東北迷遊録 前編


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東北迷遊録  其の壱 旅立ち

             22か23くらいの時ことだった。
             アパートの隣人、すうどの
             「飛行機見に行かないか?」
             その一言から全てが始まった。
              すうどの友達、あっくんとともにレンタカー(デリカ)にのって
             国道4号を、ひたすら北上、目指すは青森県。
              高速なんか使うものか。一般道でいってやる。熱い気持ちを胸に
             埼玉県を出発!
              このころすでにレンタカーには名前がつけらていて車の車体には
             「流星号」の文字が黒のビニールテープで書かれていた。そのほか
             リアには、「かかってきなさい!」横には「埼玉〜青森」と
             書かれている。もうこの辺からかなり危険な旅の予感がしたいた。
              まず目指すは北の都、仙台だ。あっくんの危ない運転をのぞけば
             まずまずの順調な旅立ちだった。8月の風を受けながら流星号は
             北上して行った。
          

東北迷遊録  その弐  仙台、めしのはんだと動く七夕!

                             ひたすら国道4号を北上、流星号は仙台のはずれにつこうとしていた。
                             ここでさらに、すうどの友達なみりんと合流、ここで埼玉をでてろくな
                            食事もしてなかったので。なみりんのおすすめでもある。めしのはんだに
                            むかった。意気揚々と注文する、なみりん。しかしほかの三人は唖然
                            としている。非常に怪しい店なのである。生卵30円、納豆50円、
             ご飯大、中、小しかも大のところには絶対食べきれない!150円と
             かかれている。そうここは、仙台でも超マイナーな所なのである。
             仙台出身の人に行ったことがあるというと、おどろかれる。それでも
            空腹には耐えられない、みそ汁、ご飯中怪しげなお総菜、食べた。
            全部で300円くらいだったと思う。
                            おなかの膨れた一行は、市街地へそう今日は七夕何のである。仙台の
                           七夕といえば三大七夕に一つ、見なければ。と思ったのだが車を止めて
                           歩くのがかったるかったのでパス、なみりんの「つまんねえよ」の一言も
                           きいている、しかし我々は、なみりんの口から否ものを聞いた。動く七夕
                          何だそれは、すうども興味津々である。どうやらトラックやバスなどに七夕の
                          飾りや、電飾をつけたものらしい。早速先廻りして動く七夕を見ることにした
                          来た!道の向こうから電飾のついた車がやってくる。しかも車の上には
                          水着のおねえさんもいるではないか、一行は狂喜乱舞してお巡りさんが
                           きても、もはやおかしくない状況だ。しかし熱しやすければ、さめやすい
                          おねえさんが行ってしまえば用はない。なみりんがくわわり流星号はまた
                          北をめざすのであった。

                                        

東北迷遊録  其の参  あっくんvsおばさん

            ある公園にいた。昨日かなり走り流星号はもう盛岡のそばまで来ていた。
           この公園でテントを張り一晩過ごしたのである。さわやかな朝だ、小鳥の
           声、それにラジオ体操の音楽?なに!おそるおそるテントの外を見ると
           そこには、大勢の小学生。しまった!夏の朝の公園といえば、ラジオ体操
           計算外だった。しかし先をいそぐ一行には、一つのところに、とどまっている
           わけには行かない。意を決し水飲み場迄行く。小学生が変なものを見るような
           目で一行を見つめる。それでも水道で顔を洗うすうど、全然動じる様子もない
           すごい。いやむしろ嬉しげにも見える。(もはや彼の顔は変態そのものだ。)
           顔を洗い気を引きしめた一行は、冷たい視線の中、手早くテントをしまい
           公園をでる。目指すは盛岡だ!
            盛岡まで来たのなら、たべておかなければならないものがある。そう盛岡といえば、
           わんこそば。しかしわんこぞばを食べさせてくれるところは、いっこうに
           見つからない。すうどが若い女の子を見つけては、わんこそばの店を聞いている
           顔は相変わらず、変態の顔である。そのおかげでシカトされることが多い。
           それでも、どうにかわんこそばの店を探した。いや店というよりは会館のような
           大きな建物であった。
            四人で席につくと、おばさんが二人に一人ついた、どうやらこのおばさんたちが
           ぞばを入れてくれるらしい。めしのはんだより以来、まともな食べ物を食べていない
           一行は、鬼のように食べた。それを見ていておばさんたちも楽しそうだ。
           20杯目、30杯目だんだんペースが遅くなってくる。しかし目標は50杯である
           どうやら50杯で景品がでるらしい。40杯目、さすがに苦しいしかし、ゴールは
           もうすこしだ。かんばれ!自分で、自分を応援している。がんばれ!
           するとまず、なみりんが「よっしゃあ!」奇声をあげる。それにまさき、すうどと
           続く、あっくんはどうした?驚くことに彼はもう60杯目を越えている。その上の
           70杯をめざそうとしているのだ。いける!だれもがそう思った瞬間、あっくんと
           一対一となった、おばさんの戦闘本能に火がついてしまった。70杯を越えても
           神業のような手つきでお椀の中にそばを、すべり込ましていく。あっくんのおでこ
           で、ガードもむなしく、そばはつきることがない。
           もうあっくんは限界だ。目からは涙が、鼻からはそばがでそうになっている。
           あっくんが涙目でこっちをみる。きっと先にリタイアした、我々のことを恨んで
           いるのだう。すまんあっくん。しかし我々には、どうすることもできない。
            そのとき、おばさんの顔に優しさが戻った。おばさんは、自らの手でお椀の
           蓋を閉めてくれたのであった。ありがとうおばさん。
            こうして、わんこそばの戦いはおわった。一行は進路を北東に変え太平洋を
           めざすのであった。
                       

東北迷遊録   その四  龍仙洞の奥でみたものは。。。。すうどが狂った。

                         盛岡を出発して青森に向かうのであれば、このまま北である。ところが
                      北東に向かったのは、あっくんの戦友であるおばさんに、見といたほうが
                      いいと進められた、龍仙洞という、洞窟があったからだ。
                        流星号は、山間の道を太平洋に向かって走っていた。それにしても暑い
                     もうみんなバテバテである。燃費を気にするため、クーラーは使わない
                     ことにしたのである。みんなの元気がなくなった頃、龍仙洞の看板が見えた
                      ここか!車を駐車場に止め、入り口のある階段を下りて行く。
                     「みんな、龍仙洞だいくぞ!」
                      すうどの声とともに乗り込む。一歩、二歩、進む度に、明らかに外気とは
                      違う空気に包まれていくのがわかる。十歩進んだときにはもう後悔していた。
                     寒い、さっきとは違って今度は寒さに震えている。周りを見渡しても、
                     我々のようなTシャツ姿の人はいない。
                       そういえば、入り口のところに洞窟内は気温。。。。。寒くない服書かれてた
                     ような気がする。まあ仮に書かれてたとして、このメンバーに文字を理解で
                     きるものはいなかっただろう。
                      道は一方通行、仕方ない進むしかない、意を決し進み出す一行。
                      洞窟の中には、いろんなものがあるがこんなものはどこにでもある。しかし
                     でかいのである。進んでも道は折り返す気配も見せない。だんだん寒さにも
                     なれてきて頃、ようやく最深部についたらしい、もっとも一般人が入れる最深部だ
                     実際にはもっと深いようである。そこには巨大な地底湖が広がっていた。
                     やれやれ、返るかと思ったそのとき、すうどが見たものは、
                      「みえる」
                     すうどの顔に変態そのものになった。
                      「なにが?」
                     あっ!、なんと今まで下りばかりで気がつかなったが、上を見れば女の子が
                     いっぱいいるではないか、しかもほとんどの子が、スカート、すうどの顔が
                     さっきよりもますますやばい。そんなもの見てもと心では、思ってもつい目が
                     上に行ってしまう。それにどの子も無防備に、階段を登り下りをしている。
                     「いこうよ!」
                     あっくんが言い出した。見れるものは見といた方がいい。あっくん
                     みたいのに見たいのに見ないのは、からだに毒だと思う。
                     こうして、龍仙洞の探検は終わった。すうど隊長は満足そうだ。

 

東北迷遊録  其の伍  走る料理人、なみりん

           龍仙洞の探検を終え、流星号は進む。山を越え、橋を渡り、トンネルを抜けると
          そこは、海だった。流れ込む磯の香り、太平洋だ!
           それぞれ、おもいおもいの方法で、喜びを表す。奇声をあげるもの、窓から
          身を乗り出すもの、フライパンをたたくもの、それそれ精いっぱいに、喜びを
          表す。いくぞ海、リアス式海岸の急斜面を流星号は、どんどん下りていく。
           そこは、小さな入り江になっているところで、まさにプライベートビーチ状態。
           我先とに水着に着替え、海へ。冷たい、そして深い。それでもがんばって
          泳いだ。さすがに海は、塩分があるので泳ぎやすい。
           しばらくして、あがり,昼寝をしていると、なんだかうるさい、どうやらここは
          地元の子供の遊び場らしい。訳のわからんことで、騒いでると思ったら
          いつの間にか、すうども一緒になって遊んでいるではないか。どうやらレベル
          が一緒らしい、ところが5分後には、なみりんも、まさきも、一緒に遊んでいた。
          疲れた。子供相手は疲れる。奴らのパワーは無尽蔵だ。
           ふと気づくと、あっくんがあいない、どこへ行った。
          あっくんは遙かおきの、テトラポットの上にいた。「おーい!あっくん」大声で
           呼ぶと、飛び込んだ、どうやらこっちに返ってくるらしい。
           すっかり遊んだ、一行は再び青森をめざした。
           だんだん辺りは暗くなってくる。目的地は近い、もうすぐだ。
          しかし、みんな腹ぺこである。コンビニの一件もないここまで来たら行くしかない。
          目的地まであとわずかのところまで来たとき、なみりんがついにきれた。
          「もうがまんできない」
           いったいなにをする気だ?
          「コンロよし!」
           なに!
          「ガスよし!」
           まさか?
          「点火!!!」
           なんと、走っている車の中で、焼きそばを作り始めたのである。さすがのすうども、
          驚きの表情を隠せない。流星号始まって以来のピンチ。

 

東北迷遊録  其の睦    到着!三ツ沢空港

          「うそ!まじかかよ!」
           すうど達の驚きの声の中も、着々と料理をこなしていくなみりん。
           揺れる流星号の中でも、何とか野菜を切り終え、炒め始めようと
          している。ようやく空港の隣まで来たようだ。限りなくフェンスが続いている。
          「入り口はどっちだ?」
          「たしか南ゲートだ」
           フェンス沿いに走る。南はどっちだ?車から身を乗り出して星をみる。
          「いいようだ、このまま真っ直ぐ」
           怪しい煙を出しながら、流星号は進む。なみりんの、焼きそばもついに佳境に
          入って来たところで、南ゲート発見!ここだ!
           しかし、もうそこのは無数の車が並んでいる。ないんてやつらだ?
           いったい、いつからまってるのだろう。遅かったのか?
            急いで、最後尾の車を探す。まだか、行けども列はとぎれない。
           ようやく最後尾を見つけ、車を付けた、結構後ろだ、大丈夫かな?
           結構心配だ。おおっと心配なことがまだあった。なみりん大丈夫か?
                      「よしできた、」
                        声とともになみりんが、リアハッチをあける。
                        その手には、しっかり焼きそばが出来上がっている。
                      「流星号焼きぞばお待ち!」
                        威勢のいい声だ。
                       一瞬、周囲の目がなみりんに集まる。なぜ、今着いた車の中から
                       焼きそばがででくる。みな、不思議そうだ。答えは簡単、走りながら作っていたから。
                       まだ周囲の目がある中、30秒でたらい上げ、早速テントを張る。
                       今日は、疲れた早く寝よう、明日はいよいよ航空祭だ!

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