<RESULT>
優勝 チーム・シャドウ F・タバトン/トイポネン/K・ブラック/J・ホール
準優勝 チーム・マクラーレン#5 M・アンドレッティ/H・H・フレンツェン/N・マンセル
3位 チーム・マクラーレン#12 K・アカバ/D・アーンハート/D・クルサード
4位 チーム・ローラ A・de・チェザリス/R・アルヌー/N・ラウダ/H・カザト
Hot Shot of the Race
:すみません、早々にアップ予定です*決勝に先立って行われた合同テストで各チーム、車両を支給され
セットアップおよびテスト走行。すでに虚々実々の駆け引き。*決勝当日、名古屋からの刺客「チーム500」を率いるタバトン、
早々に現地入りして練習走行。
今回チームを組むJ・ホールと作戦会議...というか世間話に花が咲く。
*19:30よりドライバーズミーティング。
レギュレーションの確認や走行レーンの抽選など。
ピットにはツールやスペアパーツが並び各チーム、すでに臨戦体制。*20:00、#12のマクラーレンを先頭にローリングスタート開始。
ついに決戦の火ぶたが切って落とされる。*今回はワークスの#5とプライベーターの#12の2台体制のチーム・マクラーレン。
しかし協力体制というよりもライバル関係のこの2チーム。
#12は2003年度ポイントランキング1,2,3位の選手を集めたドリームチーム。
アカバ/クルサード/アーンハートという泣く子も黙る?最強メンバー。
こちらは出るからには優勝が最低条件というきびしい宿命。
#5は2002年度のシリーズチャンプ、M・アンドレッティに知将フレンツェン、
強力なルーキーN・マンセルという布陣。
耐久では勝ちに見放されているアンドレッティ、悲願の優勝にむけて決死の覚悟。*チーム・ローラはチェザリス/アルヌーのオヤジコンビが新進気鋭のN・ラウダ、
さらにはアルティザン、H・カザトの獲得に成功。
老練なハシリとラウダのセッティング技術のコラボレーションであなどれない存在。*J・ホールは名古屋のスロット軍団「チーム500」と秘密裏に接触。
チーム・シャドウを結成。
ホールは得意の政治力で走りやすいと言われる1コースをまんまと獲得。
タバトン&ホールのコンビは昨年の12時間耐久でも2位入賞の実績。
チーム500のK・ブラック、トイポネンもその走りには定評のあるところ。
今回のレースでも台風の目となるか?*さて今回の6時間耐久で使用するマシンはバンキッシュ社のカンナム。
革新的なデファレンシャル機構を備えるこのマシン。
普通に走行するのにはまったく問題はないが、
さすがに長時間の全開走行ではギアトラブルが発生する場合もあり、
マシンに対するいたわり度もレースを左右する大きな要因。
ちなみにBST開発チームによるデータでは、ギア交換に要する時間は3〜5分。
しかし1周9秒程度で周回することを考えると、1回のギア交換で20〜30周の差が付く計算。
ちなみに某チームはギア交換を予想して、ピット作業の練習もしたとのウワサ。
ベストタイムは驚異的な1分20秒とのこと。*30分経過したところで、マクラーレン#12のドリームチームは
ピットインを繰り返す状況。
どうやら引きが悪かったのか、はたまた激しいドライビングのせいなのか
すでにギアが断末魔の悲鳴。
支給されたスペアも使い果たし、後は手持ちのマシンからパーツを移植。
このドリームチーム、スポンサーであるzi-ma 財閥の潤沢な資金力にモノを言わせて
湯水のようにスペアパーツ投入。
しかしピット作業で貴重な時間が費やされ、3位に転落。
ビハインドは大きいがまだまだレースは序盤。
チーム・ローラは御大チェザリス、さっきまで仕事をしていた疲れも感じさせない
快調な走り....というかラウダ/アルヌーがまだ来ないので、1スティント目から
ぎりぎりの45分のドライビング。
#5マクラーレンワークスもマイナートラブルで後退。
なんとこの時点では最下位に。
*1時間経過。
各チーム、すでにドライバー交代も済み、順調にラップを重ねる...と思いきや、
ドリームチームはまだ完調ではないらしく、他のチームもややギアノイズが
大きくなりはじめた様子。
これまでの経験からすると、BSTの耐久はまさに長時間のスプリントレース。
気を抜くとあっという間に先行されてしまうため、クルマをいたわりながらも
ペースはキープ、という胃が痛くなりそうな展開。
各チーム8秒台中盤での攻防だが、これはすでに合同テストでの
トップタイムを上回るかなりのハイペース。
そんな中、快調に周回を重ねるのがチーム・シャドウ。
トイポネン/ブラックの駆動系に負担をかけないスムーズな走りで、
ギアノイズも皆無。
さりげなくトップをキープ、2位以下を突き放しにかかる。
*3時間経過。
各チーム、ピットインを繰り返す中、ここまでピットストップのないシャドウ。
しかしどうやらモーターがハズレだったのか、マグネットが大当たり?
だったのかスピードが伸びない。タイムも他チームのコンマ5秒落ちの9秒台がやっと。
だがこれが期せずして駆動系をいたわることになったらしく、結果オーライ?ドリームチームも初期トラブルがおさまり怒涛の走り。
一時は100周以上あったビハインドを一気に詰めにかかる。
マクラーレンワークスもトラブルが出尽くしたか?エース、アンドレッティが猛追。
2位のローラもようやく到着したアルヌー/ラウダがそうはさせじと全開走行。しかしここでついにチーム・シャドウも駆動系にトラブル。
ギアを交換するが、噛み合わせが悪かったのか数周でストップ。
次のギアもNG。ついにモーターまでブロー。
長時間のピット作業の間、マクラーレンワークスがトップに浮上。
3位のローラも僅差でそれを追う展開。
ドリームチームも猛烈なハイペースでトップとの差を着実に詰める。
シャドウはからくも2位のポジションでコース復帰。
しかしトップとは40周以上の差が.....ここに来てレースの行方はまったくわからない状況。*4時間経過。
恒例の元旦に向けてのカウントダウンも、目が離せないレース展開のためあっさり終了。
ほとんどの選手は待機中もマーシャルに、ピット作業にと動き回る中、
四十路(よそじ)トリオは黙々とアルコールを消費。(そのうち約1名爆睡中....)
ユキ・アカバ&ミス・ジュンコのBSTレディースからの差し入れもあって御機嫌。そんな中、トップのマクラーレンワークスをシャドウが追撃体制。
どうやらテストでのセットアップにも問題があったらしく、本来のポテンシャルを発揮。
J・ホールは耐久でしか見せない(できない?)全身全霊を込めた激しい走り、
それに続くいつもは冷静なタバトンも熱い走り。両者7秒台に突入するハイペースでラップを重ね、
ついにトップの座を奪い返す。
.....その後、いつものようにJ・ホールは昇天。ただのうるさいヨッパライに転落。*5時間経過。
トップはチーム・シャドウ、2位は#5マクラーレンワークス、3位に#12ドリームチーム、
4位チーム・ローラという状況。
しかしここに来てドリームチームのクルサード、ついにキレたか?
7秒前半の超ハイペース走行。それに続けとばかりに
アカバ/アーンハートもスーパーラップの連続。......これには他チームも唖然。
ドリームチームの底力が爆発、こうなるともう誰にも止められない。
.....狂ったように疾走する#12マクラーレン、他チームのドライバーにとっては鳥肌モノ。
50周以上ついていた2位との差あっという間にを詰め、トップのシャドウをも射程におさめる。*残り30分
現在3位のドリームチーム、#12マクラーレンの追撃はやまず、
ついに2位の#5マクラーレンワークスとの差は10ラップ程度。マクラーレンワークスもエース、アンドレッティが逃げの体制でワイドオープン。
2台のマクラーレン、壮絶な攻防を繰り広げながら、トップのシャドウに襲いかかる。シャドウは中盤の猛チャージの影響もあってか、ペースダウンを余儀無くされる展開で
9秒台が目一杯。対する2台のマクラーレンは7秒台での猛追。
しかしチーム・シャドウの頭脳、タバトンは計算によってこのままのペースでいけば
なんとか逃げ切れると判断。
トイポネン、それにつづくラストドライバー、K・ブラックにもペースキープを指示。
...しかしあくまでそのまま走りきればという前提、もし多少なりともトラブルが発生し
ピットインするようなことになれば一気に逆転される可能性大。
20ラップほどあったアドバンテージも、2台のマクラーレンによって1ラップずつ
むしり取られていく状況。まさに薄氷を踏む思い。*残り10分
ついに上位3台が10ラップ内の差に....
.....まさに息を飲むレース展開に、場内にはなんとも言えない張り詰めた空気。
シャドウ:「なんとか...たのむから、持ちこたえてくれ.....」
#5マクラーレンワークス:「よっしゃ〜、見えてきたあ〜!」
#12ドリームチーム:「....背負ってるものが違うんだよ、オレらは....待ってろ....」
ローラ:「1ラップでも半ラップでも詰めるしかない.....前進あるのみ!」*6時間経過
プラス5周が正式なゴール。
いつもの耐久であれば、パレードラップとなるこの5周も、この状況では激しい攻防の舞台。
2台のマクラーレンはまさにファイアーボール。
チーム・シャドウは全員が祈るような気持ちでラップを見守る。
ついにシャドウ、ファイナルラップに突入。最後の周回を噛み締めるように走る.....黒い不格好なマシン。
......ウイングは折れ、ボディは傷だらけ。嫌なギアノイズもさらに高まった。
近くを走るたびに鼻をつく、モーターの焼けるにおい..........静かにゴールラインを横切る。.....ただし誰よりも先に。
<LAP count>
シャドウ マクラーレン#5 マクラーレン#12 ローラ 2156L 2150L 2147L 2062L
RACING EXPRESS編集部