妖神学園

 今日はあたしが勤める聖マリア学園の教職員の旅行の日だ。聖マリア学園では、年に一度、教職員の親睦旅行が行われる。今年から教師になったあたしは初めての参加だ。
 あたしは水野麻子という。今年の3月に大学を卒業したての新米教師だ。教師成り立ての頃は、泣きたくなるようなこともあったが、数ヶ月経った今では、やっと慣れてきた感じがする。生徒のほうも、このところでは親しげに話し掛けてくれるようになった。特に男の子たちが良くちょっかいをかけてくる。
 まあ、新人の女教師といえば、男の子たちが興奮するのもわかる。勢力が余りまくっているやりたい盛りだ。そんなふうに男子生徒につきまとわれるのも満更ではなかった。あたしは身体には自信があった。バストは88センチ、女子高生くらいじゃ太刀打ちできないボリュームだ。大学時代のボーイフレンドは、いつもあたしのこの胸でイキたがった。
 そして、タイトスカートから伸びる脚も自慢のひとつだ。短めのスカートで廊下を歩いていると、男子生徒の視線を痛いほど感じる。
 生徒の中で、かわいい子でもいれば、危ないことでもしてもいいかなと思ったりもしたが、現実はそんなに甘くなかった。高校生の男といったら、にきび面のガキばっかりだった。
 宿泊地は長野県の山奥の人里離れた温泉宿だった。シーズンオフを狙ったのが良かったのか、客は聖マリア学園関係者だけだった。温泉に入る以外はすることがなかったが、その温泉は最高に気持ち良かった。肌の隅々までいきわたり、しっとりと艶やかになった。
 夕方になると、お約束の大宴会だった。大きなお座敷にお膳が並べられ、校長以下、簡単な労いがあり、宴会に突入した。宴会自体は世間でもどこにでもあるようなものだった。お酌をし合い、酒が入って出来上がってくると、芸の披露やカラオケなどが行われた。
 ここまではいたって普通の宴会だった。ここまでは・・・。
 縁もたけなわとなり、一次会はお開きとなった。そして、片づけをして一時間後、またここで二次会が開かれることとなった。
 あたしは宴会前に入って、気に入った温泉に再び浸かりに行った。温かい湯に浸かると、飲んだアルコールが汗といっしょに出てくるような感じがした。あたしはゆったりと温泉を満喫していた・・・。
 ・・・しばらくたつと、あたしははっと目を覚ました。あまりに気持ちが良くて、湯船の中で居眠りをしてしまたらしい。
 もしかしたら、もう二次会が始まっているかもしれない。遅刻すると、先輩の清美先生に怒られてしまう。