一光 輝瑛
ジェット機よりも速く飛び
鉄の壁でも打ち倒す
新幹線より速く駆け
弾丸だってはね返す
地球の平和を守るため
宇宙の果てからやって来た
その名も ハイパーマン!!!
「ハイパーマン,すぐ来てくれ!」
「おう!!」
「たいへんなんだ。隣の犬が吼え続けるもので,うるさくて仕方がないんだ」
「…隣の犬?」
「ああ。人が通るたびに吠え立てて,やかましいんだ。俺にとっては死活問題なんだ。
なんとかしてくれ」
「……」
「ハイパーマン,すぐ来てくれ!」
「おう!!」
「大事にしている庭の植木が,今にも枯れそうなんだ」
「…庭の植木?」
「死んだ親父の形見なんだ。俺にとっては死活問題だ。なんとかしてくれ」
「……」
「ハイパーマン,すぐ来てくれ!」
「おう!!」
「背中がかゆくて眠れないんだ」
「…背中?」
「これでもう3日連続なんだ。あまりのかゆさに死にそうだ。俺にとっては死活問題なんだ。
なんとかしてくれ」
「……」
「ハイパーマン,すぐ来てくれ。ジェット機がコンビナートに墜落炎上,
爆風でビルが倒壊し,走行中の電車に激突したんだ!」
「…えっ,ハイパーマン,なんで来ないんだ…」
「……その前に,犬と,植木と,背中と………」
以上 PN 一光輝瑛
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