壁の絵

カーテン越しの光を背に、  ブラジャーに乳房を引き込んでいる人は、  神さまのようでした。 形ばかりの部屋から、 内でも外でもない、 広く遠くの壁の、 このこちら側から、 立ち上がるぼくですが、 ところであのおなかは、 ぼくの行進の先で割れてしまって、 いま目の前は、 ほとんど白ですが、 街の終わりは、 何となく青い、気がします。

Copyright 山本 啓介

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