探検者伝説2

〜16550の謎〜

非常に短期間しか生産されなかったため、謎の部分の多いExplorer II (Ref.16550)の謎にせまってみよう。

1)本当に生産期間は2年なのか?

これは複数の投稿者からの証言で、実際には84年に買った、または86年に買ったなどの証言があり、もっと長い期間生産されていたようです。しかし、Ref.1655も87年あたりまでは生産されており、生産が重なっている時期があるのだろうか? 通常はそういうことはあり得ないのであるが・・・非常に不思議です。

2)アイボリーダイアルは日焼けか?

これもK.Kさんからの投稿ですが、買ったときは真っ白だったとのこと。日焼けしやすい材質だったのか、現行の白文字盤とは材質が違うことは間違いないと思われます。個人的には「日焼け」というか、変色しやすい材質だったのかと思います。ただ、デイトジャストなどの白と塗料が違うわけで、そのあたりは謎です。また16550の最後の時期には現行と同じ素材に変更されており、16550の白ダイアルというものも存在します。

3)黒文字盤は存在するのか?

これは存在します。16550の黒文字盤は複数見たことがあります。まさか全部アイボリーを16570用の黒文字盤に交換したとは考えにくいです(笑)。実際に16550の黒文字盤を触る機会があったので、アップしておきます。なお、著名なROLEX研究家のJames Dowling氏の著書にも、16550の黒文字盤が保証書つきで紹介されていますし、別の雑誌に載っていたカタログにも、Ref.16550の黒文字盤がありました。

左図:16550(黒ダイアル)の写真

真ん中:ベゼルの文字は現行16570より太い

右図:刻印は”ROLEX DESIGN 16550”となっている

4)ムーブは何?

1655はCal.1575、16550はCal.3085、16570はCal.3185です。16550は短針のみで動かすことができます。この3085は非常に短命でした。デイトジャストなどに使われた3035も生産期間が非常に短く、その理由は謎です。30系はカレンダーのクイックチェンジをつけたため、カレンダー機構のトラブルが多く、そのためはやい時期に31系への変更がなされたというのが、一般的な見方のようです。ただ、それにしてはマイナーチェンジではなく、アッセンブリーの大きな変更もあり、現在でもカレンダー無しはCal.3000であるなど、不思議な点が多いです。

30系を開発した頃は、クオーツの波が押し寄せている時期で、ROLEX社も新しいムーブ(カレンダー早送り、24時間針の独立、精度の向上など)の開発に焦っていたのではないかと思われます。もしかすると30系を出すと同時に、すでに31系の開発は始まっていたのかもしれません。そう考えるとクオーツショックが無ければ、30系はもっと別の形で出ていたか、そのまま31系が出ていたのかも・・・。そういった時代背景などを考えると、このCal.3085というムーブは、その時代を反映しているのかもしれません。

※30系ムーブに関する記述は個人的な意見が含まれており、必ずしも正しくないかもしれません。

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