【スペック】
全長×全幅×全高=4315×1740×1630mm/ホイ
ールベース=2695mm/車重=1470kg/駆動方式=
FF/2.2リッター直4DOHC16バルブ(147ps/5800
rpm、20.7kgm/4000rpm)/車両本体価格=224.0
万円(購入車=フォグランプ、スポーツシート、
トノカバー、アンテナジョイント230.5万円)
















トラヴィック6ヶ月目インプレッション

2002/10/8 更新


のびのびになっていた・・・6ヶ月目インプレッション
Web|CG風にお届けします。

スバルトラヴィックSパッケージ(4AT)

……224万円
総合評価……★★★★




■欧州製ミニバンのベンチマーク ミニバンと言えば国産車・・・、と思っていたら、ヨー ロッパでベストセラーになっているオペルザフィーラが トラヴィックと名前を変えてスバルより販売されること となった。GMとスバルとのアライアンスで生まれたこ の車は、GMの最新工場で生産されるタイ王国産”アジ アカー”。価格もヤナセが扱っていたザフィーラよりも 50万以上安い意欲的な価格を実現。果たしてこの非国 産車はどんなものか? 今回購入したのはGMジャパンが輸入するスバルトラヴ ィックSパッケージ。見た目はOPC(Opel Pe rfomance Center)ルックのスバル独自 エアロパーツをまとい、足周りはスバルのインプレッサ テストチームがオーストラリアで選んだダンパーと16 インチアルミホイールを履くモデルであり、同シリーズ ではスポーティグレードとなる。 2.2リッターとザフィーラに比べ400cc拡大され たエンジンはGMのサターンが開発したといわれるエコ テックユニット。 (もっともエコテックの商標はオペルのものでありスバ ルでは使えないが) 新しいベクトラや、アストラカブリオレでも採用される このユニットは、バランスシャフトが効いているのか非 常にスムース。静粛性が高いとは言い難いが、どんな回 転域でもトルクを出す実直なユニットとなっている。 無愛想なインテリアや、ワイパーとウィンカーが逆だっ たり、ランプのスイッチが違ったり、ドアミラーが畳め たり・・・・ウォークスルーができなかったり2列目が 分割で無かったり、オーディオが1DINであったり・ ・・と外車であることを主張するが、ハンドルを握れば それが些細な事であることがわかる‐オペルの”実用性 とは何か?”をしっかり考えた7人乗りワゴンであるこ とを主張する。 【概要】どんなクルマ? (シリーズ概要) 欧州では「オペル ザフィーラ」の名で販売され、ヴォ クソール、シボレー、ホールデンなどGM系自動車会社 で世界的に販売される7人乗り世界戦略車。日本ではヤ ナセに変わりスバルから販売されることとなった。生産 国はドイツとタイがあり、タイからは”売れまくり”欧 州へも出荷される。 現行モデルは、アストラがベースで、日本では2001 年8月からスバルで販売が開始された。 日本では、1.8リッター直列4気筒DOHCエンジンを 搭載する「ザフィーラ」と2.2リッターの「トラヴィ ック」が存在。 (ザフィーラはトラヴィックの登場からほどなく取扱中 止)。トラヴィックは標準・S・Lの3グレードがライ ンナップされる。 3者の差は、SとLではアルミホイール、アームレスト 、MDレシーバ、本革ステアリング、メタル調コンソー ル、プライバシーガラス、ボディ同色のモールとドアハ ンドルが標準装着になること。Sでは16インチアルミ ホイール、エアロパーツとスバルチューン”スポーツサ スペンション”、Lではサイドエアバック、アクティブ ヘッドレスト、15インチアルミホイール、トノカバー 、マルチインフォメーションディスプレイ、オーディオ ステアリングリモコン、ヘッドランプウォッシャーを装 備する。なお全車マニュアルエアコン、トラクッション コントロール、リアフォグランプを装備する。また盗難 防止装置としてイモビライザーも全車に装着される。 (トラヴィックとザフィーラ) トラヴィックとザフィーラの違いを簡潔に述べておく。 ・エンジンの排気量 ・生産国 ・リアエアコン装着の有無 ・ルームランプ位置(02モデルから) ・ツインホーン 【車内&荷室空間】乗ってみると? (インパネ+装備)……★★★ ブラック一色のトリム。速度、回転計のメーター盤まで 黒い。うんざりするほど実務的。とはいえ、ウエストラ インより上は若干明るめに統一されている。思わずプラ スチッキーと言いたくなる内装とシレっとした感じは最 近の国産車には少ない。インストゥルメントパネル助手 席側のエアコン吹き出し口が大きいが本当に風が良く出 る!さすがタイ仕様。もっともエアコンは日本のデンソ ー製だが・・・。ナビゲーションシステムをどこに設置 するかちょいと悩ますインストゥルメントパネルは次期 モデルからは変更されることだろう。 (前席)……★★★★ サイドサポートが固く張り出したファブリックのスポー ツシート。大きく盛り上がったサイドサポートをもつ。 座り心地はオペル・・ドイツ車の専売特許・・・硬め。 粗い織りのシート地は、”ヴィバルディ”。運転席には レバー式のハイトコントロールが備わり座面の角度を変 えるのみ・・。背もたれのリクライニングはダイヤル式。 微小な調整ができるのはいいが、急速にバックレストを 倒したいときは面倒なのも欧州車そのもの。運転姿勢は ハンドルが立ち気味であることから軽トラチック。でも アップライトに座るので室内は広大に。ドイツ人の知恵 光る。 (2列目)……★★★★ 座面がパンと張った2列目シート。きちんと7シーター できるような形状をしている(ただし中央席は2点式シ ートベルト、左右席は前席同様、シートベルトアンカー の高さ調整機能付き)。しっかりしたヘッドレストが3 つ設けられる。つまり、3人用としても実用的なリアシ ートだ。足先は前席下に入り、ヘッドクリアランスも不 足ない。タングルアップし30cmスライドするシート は、一番後に下げれば広大な足元。ただしちょっと大陸 の人間に合わせたシートは153cmのトラびぃ婦人に はちょっとかかとが浮きます(タンソクって言わないで)。 (3列目)……★★ これまた座面がパンと張った3列目シート。左右分割し て備えられる。しっかりしたヘッドレストがあり3列目 の人の安全も考慮している。シート位置は後輪車軸の上 ・・・つまりここに乗車している時には飛ばさない配慮 が必要。大柄な人間を押し込むためのシートは日本人に とってはまぁまぁ合点がいく。 乗り降りはこのサイズのミニバン同様、少々不自由。元 気な人向け。3列目は分割して収納が可能。2列目下に もぐり込ませそこにシートがあることを意識させない作 りは立派。欧州で発表したときファンカーゴと同時期だ ったこともあり、お互いに似たアイデアだなーと感心し あったのは有名な話。 (荷室)……★★★★ ちょいと高い位置まで跳ね上がるハッチゲイト。操作は 重め。ラゲッジルームの床面最大幅98cm、奥行き100cm (3列目収納時)、天井までの高さ92cm。無駄な張り出 しのない使いやすそうな荷室形状。(ただし3列目格納 時)シンプルなスイングビーム式サスペンションの利点 を活かして、床下にはフルサイズのスペアタイヤが備わ る。フロアは手前25cmほどが折れて上に開くようになっ ており、深さ20cmの床下収納部へのアクセスができ る(ただし三角停止板と若干の工具入れ)。簡単に折り たためるフロアマットが標準でつく。荷室を活用するの であるならば、トノカバーかセーフティーネットはぜひ 装備したいアイテムだ。 【ドライブフィール】運転すると? (エンジン+トランスミッション)……★★★ 5800rpmで最高出力の147ps、4000rpmで最大トルクの20. 7kgmを発生するツインカムユニット。さすがに回転が上 がるとノイジーな面を見せるが、フラットな出力で黙々 と働く頼もしいエンジン。 4ATは日本のアイシン製。オペルで採用される停止時 にニュートラルに切り替えるNコントロールを装備し日 本の交通事情に合わせたセッティングとなっている。エ コ、スポーツ、スノーの3モードを採用するATは若干 2速で引張り気味・・・特にスポーツモードでエンジン をひっぱるのはご愛嬌か・・・。またATのセレクター もDレンジから3rdにダウンするときはATセレクタ ーボタンを押しながらの操作が必要・・・というわけで Sモードへの切り替えでシフトダウンするのが一般的か ?ちょっと上から踏みつける感じのペダル配置ははじめ こそ戸惑うが、自然な配置でオフセットした感じはしな い。なおアクセルはフライバイワイヤー・・電子制御ス ロットルを採用する。 (乗り心地+ハンドリング)……★★★★ 前マクファーソンストラット、後トーションビームとい うサスペンション形式はアストラゆずり。街なかでは硬 めだが、一方、高速巡航では高い直進安定性を誇る。ロ ングドライブでもドライバーのアゴを上げさせない、タ フなクルマに仕上がっている。 ハンドリングはいうまでもなく安定指向だが、不思議な のは、だからといって決して運転が退屈ではないこと。 ステアリングレスポンスやブレーキレスポンスなどワン ランク上の操安性を披露する。その気になれば高速レー ンチェンジなどもスポーツカー並にできるが子供は酔う。 確実な荷重変化は車の姿勢を掴みやすく、無用な車の動 きを抑え運転者に安心をもたらすセッティング。また7 人乗車時も姿勢が大幅に変わるようなことがないのも嬉 しい。 【カーライフ】半年生活すると? (カーライフトータル)……★★★ 街中でも苦痛にならない加速性能は運転者にココロの余 裕を生む。広い荷室(3列目を使わなければ)は友達に 引越しがないか本当に探してしまうほど自慢でもある。 とにかく運転が好きなあなたに薦めたい1台。ただし街 中ではまったくと言っていいほど遭遇しない。国産ディ ラーで見てくれる外車はやはり・・安心の一言か・・・。 (不満点など)……★ 塗装が国産車ほど入念でないこと・・・。リアのブレー キが鳴くこと。ドライビングポジションがイマイチなこ と。2列目がリクライニングしないこと。燃費が悪いこ と。内装がチープなこと・・・。乗り心地に関しては賛 否両論であること。 でもそんなのこの車の魅力に比べれば・・・たいした事 はないかな? 【テストデータ】 報告者:トラびぃ テスト日:2002年10月8日 テスト車の形態:自分の車 テスト車の年式:2002年型 テスト車の走行距離:7000km タイヤ:(前)205/55R16 91V/(後)同じ (いずれもMichelin Pilot Primacy) オプション装備:トノカバー、フォグランプ、スポーツ シート テスト形態:ロードインプレッション 走行状態:市街地(9):山岳路(1) 走行距離:-- 使用燃料:レギュラー無鉛 参考燃費:7.5 (写真=トラびぃ)

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