1.1粒で3度おいしい授業のねらい



私は兵庫県の公立高校に勤める社会科の教師です。この職に就いて今年で11年が過ぎようとしています。それまでの講義形式の授業ではなく、生徒が自ら立ち上がって学習に取り組む方法はないものかと思案していたところ、2学期にひょんなことからディベートに挑戦することになりました。おかげでこの企画は自分としては大変満足のいく結果となり、3学期も何か生徒が自分から勉強するというスタイルにこだわってみました。とはいえ2学期と全く同じでは生徒もこちらも新鮮さがありません。そもそもディベートの場合・・・


1.グループで研究し、行動する

2.テーマ及び肯定・否定の立場の決定は必ずしも自分達の希望通りとは限らない

3.一般に外向的な性格の者には有利


という特徴があり、これらがある意味で生徒達を束縛し、中には不満に思う者もいないわけではありませんでした。そこで今回は・・・


1.個人で研究し、行動する

2.研究テーマの設定は自由

3.内向的な性格の者でも実力を発揮しやすい


というように2学期のディベートとは全く対極をなすスタイルを選びました。しかも研究の成果をただ紙に書くのではあまりにも平凡ですから、パソコンのワープロを使って、それもふつうの使い方ではなく、「オンライン文書」という時代の先端ともいうべき文書スタイルで作品を仕上げるという企画を考えました。そしてどうせやるなら将来役に立つであろうブラインドタッチまで教えてしまおうというなんとも欲張りなプランを作り上げてしまいました。結局・・・


1.自分の好きな研究ができる

2.パソコンワープロの使い方を覚えられる

3.ブラインドタッチも学べる


これが「1粒で3度おいしい授業」の要素ということになります。それではこの3学期、「現代社会」(週2時間)の中で行った「チョットCyberな社会科授業」をゆっくりとご覧ください。



「オンライン文書」って何や?


オンライン文書とは、紙に印刷された文書とは違い、パソコンの画面を通していろいろなことを伝えることのできる文書です。3次元の立体絵文字に色鮮やかなクリップアート。ボタン一つであっちの文書、こっちの文書へ飛んだり戻ったり。おまけにサウンドやムービーまで埋め込めばインパクトの強い、しかも柔軟性豊かな文書になります。いままでのワープロ文書とは大きく異なり、いまや時代の先端を突っ走る文書といえます。下に示すのがその一例で、実際にはこの囲み線や紙吹雪が画面上で動きます。もちろん印刷してしまえばこうした効果は見られません。だから「オンライン」文書なのです。このほかにも「点滅反転」や「揺れ文字」という工夫もできます。






生徒の作品です。まだまだほかにもあります。「6.生徒の作品」を見てね!



<邪馬台国への旅>

〜ヒントは魏志倭人伝にあった!?〜




今回の授業で私が最初に目を引いたのがこの作品です。ワインレッドとホワイトのグラデーションに楷書体の組み合わせという、いかにもテーマにピッタリで「純日本風」という感じがしませんか?ちょうど生徒達が入力作業をし始めた頃、まだ誰も背景色や字体まで考える余裕もなかったのに、この生徒だけはバーンといきなりこのデザインを決めてそのセンスのよさを見せてくれました。今回多くの生徒達がこの2色のグラデーションパターンを使いましたが、その先駆となったのがこの作品です。私も大変勉強になりました。内容は、「魏志倭人伝」の記録をもとにして、邪馬台国の位置を推測しようというもので、難しい事柄をわかりやすく解説しています。



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