「早朝 夕陽をみながら教室で」- 14 Apr
ここはかつて
私の愛した教室
多くの友と笑い合ったところ
ここは今は
見るのもつらい教室
友の思い出がどこにも あふれている
長い髪が風にそよいだ
ぬけるように白い あの心にも
真紅のバラの花びら
散って... 舞っていたのでしょうか
甘い笑みが 木々に映えた
さわれば折れそうなあの子の手に
細い銀の短剣
どうして... 悲しすぎませんか
ここはかつて
あのこの愛した教室
さわやかな春の陽もさしこんだ
ここは今は
あのこのいない教室
それでも思い出がどこにもあふれている
ばかでいれば
きずつくこともない
プライドなんて自ら
崩してしまえば
他人に崩されることもない
いつも何を言われても
へらへら笑っていればいい
人にばかだと言われ
自分もばかをさらけだし
それを地だと思いこませれば
いつも こっけいなやつだと言わせて
おけば
後からまじめなふりをすれば
きっとそれも笑ってくれて
それでも どうしたと よくやったと
ほめてくれるだろう
こっけいなやつを見に
奇妙な話を聞きに
人が訪れてくるかもしれない
そうすれば孤独もないだろう
ばかになれば
ふりをすれば
そうすれば...
でも空しさは どうしてうめてやろうか
例えば通り魔殺人
私はその朝、自分がおそわれることを予知します
その「事故」をさける道はないかとさぐってみますが
福運がつきたか ありません。
ただ私もナイフか何かをもっていれば別です
相手をさす余地はあることがわかります。
たとえ相手が死んでも正当防衛なのです
しかし
なぜ私がナイフをもっていたのか きっと問われるでしょう
私は何といいわけすればいいでしょう
予知能力を信じるでしょうか
常に凶器をもち歩く危険人物とされるでしょう
学校休みたい
ややこしいことにまきこまれるぐらいなら
素直に殺された方が。
真夜中にベルが鳴る
心のベルが鳴る
窓をあければそこに
誰かがいる
遠い昔に死んだ
私の恋人かしら
それとも
愛に飢えた彷徨う子犬
闇夜に星は眠り
人の寝息は子守歌
だけど私は一人
夜をながめていたい
真夜中にベルが鳴る
心のベルが鳴る
扉をあければそこに
何かが見える
遙かな未来の
人の波かしら
それとも
口をきけない繁華街
心の叫びは嵐
甘い誘いは黄泉の歌
だけど私は一人
夜に抱かれていたい
ほしがきらめいた
古ぼけた宇宙港(スペースポート)
手まわしオルゴオルの音
白黒写真の昔 その人々。
一つの宇宙船(ふね)にも命をかけた
TV画面をみながら一喜一憂した時代
今はなつかしい昔
夢が空のおわりまでいっぱい
風さえ歌う
子供達はいのちの大地(グラウンド)ふみしめ
みんな笑ってた
ほしがきらめいた
さびれた宇宙港
手まわしオルゴオル人形
輝きのない瞳
夢はもはや遠いころの神話
ふく風もない
子供達も大地もない
みんないないのも同じ
ほしがきらめいた
無人の宇宙港
手まわしオルゴオルの音
もうすぐ止まってしまう
ほしがきらめいた
ここは冷えていく
それでもほしは
きらめいている
かたくるしいあいさつではじまる手紙の書き方を覚え
相手に相応するおせじや敬語を上手く操り
律儀に律儀に事をはこび
それでいて いいかげんに
面倒くさくないように と略字を使う
そんな風な大人一般に近づくのを早めたくはない
もちろん君にも 早くそんなになってほしいとは思っていやしない
でも世間がそれを求めている
本当は略字なんか認めない
三角形や直線は定規がないとノートに書きたくない
あて字なんか辞典にのってないと うそだと言う
それでいてどこかぬけている子供
そんなのけちらして
年のわりに融通がきいて ものわかりのよい後継者を求めている
自分と同じような
自分を小型にしただけの次の世代を求めてる
育ててる
子供が好き
今の自分が好きだけど
だけど------------
君も大人にならねばならない
思ったよりも早くに
思いもしなかった方向で
愛する人が
心の友が
家路に急ぐその途中に
テロにおそわれ
頭をうちぬかれたりしたらどうする
もろくも前頭葉はわれ ぱっくりと口をあけたそこから
ぐちゃぐちゃの脳が流れ出している友を
正視できる?
まじめに仕事を全うしているところに
ふいに射撃されたらどう
みにくく つぶされ ひきのばされ
目もない耳もない体の半分はふきとばされた
ぐしゃぐしゃの人 それがあなたの
愛する人だったらどうする
私達は日本にいるからわかっていない
島国日本にいるかぎり世界は平和に
動いているように思えてしまう
ところが とんでもない
日常茶飯事とまでいかないにしても
現実に戦争はおこっているし
テロもいる
同じように幼児期があり いつかは必ず肉体を失う運命をもった人間が
殺しあってる。
目をそむけちゃいけない これが真相なんだ
これが私達の生きていく世界なんだ
これが私達の地球の現状なんだ
異端者であることの恐怖が私をおそう
何年も求め誇りにしてきたはずの
特別な能力を持つ自分
世間からの圧力からのがれるため
同じ苦しみをしている友とのサバト
心の支えであったはずなのに。
つもりつもった私自身の矛盾が
爆発寸前の状態にあり
調整不能になりつつあることに気がついた
本当の自分をかくしてふるまう毎日
背伸びをして話題についていくサバト
日々の演技に疲れ どれが本当の自分だか
わからなくなった心は暴走しだす
わずかな刺激に過敏になり
自分の爆発の恐怖におびえている。
もう やめ よう
普通の人間になりましょう
どうしたらいいのかなんて知らないけれど
平凡な毎日を送りましょう
サバトにももうふれない
単なる人間という私自身をもっとしっかり確立させて
立派な人格者として確信のもてた時
その時にまた不思議な世界にいくかもしれない。
それまで さようなら
永い間 私が追い続けてきたもの
時おり なつかしくなるかもね
さようなら サバト
何でもないよ どうってことはない
ただもとの自分にもどれそうなだけ
もどれそうなだけ
悲しくもない こわくもない
ただ死への暗い情熱
私が共にいたのは同情なんかじゃない
共感だ どこまでも
ピエロであろうと 人をうたがって でも信じて傷ついていく
もとの自分にもどるだけ
ささいなことに哀しみを覚え彼の苦しみのために涙を流す
そんな私の良き時代にもどれる?
大人からみたら小生意気な憎たらしいガキ
ガキでいられるのもあとわずか
20歳になったら自分の意志でその後に待ち構えているものも知った上で
奴を殺す
その目標を覚えてる
自分の自尊心と夜の闇とネオンと酒とタバコとピアノと歌と
人の体温とトランプのイカサマと冷静さといきあたりばったりのスリルと
図書館と.....正装と
捨てられる恐ろしさ 狂いだす恐ろしさ
愛するものを殺された怒りと愛ゆえの辛さと
あ こんな文章 後になったら自分でもわからない
いつも疲れたような いつも熱っぽいような
黒い 黒い性格
赤い車に赤いベストの女の子 連れ去られておさらばさん
あれは私の守るもの
私の立場なんか知らない。