Through Time Into
Healing
前世療法2
ブライアン・L・ワイス
PHP研究所
山川紘矢・亜希子訳
第9章 心を開いて神秘を体験する 205
@催眠術は十八世紀のメスマーの時代まで、治療法として用いられていませんでした。205−206
A「マイアミの修道院はなぜ、私の所に尼僧や神父や職員を、催眠術を受けさせに送り込んでくるのでしょう?」
もちろん、この人たちは過去世療法を受けに来るわけではありません。しかしここ十年以上、禁煙や減量やストレス解消の助けとして、私たちは彼らに催眠術を使っていいるのです。206
B新しい考え方や概念におびやかされている自分に気がついたのです。しかも、その新しい考えは非常に大切なものなのかもしれません。事実、一生に一度や二度は、私たちはみな、そのような何か新しい考え方に、大反発した経験があるはずです。そして、歴史の様々な時代に現れた、新しい、人をこわがらせるアイデアによって、私たちはみな恩恵を受けてきました。207
C新しい考え方に対する恐れを私たちが克服出来さえすれば、大きな成長が得られるということを、歴史は教えています。いくつものこうした新しい考え方が、科学、経済、政治、文学、芸術等、各方面に新しい広大な道を切り開きました。新しい大陸の発見や、天体図の再構成をもたらしたものもありました。新しい考え方は、私たちの先祖が達成し、感じ、理解することができた事柄の限界を、大きく広げました。207
Dクリーブウランドの女性にとって、催眠術で病気が治せるということを受け入れるのは、同じくらいに大変なのでしょう。これが、彼女の人間的な成長のドアを開く鍵なのかもせれません。208
E私たちの多くも、人生でいつか、成長のドアを開けるための新しい考え方に出逢うでしょう。208
F私は退行催眠を受けると決めた時の、心の役割について述べましたが、時として過去世退行を行うとき、心はもっと重要な役割を演じることがあります。退行催眠を行っている間に、心がいやしのプロセスの主役であることを発見することさえあります。208−209
Gそしてどんな場合でも、心を開くことと、恐れと制限を力と喜びに変えることが一番大切なことだと、私たちは発見するのです。209
H私たちの多くにとって、退行催眠の体験の中には、子どもの頃に人から言われ、そのために苦しんできた事柄が本当ではなかったと、気づくことが含まれています。209
Iその不快な思いこみは宗教で教えられることだったり、宇宙の法則に関する考えだったり、科学のことだったり、または、まったく別のことかもしれません。それがどんなことであれ、退行催眠を体験すると、それまで教え込まれて信じていたことが、微妙に自分の成長や実力や才能、幸せ等を邪魔していることを、発見することもあります。こうした矛盾した思い込みを手放すと、古いものの見方や考え方をしなくなります。209
Jアニタの場合210−213
K少年の場合213−214
Lベスの場合214−216
Mアニタのようにべスも神秘的な体験をしました。彼女が行った場所は、魂が休息し、反省し、一つの転生からもう一つの転生へとエネルギーを補充するための場所、ホイットン博士とフィッシャー博士の著書である「輪廻転生」に詳しく描かれている場所でした。216
Nこの場所では、魂は何人化のガイドの前に立ち、今終わった人生について反省し、次にどんな人生を体験するか決めるのです。216−217
Oベスが私の所に来た本当の問題は、「なぜ、私はこんなに大変な人生を選んでしまったのか」というものだったことに、私は今やっと、気がついたのです。217
P障害や困難の克服が、霊的な成長を促進するということは本当です。重い精神病や肉体的な欠陥などのように深刻な問題を持つことは、進歩のしるしであって、退歩を意味してはいません。私たちの見解では、こうした重荷を背負うことを選んだ人は、大変に強い魂の持ち主です。最も大きな成長の機会が与えられるからです。もし、普通の人生を学校での一年だとしたら、このような大変な人生は大学院の一年に相当します。退行催眠で苦しい人生の方がずっと多く現れるのは、このせいでしょう。安楽な人生、つまり休息の時は、普通それほど意味を持っていないのです。217
Qブライアン博士の場合218−221
R毎日の雑事に追われて、私たちはみな心配や不安にさいなまれ、自分の地位や外見を心配し、人にどう思われているかを気にし、魂としての自分や絶対的真理や内的な力などを、すっかり忘れてしまっています。私たちは自分の評判や地位を気にし、他人に損をさせられるのではないかと心配し、馬鹿に見えないかと恐れて、霊的である勇気を失っています。自分の力と愛を知り、それを体験することを恐れているのです。
時代はどんどん変わっています。大胆な新しい考えを持つ科学者は、ガリレオのように投獄されることはありません。知的概念と神秘体験の間の境界線は薄れつつあります。221
S物理学者も精神分析医も、九十年代の神秘主義者になりつつあります。私たちは昔の神秘主義者が直感的に知っていたこと、すなわち私たちみな神聖な存在であるということを、確認しつつあるのです。私たちはこのことを何千年もの間知っていましたが、忘れてしまったのです。自分の力を知り、本来の自分家に帰るために、私たちは真実を思い出す必要があります。私たちはその道をもう一度思い出さなければなりません。222
目次へ
第1章 そもそもの始まり・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・11
第2章 催眠と退行・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・22
第3章 体験して学ぶ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・45
第4章 心をいやして体をいやす・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・71
第5章 家族関係をいやす・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・103
第6章 自分の中の子どもをいやす・・・・・・・・・・・・・・・・・131
第7章 依頼心をいやす−−肥満と薬物中毒の原因・163
第8章 悲しみをいやす・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・180
第9章 心を開いて神秘を体験する・・・・・・・・・・・・・・・・・205
第10章 人生を豊かにする
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・223
第11章 過去世退行の方法について・・・・・・・・・・・・・・・・245
付録A リラックスと退行のためのテープの作成
・・・・・269
付録B 参考文献リスト・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・281
訳者あとがき・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・290