少年が.....踊っていたんだよ..
頭には何か被っていたかもしれないが覚えてない..ハダカに腰ミノをまとい..腕輪もしていた...
足にも足輪があったかもしれない..
タイコのような音が聞こえ、両手にそれぞれ持っていた棒状のものを振りかざし踊っていた..
他には誰もいなかった..その踊る少年一人だけだった....
まだ幼い子供たちの群れに対して..そういう現象を見させる不思議な力はどこからきたのでしょうか。
こちらでは原始村などありません。
日本の残留兵の横井さんが28年ジャングルに篭っていたことは有名ですが
ハダカに腰ミノで暮らす現地の人々など皆無です...噂すらありません..
また確かにホテルの催し物でポリネシアンダンスショーがあり、
その少年に似たコスチュームで踊りますが、
子供と呼べる少年によるダンスショーは過去も現在もありません..
また、踊りが好きで練習していたとしても、ジャングルの奥ではありえません..
タイコも誰が叩いていたのでしょう?...
大のオトナでも行き慣れた猟に出かけたはずなのに、数日ジャングル内を迷い
やっと生還したという体験談をある男性から聞いたことがあります。
(日本に喩えれば、たぬきに化かされたような..?)
しかしデイブ達は素晴らしい体験をしたと..私は羨ましくなりました..
彼らは..「古代の踊る少年の霊を..何か他の力で見させられた」節があるから..
m(__)m
「怖いもの見たくない性格の私です..
が、今回は心が清浄される思いを勝手にしています..」
第2話 *”しんじさん”のお話 *
教訓:習わぬ経は悪夢で覚えよう..(;;)
「注意事項」
この話は’イワク付’です。読むと、呪われるかもしれません。(マジ)
現に俺はその話を聞かされて、化けて出てきたのですから・・・(びっくりぎょうて
ん!)
霊感の強い人は読まない方がいいと思います。(^^;ホンマカイナ・・・
では、聞く準備はいいですか?俺は知らんからね。(^-^;)
ではではしんじの恐怖のお話始まり始まりぃ・・・・
あれは小学校の2,3年の夏の夜でした。
少しばかしして、嫁が登ってきたのを確認して、自分でも恐いくらいに
脅かしてやると、
近所のおっさんが「恐い話をしてやろう」と言うので、ダチと一緒に聞くことにしました。
その話はあるお寺の昔話で、かなり恐かった話でした。
おぼろげに覚えているくらいなんで、勘弁してな。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ある嫁と姑は仲が悪くていつも喧嘩がたえなかった。
あるとき、嫁が深夜にどこかに出かけているのを知って、
姑は嫁の後を追いかけていった。すると寺の境内の神木に
わら人形を五寸釘で打ち付けていたのを見てしまった。
怒った姑は次の日の夜に寺の石段の横の森に隠れてお寺に祭ってある
般若の面をかぶって脅かしてやろうと思い、じっと嫁のくるのを待っていた。
驚いた嫁は足を滑らせて転げ落ちていった。
満足した姑はお面をとろうとしたが、取れなくなっているのに気付き、
無理矢理とると、顔の皮膚がすべてなくなっていたそうな。(鳥肌・・・)
なお、この話を聞いた奴の誰かに今晩、その「肉付の面」が出てくるという。
その般若の面はそのお寺に今でも「肉付の面」として祭られているといわれている。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
俺はというと、その時はかなり恐かったので、早めに寝てしまいました。
・・・午前3時頃・・・
「はっ!」といきなり目が覚めてしまい、時計を見ると、午前三時頃でした。
気付くと寝汗びっしょりでした。着替えたかったんですが、
夕べの話が頭に残っていて恐くて着替えられなく、しょうがないのでまた寝ようとしました。
すると、どこからともなく(いや、ほんまに^-^;)
般若心経が聞こえてくるんです。
その頃は般若心経なぞ聞いたこともないのに、確かに「はんにゃはらみつ・・・・」ってきこえました。
「なんやろ・・・」と思って、寝返ってカーテンの向こうを見ると、
うっすらと楕円形の白いものが見えました。
「う・・・うそやん!」と思って反対に向き直り「はよ寝よはよ寝よ」と自分に言い聞かせるように
目をつむりました。
しかし、お経の声がだんだん近くなってくるんです。
マジでビビりました。
それが自分の3mくらい前で聞こえるくらいになって自分の意識がなくなりました。
次の日、昨日一緒に聞いていた奴に夜中あったことを言うと、
「俺も夜中3時くらいに白いもんが見えてん!」と言っていました。
いったいあれは何だったんでしょうかね〜。
今でも頭にその時のお経が残ってるんですよ・・・・
(おしまい♪)
m(__)m
「これは気のせいとは言いきれない体験ですね。確かに暗示をかけられたと言えるのに
ろくに知らなかった般若心経が聞こえて来た..というのは。
円い白いものがハッキリ見えなくて助かりましたね。」
第1話 *”畔地潔地”さんのお話 *
教訓:NTT行くならまず寺を捜せ
ところがいけどもいけども目的地にたどりつけん、
こんなことなら地図を書いてもらえばよかったわい。
ワシゃ完全に迷ってしまったんじゃ..
しばらく歩いている間に、ある寺の前に出たんじゃ、あ、ここはしっとる
連雀寺じゃ、埼玉でも有名じゃのう。
こんな所まできてしもうた、まあ、
ヒマだからええか。とその時..
寺の境内に人影が見えたんじゃ、こんな大雪
の日に信心深いのう。
じゃがよくみるとお参りじゃなくて、車椅子のじいさんをばあさんが押しているうち雪にはまったらしいんじゃ。
ワシゃ近くによって声をかけると、それは車椅子のじいさんじゃなくて着ぶくれしたばあさんを
ちいさなじいさんが押していたんじゃ。
どうやら大通りは車のせいで雪が少ないのを見て、境内の雪もたいしたことないと思って、
近道しようとしてはまったちゅう話しじゃ。
ワシゃ別にボランチヤじゃないしワシもじじいじゃがとにかく暇じゃったしよく考えたら
車椅子の老人ならほぼ間違いなく地元の住人じゃ、NTT位しっとるじゃろう....
ワシゃじいさんを手伝うことにした。
「あんのうNTTはどこですかいのう」
「よう知らん」
「・・・・・・・」
まあいいか。
寺を抜けてしばらく行ったところ、長い一本道の途中にじいさんの家があった..
なんか家の前で引き返すといかにも「むりしてきました」的で気まずいんで
そのまま通りを抜けて回り道して帰る事にした..通りを抜けて右手に曲がり..
次の角で引き返そうと思ったら・・
なんとそこにはNTT川越の看板が・・・
ワシはテレホーダイの手続きを済ませると元来た道をゆっくり帰っていったんじゃ。
どうだったかの?これは実話じゃ。