2002/05/20 更新
■ チャイルドシートと聞いて
チャイルドシートというと2つの事を連想するのではないでしょうか?
1つは可愛い我が子がご機嫌であるためのシートこと
2つめは可愛い我が子が万が一の場合に生き残るための道具
この2点だと思います。
私は子供が生まれるに際して”習慣化”させたい事の一つとしたいと考
えていたのでチャイルドシートに関しては色々調べました。
■ わかった事
○国産のベビーメーカーのシートはやばいこと
最近でこそ2003年国土交通省の試験をパスした製品が出てき
ましたが、これ以前の製品で、重くて豪華絢爛な奴はことごとく
安全性に疑問符がつくこと。
*2003年基準・・・・国産のチャイルドシートの認定基準が大
幅に引き上げられ欧州並みの基準となった認定をクリアした製品
○取付け、取り外しが楽で軽量なチャイルドシートが存在すること
一般に取付けが難しく、ミスユースが多いと言われているが、そ
れは国産製品の豪華絢爛なものがほとんどで、それ以外の欧州製
品や欧州製品に近い構造のものは軽量で簡単に装着ができること。
→安全基準を通すために余計な足がついているものは車への装着
が面倒&トラヴィックは3列目を使用する場合2列目スライド
は必須なのでこのような装備の製品はあまりうれしくないとい
うかシートアレンジをうたい文句にしている車は、この三本目
の足は不適ではと思います。
→米国では幼年者拘束装置(CRS)なんて呼ばれているのがわ
かりました。
○ベスト型という製品があるが少々難があるということ
へんちくりんなベストを着せて、なおかつシートベルトを通しか
つ実験のダミー君と同じような姿勢を保ち続けないと効果が出な
い製品であるんですね・・・・。(ちなみにうちの娘は洋服にも
うるさく注文をつける・・・車に乗っていても動きたがりですの
で間違いなく不適・・・な2歳児です。)
国土交通省のアセスメントでも疑問が投げかけられている製品で
あること。
○兼用にはワナがあること。
特に新生児(体重が3000g前後)と幼児(12kg)といっ
た所を一緒のチャイルドシートを同一に考えることが無理がある
のでは・・・と思いました。
乳児の時はベビーシートが適合していて、体格に合わせてシート
を変えていくのがよいと思います。
○ベット型のワナ
ベット型にはベット状態では試験がないというのがわかりました。
また国土交通省のアセスメントでも評価方法がなく試験が実施さ
れていないこと。それとベットの作っているメーカーが過去にイ
ス状態で基準をクリアできない製品を出荷して慌てて対策部品を
出した事などから敬遠することとしました。
それとあのなんつぅか不快なCFのせいでとてもこのA社のベビー
用品は買いたくなくなってしまいました。
よーく調べたらコテコテの大阪の会社なんですね。
○ELRのベルトは要注意であること
うちは今2歳です。ミリブ3000がベルトのバックルが堅い理
由が初めてわかりました。そう。子供は嫌がるとチャイルドシー
トから抜け出そうとするのです。子供の力でバックルが外れない
ためだったんですね・・・。
ELRとは自動車のシートベルトにあるような自動巻き取りの事
を指します。つまりゆっくり引っ張ればベルトが出てくる構造で
す。
これは何を意味するかというと・・・・
子供が縄抜けするわけです。
子供をシートに座らせて拘束したから安心して運転に集中できる
と思ったらサイドブレーキの所から顔をちょこんと出していたら・・
どうします?まだこれならいいですが、縄抜けして伸ばしたベル
トが首にかかっていたら・・・。
実際にこのケースで命を落とす子供がいるそうです。
というわけでベルトを締め上げるのが面倒だからとかでELRと
いうのは・・・正直見識を疑ってしまいます。
○フィッティングこそが重要であること
当たり前の話として車にきちんと装着できないと話になりません。
また子供にあったチャイルドシートでないと危険です。
というわけでフィッティングが非常に重要であるということがわ
かりました。
メーカーが出している車種別装着可能リストなんかは時に当てに
ならないケースがあるのがわかりました。私の前車のシートは適
合するサイズではないのに各社みなOKを出していました。
適合するサイズと書いておいて、適合するサイズでないシートに
○を付けてしまう神経がよくわからんといった所でしょうか。
また、中には装着可能としてあるが、装着には非常に手間であり、
かつ本当に安全かいな?と思わせる装着状態のもあります。
これ、本当に試着して決めた方がいいですね。
○ISOフィックスの落とし穴
ISOフィックスってISOが規定したのはあのアンカーだけで
それ以上の規定は無いそうです。
そこで各社、及び各国が知恵を絞りトップテザーなる紐をシート
の上から出し、固定するとか、ベースと3本目の足を出して固定
するとか・・・やっているそうです。
実際に私も触ってみたのですが・・・とても便利になったと思え
ないものが多かったです。
ちなみに、今市場に出ているISOフィックスはスペシフィック
と言って車種に適合したシートしか使えず、車種をまたがって使
えるモノになっていないそうです。(装着できても安全が?らし
いです。つまりVWのISOシートはトヨタに装着が出来ても安
全は確保されないそうです。)
まもなくISOユニバーサルなる製品が出てどの車でも・・とな
るそうですが・・・。
(ちなみにISOアンカーも日本車に多いハードアンカーとオペ
ルフィックスでお馴染みのソフトアンカーがあるそうです。)
■ で私の場合
というわけで私の場合次のようにしました。
新生児→おすわりができるまで
・ベビーシートをレンタルしました。
(レーマーベビーセーフ)
おすわり→歩けるようになるまで
・兼用型を後ろ向き固定で使用しました。
(タカタミリブ3000)
歩けるようになって→現在(2歳半)
・兼用型を前向き固定で使用しています。
(タカタミリブ3000)
で次のチェンジは娘の座高が伸び肩とベルトのスロットの位置が合わな
くなった時もしくはシートの上に頭が出た時だと思っております。
■ チャイルドシート取付け指導員
たまたまネットでわいわいやっていた所、とある所で指導員養成の講習
会をというので参加してみました。
子供の安全ネットワーク・ジャパンという所で、小児科のお医者さんが
中心になって運営されているそうです。
チャイルドシートというか子供の安全に関して色々ためになるお話を聞
けました。(個人的にはモータージャーナリストの清水和夫さんにお会
いできたのがよかったです。)
内容は目から鱗モンが多数あり、今の生活に役立ていますし、事がある
度にチャイルドシートの指導?アドバイスをしているつもりです。
彼らの話でもっとも印象的だったのは
「世の中モラルだけでは成立しない。子供を失って憔悴している親を誰
が立ち直らせるのか?根源となる事故を減らすためにはモラルではなく
実効的なシステムが必要なのだ。」
納得です。
事故はどうしてもおきてしまいます。事故から命を守るための最大限の
システムを整えましょうというのは大賛成です。(システムとは法律も
含む社会システムです。)
*「子供の安全ネットワーク・ジャパン」でGoogleで検索すると
該当のサイトが見つかります。
■ トラヴィックに装着
ちょいと固い話になりましたがトラヴィックに戻ります。
トラヴィックのディーラーオプションで用意されるチャイルドシートは
タカタのフォルダーボクスターというものです。つまりチャイルドシー
トの低面が似ているミリブ3000は容易に装着できるだろうなと思っ
ていました。
案の定容易でした。しかもシートが堅めの物ですので装着は国産車
のようにグイグイシートを沈ませて・・・シートベルトを引っ張るよう
な事は全くありませんでした。すごく意外でしたし、さすがヨーロッパ
生まれの車は一味違う・・・って感じです。
最近取り付けをやった車の中での装着の容易さは1.2です。
きっとフィッティングできるシートも多いのではないでしょうか?
もともとミニバンですので取り付けをする際のスペースも結構あります。
また乗り降りする際もドアが結構開くのと天井が高いことからドアシル
に子供を激突させることもなく乗り降りできます。
ただ、2歳児だとサイドシルが高く乗り降りができない車なんですよね。
それぞれのシートに装着した写真を載せます。
適・・・・・2列目中央(2点固定),2列目左右(3点固定)
やや適・・・3列目左右(3点固定)
→シートベルトのバックルの反対側のアンカーの位置がシートの背面
よりやや前方にあるので腰ベルトのテンションを保つのに力が必要です。
また2列目の位置によっては前方の空間が十分に取れない可能性があり
ます。
不適・・・・助手席(3点固定)
→エアバッグとシートベルトプリテンショナーとロードリミッターで
NGだと思います。プリテンショナーは衝突時シートベルトを巻き上げ
る機構です。これはいいでしょう。問題はロードリミッターです。ロー
ドリミッターはある程度の力が加わった場合、シートベルトを緩めると
いう機構です。これはシートベルトを巻き上げすぎて鎖骨骨折や腰骨の
粉砕を防ぐためにリリースする機能です。つまりこの状態が発生する力
が加わるとチャイルドシートは前に飛び出ます。そしてエアバッグでチ
ャイルドシート毎吹き飛ばされる・・となると・・・とても着けれるよ
うな場所でないと思います。(メルセデスベンツのAクラスなどは
これをキャンセルする機能があるそうですが・・・。)
2列目右。バックルがシートにかかりますが、十分な固定力が得られて
います。
ロックオフデバイスで簡単に装着できます。
2列目中央
2点式のベルトですが、長さをぎりぎりに調整して押さえつけます。
バックル部分。ここもバックル部が長くシートにかかっていますが、十
分な固定ができています。
3列目右。一見よさそうですが・・。
バックルもかかっていませんが・・・。
上から見ると、シートが背面に押さえつけられていません。がっちがち
に押さえつけて詰め物をしないと駄目かもしれません・・・。
※3点式のシートでも固定は腰ベルトが基本です。したがって、2列
目中央でも十分な固定力が得られると思います。
■ その他トラヴィックの子供向けの安全
・はさみ込み防止機能つきフロント&リアウィンドウ
→トラヴィックのパワーウィンドウはちょっと違い、いわゆる国産車
のオート機能がすべてのウィンドウについています。したがってな
のでしょうか?すべてのパワーウィンドウにはさむ込み防止機能、
すなわち手とかをはさむと自動的に停止し一定量ダウンする機能が
着いています。
・・・・勇気を振り絞って試してみました。見事・・・ダウンしま
した。
・リアドアパワーウィンドウのロック
→2列目のパワーウィンドウのスイッチを無効にできます。
・リアドアチャイルドプルーフ
→リアドアのロック解除が室内からできなくなります。
■ 最後に安全に生活することとは
安全に生活するなんて事を意識しなくてもいい世の中が理想なのかもし
れませんが、残念ながらそのような事はありません。
自分でなぜこれで安全なのか考え、場合によってはその状況に応じた使
い方をすることも重要だと思います。
安全基準がすべてではありません。安全基準を見てどう解釈するかも重
要です。また、安全基準は完璧ではありませんが、重要なファクターで
もあります。
たとえば私のチャイルドシートは2003年基準の前のものです。
したがって、2003年対応に比べると頭部の前方への移動量が基準ぎ
りぎりかもしれません。
なら、少々子供の前の前方空間を広めに取る・・・・という配慮をする
ことをしています。
こんな配慮が杞憂に終わることを祈っておりますが、そのような次第で
す。みなさまも杞憂でありますように。
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