
講堂に聖マリア学園のすべての生徒が集まっていた。全学年すべてを入れて、総勢700人の人数だ。今日は学園の生徒総会だった。
生徒総会は一年に一度、行われる。全校に関係のある議題や、学園側への要望などを生徒側から議論するのが、目的だ。生徒会がその会を仕切ることになっているが、そこでは誰でも自由な論議をしていいことになっている。唯一、学園側からは校長の遠山だけがオブザーバーとして出席をしている。
総会を進行しているのは、生徒会長の一ノ宮静だった。静はテキパキと議題を処理していった。静は生まれ付きリーダーシップを持った少女だった。彼女の適切な進行により、予定よりも早めに進んでいた。静は下級生だけでなく、同級生にも慕われていた。生徒会長の選挙の時も、圧倒的多数での勝利だった。美人で才媛とくれば、男子生徒の票が集まらないわけがなかった。
この日も順調に議題は進んでいった。制服についてのルールの緩和についての学園側への要望が今、議決された。あとは風紀委員からの報告を残すのみとなった。
「・・・ありがとうございました。それでは、最後の議題です。風紀委員長どうぞ。」
静は、壇上に座っていた風紀委員長にマイクを譲ろうとした。
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風紀委員長が席を立ち、演台に向う。マイクを譲る静と、受け取ろうとする風紀委員長の手が触れた。二人の間に電撃のようなものが走った。プラスとマイナス、陰と陽の正反対の性質を持つ力同士が触れ合ったような感じだった。一瞬二人の目があったが、何事もなかったかのように、静は用意されていた椅子に座り、委員長は演台に立った。
風紀委員長も女子生徒だった。一月前に転向してきた少女だった。偶然、前の風紀委員長が交通事故に遭って長期入院しなければならなくなったため、その少女が受け継いでその任についたのだった。
新しい風紀委員長の名は藤堂麗子と言った。麗子も美しい女生徒だった。しかし、静の美しさが陽とすれば、麗子の美しさは陰だった。麗子は一見クールでシャープな印象を人に与えた。そして、その美しさの中には高校生らしからぬ淫靡な感じも含まれていた。その淫靡さを知らぬ間に感じるのか、男子生徒の間では麗子の人気は急上昇していた。
そのボディも男子生徒の注目の的だった。静にしても高校生離れしたプロポーションで、男子生徒の夜のおかずには持って来いだったが、麗子はそれ以上だった。男子生徒の視線を知ってか知らずか、そのスカートは他の女性とよりもかなり短めで、底から伸びる曲線は、静以上の美しさを持っていたかもしれない。セーラー服を透けて見えるのは、高校生らしからぬ黒いブラではないのか。一度はその谷間に顔をうずめてみたいと思ってしまう胸だった。
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