14歳。
それでも指標2001は夢でした。



「早朝 夕陽をみながら教室で」- 14 Apr

ここはかつて
私の愛した教室
多くの友と笑い合ったところ

ここは今は
見るのもつらい教室
友の思い出がどこにも あふれている

長い髪が風にそよいだ
ぬけるように白い あの心にも
真紅のバラの花びら
散って... 舞っていたのでしょうか

甘い笑みが 木々に映えた
さわれば折れそうなあの子の手に
細い銀の短剣
どうして... 悲しすぎませんか

ここはかつて
あのこの愛した教室
さわやかな春の陽もさしこんだ

ここは今は
あのこのいない教室
それでも思い出がどこにもあふれている


「ばか」 - 14 Apr

ばかでいれば
きずつくこともない
プライドなんて自ら
崩してしまえば
他人に崩されることもない
いつも何を言われても
へらへら笑っていればいい
人にばかだと言われ
自分もばかをさらけだし
それを地だと思いこませれば
いつも こっけいなやつだと言わせて
おけば
後からまじめなふりをすれば
きっとそれも笑ってくれて
それでも どうしたと よくやったと
ほめてくれるだろう
こっけいなやつを見に
奇妙な話を聞きに
人が訪れてくるかもしれない
そうすれば孤独もないだろう

ばかになれば
ふりをすれば
そうすれば...
でも空しさは どうしてうめてやろうか


「ひたがくれ」- 27 June

例えば通り魔殺人

私はその朝、自分がおそわれることを予知します
その「事故」をさける道はないかとさぐってみますが
福運がつきたか    ありません。
ただ私もナイフか何かをもっていれば別です
相手をさす余地はあることがわかります。
たとえ相手が死んでも正当防衛なのです

しかし
なぜ私がナイフをもっていたのか きっと問われるでしょう
私は何といいわけすればいいでしょう
予知能力を信じるでしょうか
常に凶器をもち歩く危険人物とされるでしょう

学校休みたい

ややこしいことにまきこまれるぐらいなら
素直に殺された方が。


「夜に抱かれていたい」 - 4 Sept

真夜中にベルが鳴る
心のベルが鳴る
窓をあければそこに
誰かがいる
遠い昔に死んだ
私の恋人かしら
それとも
愛に飢えた彷徨う子犬
闇夜に星は眠り
人の寝息は子守歌
だけど私は一人
夜をながめていたい

真夜中にベルが鳴る
心のベルが鳴る
扉をあければそこに
何かが見える
遙かな未来の
人の波かしら
それとも
口をきけない繁華街
心の叫びは嵐
甘い誘いは黄泉の歌
だけど私は一人
夜に抱かれていたい


「白色崩壊星」 - 9 May

ほしがきらめいた
古ぼけた宇宙港(スペースポート)
手まわしオルゴオルの音
白黒写真の昔 その人々。
一つの宇宙船(ふね)にも命をかけた
TV画面をみながら一喜一憂した時代
今はなつかしい昔

夢が空のおわりまでいっぱい
風さえ歌う
子供達はいのちの大地(グラウンド)ふみしめ
みんな笑ってた

ほしがきらめいた
さびれた宇宙港
手まわしオルゴオル人形
輝きのない瞳

夢はもはや遠いころの神話
ふく風もない
子供達も大地もない
みんないないのも同じ

ほしがきらめいた
無人の宇宙港
手まわしオルゴオルの音
もうすぐ止まってしまう
ほしがきらめいた
ここは冷えていく
それでもほしは
きらめいている


「Dummy」 - 21 Nov

かたくるしいあいさつではじまる手紙の書き方を覚え
相手に相応するおせじや敬語を上手く操り
律儀に律儀に事をはこび
それでいて いいかげんに
面倒くさくないように と略字を使う
そんな風な大人一般に近づくのを早めたくはない
もちろん君にも 早くそんなになってほしいとは思っていやしない
でも世間がそれを求めている
本当は略字なんか認めない
三角形や直線は定規がないとノートに書きたくない
あて字なんか辞典にのってないと うそだと言う
それでいてどこかぬけている子供
そんなのけちらして
年のわりに融通がきいて ものわかりのよい後継者を求めている
自分と同じような
自分を小型にしただけの次の世代を求めてる
育ててる
子供が好き
今の自分が好きだけど
だけど------------
君も大人にならねばならない
思ったよりも早くに
思いもしなかった方向で


「驚き嘆く   (then?)」 - Nov

愛する人が
心の友が

ある日突然 殺されたらどうする

ついさっきまで楽しくおしゃべりをしていたのに
ただ そこを通りかかっただけで
テロリストのしかけた爆弾にとばされて
肉片と化してしまったらどうする

家路に急ぐその途中に
テロにおそわれ
頭をうちぬかれたりしたらどうする

もろくも前頭葉はわれ ぱっくりと口をあけたそこから
ぐちゃぐちゃの脳が流れ出している友を
正視できる?

まじめに仕事を全うしているところに
ふいに射撃されたらどう
みにくく つぶされ ひきのばされ
目もない耳もない体の半分はふきとばされた
ぐしゃぐしゃの人 それがあなたの
愛する人だったらどうする

私達は日本にいるからわかっていない
島国日本にいるかぎり世界は平和に
動いているように思えてしまう
ところが とんでもない
日常茶飯事とまでいかないにしても
現実に戦争はおこっているし
テロもいる
同じように幼児期があり いつかは必ず肉体を失う運命をもった人間が
殺しあってる。
目をそむけちゃいけない これが真相なんだ
これが私達の生きていく世界なんだ
これが私達の地球の現状なんだ


「さよならサバト Last Savato」 - 21 Feb

異端者であることの恐怖が私をおそう
何年も求め誇りにしてきたはずの
特別な能力を持つ自分
世間からの圧力からのがれるため
同じ苦しみをしている友とのサバト
心の支えであったはずなのに。

つもりつもった私自身の矛盾が
爆発寸前の状態にあり
調整不能になりつつあることに気がついた
本当の自分をかくしてふるまう毎日
背伸びをして話題についていくサバト
日々の演技に疲れ どれが本当の自分だか
わからなくなった心は暴走しだす
わずかな刺激に過敏になり
自分の爆発の恐怖におびえている。

もう やめ よう
普通の人間になりましょう
どうしたらいいのかなんて知らないけれど
平凡な毎日を送りましょう
サバトにももうふれない
単なる人間という私自身をもっとしっかり確立させて
立派な人格者として確信のもてた時
その時にまた不思議な世界にいくかもしれない。

それまで さようなら
永い間 私が追い続けてきたもの
時おり なつかしくなるかもね
さようなら サバト



「数学教室にかけこんで」 - 21 Nov

何でもないよ どうってことはない
ただもとの自分にもどれそうなだけ
もどれそうなだけ
悲しくもない こわくもない
ただ死への暗い情熱
私が共にいたのは同情なんかじゃない
共感だ どこまでも
ピエロであろうと 人をうたがって でも信じて傷ついていく
もとの自分にもどるだけ
ささいなことに哀しみを覚え彼の苦しみのために涙を流す
そんな私の良き時代にもどれる?
大人からみたら小生意気な憎たらしいガキ
ガキでいられるのもあとわずか
20歳になったら自分の意志でその後に待ち構えているものも知った上で
奴を殺す
その目標を覚えてる
自分の自尊心と夜の闇とネオンと酒とタバコとピアノと歌と
人の体温とトランプのイカサマと冷静さといきあたりばったりのスリルと
図書館と.....正装と
捨てられる恐ろしさ 狂いだす恐ろしさ
愛するものを殺された怒りと愛ゆえの辛さと
あ こんな文章 後になったら自分でもわからない
いつも疲れたような いつも熱っぽいような
黒い 黒い性格
赤い車に赤いベストの女の子 連れ去られておさらばさん
あれは私の守るもの
私の立場なんか知らない。





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