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一光 輝瑛
「いやぁ、ニッポンのウタって、ヨイですねぇ‥」
「?」
「ワタシハ、Americaから来ましたが、ニッポンのウタ、ダイスキです」
「それは、どうも‥」
「ニッポンのヒト、karaokeがあって、トッテモうらやましいです」
「はあ、‥あれはあれで苦労が絶えないのですが‥」
「ワタシ、あんなにすばらしいウタをつくったニッポンジン、トテモソンケイしています」
「確かに、良い歌はたくさんありますね」
「Americaでも、ニッポンのウタ、karaokeでよくウタイます」
「へぇ、どんな歌をうたうんですか?」
「いろいろウタイます。でも、ワタシは、エンカ、がダイスキです」
「それはまた、まさしく日本的ですね」
「ダレカがユッテました。エンカは、ニッポンジンのココロだと」
「そうですか、日本人の心ですか。‥ところで、ジェフはそんな日本人の歌を聴いて、内容がわかりますか?」
「‥ソウデスネ、ワタシまだまだニッポンゴにがてナノデ、ワカラナイことがオオイです。
とくに、カシのイミがワカラナイウタが、いくつかアリマス」
「へぇ、ジェフくらい日本語が話せる人でも、解らない歌がありますか」
「ハイ、いくつかアリマスので、ぜひ、オシエテクダサイ」
「はい、って別に‥、なんでもきいてください」
「アリガトウゴザイマス」
「スバルってウタ、よくワカラナイです」
「え、昴、ですか」
「ハイ、トクに、サイショのトコロがワカリマセン」
「え、そんな難しい歌じゃないと思いますが‥」
「サイショのカシです。『メをトジテ、ナニモミエズ‥』、コレは、エイゴではドウイウことにナリマスか」
「『目を閉じて何も見えず』、ですか。そのまま訳して、例えば、
When I close my eyes,I can not see anything‥とでもなりますかね」
「エ、ヤッパリそうナルのですか、」
「はい、他には訳しようがないと思いますが」
「ヤッパリ、ニッポンのウタ、ムツカシイです。メをトジたら、ミエナイのはアタリマエです。
ドウシテ、ソレがコンナにユウメイなウタにナルんですか」
「‥‥」
「ソーランンブシっていうウタ、よくワカラナイです」
「ソーラン節ですか‥」
「ハイ、サイショのカシが、まるでワカリマセン。ヤーレン、ソーラン、ソーラン、ソーラン、
‥コノコトバは、エイゴでは、どんなコトバにナリますか」
「!‥‥」
「ヤッパリ、ニホンゴのウタ、ムツカシイです。ワタシには、ワカリマセン」
「‥‥」
「ハコダテノヒト、このウタもよくワカリマセン」
「え、あの有名な演歌ですよね。あれはそんなに難しくないと思いますが」
「カシをチョットだけキキマシタが、イミがマッタクワカリマセン」
「どの部分を聴きましたか?」
「ハイ、『キャラメルヒロッタラ、ハコダケ‥』、コレハ、いったいナニのウタなのですか。
ニッポンのウタはムツカシスギテ、ワタシには、まるでワカリマセン」
「‥‥あのぉ、何かが間違っていると思うのですが‥」
以上 PN 一光輝瑛
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