ほんだな

好きな作家の、特にこれが好きという一冊をピックアップしてみました。
独断と偏見と気分で選んでますので、時々変更があるかもしれません。
いや楽しかった。
ネタバレ注意! 未読の方はご遠慮ください。

(作者名50音順です)

有栖川有栖
 『ダリの繭』
角川文庫
『46番目の密室』のセロテープの歌も捨て難いですが、 ここはトリックの美しさと無理の無さで『ダリの繭』に一票。

池波正太郎
 『』

 う、どれにしましょう。考慮中。

小野不由美
 『過ぎる十七の春』
講談社X文庫ホワイトハート
 悪霊シリーズも十二国記もいいですが、どれか一冊選ぶなら、 この話の春の描写が美しくて好きですね。 そして怖いし。読み進むあいだ、起こっていることの正体がみえない、 オカルトなのかミステリなのか不明というのが怖いですね。 『屍鬼』は、前評判のおかげで、読む前にネタが割れてしまいまして、 あまり怖くなかったもので。
 好きな場面は「カンガルー」ですね。中学生の女の子が、よくも 「満願を成就」なんて言葉知ってたもんですね。

茅田砂胡
 『ファロットの誘惑』
中公新書Cノベルス
『デルフィニア戦記』の12冊目です。 続いている長い話のなかでどれか一冊、というのもあまり意味がないのですが、 これを選んだ理由といえば…お茶会でのリィの女装ですね。あの女王様な態度! イラストの沖麻実也さんの入魂の一枚とあいまって、最もインパクトのある 場面のひとつです。

北村薫
 『秋の花』
創元推理文庫
 円紫師匠と私シリーズの3冊目。このシリーズはもちろんどれも大好きです。 何といっても師匠の人柄に心ひかれますよね。
『秋の花』を選んだのは、最後の、許せなくても救うことはできるし 救わなければと思う、という言葉に泣けたからです。
 ≪私≫の学ぶ姿勢にも憧れます。『六の宮の姫君』を読みながら、 私も今受験生だったら(はるか昔だ)、違う学部を選んだろうなぁ、と。

篠田真由美 
 『原罪の庭』
講談社ノベルス
 建築探偵桜井京介のシリーズのなかでは、これの謎解きが一番すごいですね。 温室の惨状の、動機と手段の結びつきが凄いです。
西澤保彦
 『麦酒の家の冒険』
講談社ノベルス
 これを選んでしまうのは、決して私が酒飲みだからでは…ないと
 本当に、よく冷やしたヱビスビールを傍らに読みたい一冊です。 作中登場人物、ずっと飲みつづけですもん。

新田一美
 『死を呼ぶ遊戯』
講談社X文庫ホワイトハート
 失礼ながらこの方(たち)は、文章下手です。しばしば「いつ・どこで・誰が」 を書き漏らすものだから、読んでいてここはどこ? の気分になりますし、 登場人物二人だけの会話の場面でも、どれがどちらの台詞なのか判別できなくなることがあります。
 読んでいてフラストレーション溜めつつも、新刊がでると買ってしまうのはなんででしょうね。
『死を呼ぶ遊戯』はネットワーク上のゲームの話。 発想は面白いんだから、もうちょい丁寧に文章を書いてもらえないもんでしょうか。

平岩弓枝
 『恋文心中』
文春文庫
『御宿かわせみ』は、昔、NHKでドラマ化したときからのファンでして。 キャストは小野寺昭と多岐川裕美だったかなぁ。(覚えているひといる?)
 登場人物で一番のお気に入りは天野宗太郎ですね。あのすっとぼけた感じがいいですね。
 選んだのは「祝言」の収録されている巻です。

宮部みゆき
 『震える岩』
講談社文庫
 宮部は実にそつがなくうまい人、という印象をうけますね。 うーん、どれも捨て難い。
 中でこれを選んだのは、多分さっきNHKの「元禄繚乱」を見てたからでしょう。 そう、これも忠臣蔵ネタ。

森博嗣
 『詩的私的ジャック』
講談社ノベルス
 犀川創平シリーズはどれも楽しいですが、ここは『詩的私的ジャック』に一票。 密室トリックの作り方とその必然性が美しい。
 どなたかの書評で、動機に納得が行かないと書かれているのを 読んだことがありますが、私は逆に、これまで読んだ殺人事件のなかで 最も動機に共感しましたね。
 金は稼げる、恨みは忘れることもある、でも、現在および将来に、 足をひっぱる存在は許せない。冷たいですかね。

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