黄金仮面
Copyright サボテン2号
彼は西にそびえる琥珀の塔からやってくる 彼は136階建ての塔からやってくる 彼は金色のマントで鱗粉まき散らしながら この世を回す この世界を回しながら自分も回る くるくる くるくる くるくる くるくる…… 黄金仮面は凍った顔で笑う 錆付いた自転車のペダルの様にキシキシと笑う 笑いながら回り続けると周りの色が溶け出す すべてが混ざって灰色になる 灰色の中にポツンと金色 くるくる くるくる くるくる くるくる…… 黄金仮面は三日月型の口から血を流す バラのように鮮やかな原色の赤を 血は首を流れ胸を這い腹を渡り足をつたい 地面に吸い込まれていった 彼は血を流し笑い回る くるくる くるくる くるくる くるくる…… 彼は世界を回すことは出来たが 自分を止めることはできなかったのだ
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