富士重工業
スバルを作っているメーカ富士重工業。
ん?おかしい?スバルがメーカ名じゃないかって?
違うのである。スバルはブランド名であって、会社の名前は富士重工業。
こんなのここのメーカだけ。他は社名が車名になっているのに。
数ある日本車メーカでここだけはなんか独自路線まっしぐらって感じがする。
世間がミニバンブームなのに見向きもせずに作らない。
トラヴィックってゆう車があるけど、あれは外車のOEM。自分の所で作っていないのだ。
自動車メーカとしては小さいが、技術は凄いと思う。
FFや4WDは普通に聞いたり言ったりするけど、この名前は富士重工業が付けたのが最初。
スバル1000でFFという名前を作り、レオーネで4WDという言葉を作り定着させた。
特に4WDはお家芸ともいえる駆動方式。
エンジンとミッションが縦置きのFFだったから、クランク軸をそのまま延ばして4WDの完成。
横置きエンジンに比べると駆動ロスも少なく音が静かなのが良い。
それに、どんどん熟成されてきてハンドリングもなかなかのもの。4WDを感じさせない。
これは1300(^^;
元々は航空機メーカ。
そう、川崎重工業の所でも書いたとおり、俺は飛行機好き。富士重工業の車に乗る一つの理由でもある。
富士重工業の前身は中島飛行機製作所。日本のトップメーカであった。
生産した主な飛行機として、陸軍機では、加藤隼戦闘隊で有名な一式戦闘機「隼」、迎撃戦闘機の二式単座戦闘機「鍾馗」、国民戦闘機として本土防空で活躍した四式戦闘機「疾風」。
海軍機では、大型爆撃機迎撃用の夜間戦闘機「月光」、戦闘機より速い艦上偵察機「彩雲」などがある。
特にこの中で好きなのは「疾風」と「彩雲」である。
「疾風」は2000馬力エンジンを搭載し、最高速度は689km/hで運動性能は抜群。米軍の最新鋭戦闘機と互角以上の戦いができたらしいが、戦争末期は工員が不足してしまい稼働率悪化。もっと早い時期に開発されていれば時代は変わっていたのかも?
「彩雲」。こいつはスピード重視の偵察機。戦闘機のエンジンを組み込みスマートにした。車で言うなら、ミニバンにスポーツカーのエンジンを付けた感じか?
スピードさえあれば戦闘機も追いつけないから撃墜されない。偵察機は情報を伝えることが重要なので撃墜されてはいけないのだ。 実際に、米軍のF6F「ヘルキャット」に追いつかれたが振り切ってしまった。その時の電文が「我に追いつくグラマン無し」う〜ん、格好いい。ミニバンでGT−Rを振り切る感じ(笑)
四式戦闘機「疾風」
艦上偵察機「彩雲」
終戦後、GHQにより航空機開発を禁止(日本の技術が怖かったから)されてしまい、中島飛行機製作所は分社化されてしまった。
分社化された会社がにスクータを作ることに。
タイヤに戦闘機の尾輪を使用した「ラビット」を製作、販売し大ヒットした。
その後、分社化していた会社のうち6社が合併し、富士重工業となる。星のスバルも6つ。これがスバルのネーミングの由来である。
日本も高度成長期時代に突入したが、車はまだまだ高嶺の花。
そこで富士重工業はサラリーマンでも買える車を作ることにした。誰もが知っている「スバル360」がそれ。
当時の軽規格は360ccの排気量まで。この小さな排気量で高性能をねらうには軽量化しかない。さすがは元飛行機メーカ。軽量化には自信があった。
モノコックフレーム、アクリルガラスを採用し車両重量425kgを達成。他のメーカに比べると3割は軽く仕上げた。
足回りは当時としては最先端の4輪独立懸架。この方式は今の「プレオ」、「サンバー」も同じ。特に「サンバー」はRR駆動方式だから殆ど同じ。軽トラで4輪独立懸架は「サンバー」だけだ。
この時から富士重工業の技術は凄かったんだなぁとつくづく思う。

「スバル360」で成功をした富士重工業は次に普通車へ進出。
「スバル1000」を開発した。
この時点で既に水平対向エンジンを搭載。さらに当時では珍しいFF方式とした。
その後モデルチェンジとラインアップの追加を行った。
FFであるため雪道に強く北国の人に重宝されたが、豪雪地帯ともなるとFFでもきつかった。
東北電力が四輪駆動車のバンを作って欲しいと富士重工業へ依頼。冬の現場では今までジープを使っていたのだが、荷物は乗らないし取り回しが悪い。
そこで富士重工業は「レオーネバン」に4WDを設定。乗用車タイプでは世界最初の四輪駆動車となった。
ここからスバル=水平対向&4WDというイメージが生まれた。
今じゃどこのメーカでも4WDはあるが、富士重工業の4WDは一歩先だ。歴史が違う。技術が違うのだ。
他社の横置きエンジンFFベースの4WDに乗ったことがあるか?100km/h出すと騒音がひどい。ましてやFFに付けただけの4WDじゃ話にならない。富士重工業は最初から4WDで開発しているから全然違う。
レオーネ時代はパッとしなかった富士重工業も起死回生の大ヒット作品を生み出す。
1989年レガシイ誕生。
見た目は単なるセダンとワゴンなのにハイパワーエンジンEJ20ターボを搭載。
セダンのRSは220ps、ワゴンのGTは200psを発揮した。
また、RSは世界最高記録を持っている。10万キロ平均速度223.345km/h!ガソリン給油やメンテナンス時間も含めての平均速度であるから凄い。
挑戦中
フェラーリやポルシェじゃメンテナンス時間だけ必要で平均速度は低いだろうな(笑)
このレガシィから本格的にWRC(世界ラリー選手権)に出場。
1993年ニュージーランドラリーで悲願の初優勝を果たす。
WRCで活躍したことにより世界からも注目されるようになった。ラリーの好きなヨーロッパでは現在インプレッサなどのラリーに出ている日本車が人気あるらしい。
川崎重工業と同じくこの富士重工もスピード大好き。
RSの10万キロ平均速度で世界最速になった後も次々と世界記録にチャレンジしている。
二代目レガシィGTでワゴン世界最速249.981km/hを記録。
初代フォレスターではトラック部門24時間平均速度180.082km/hを記録
3代目レガシィGT−Bで自ら持つ世界最速記録を破り270.532km/hを記録してしまった。
ワゴンで270km/hオーバはもの凄いことだと思う。それもたった2リッターの車で。
確かに自分のGT−Bで5速3000rpm弱で100km/hであるから8000rpmまで回せば出るのだろう。
レッドゾーンが7500rpmだけど、水平対向エンジンなら回る(笑)
実際に俺は何度もレッドにぶち込んだことあるし(^^;
ワゴンで走りを極めるメーカがもしもミニバンを作ったらどうなるのだろう?
シャーシ下部に水平対向エンジンを納めて280psのミニバン登場?7人乗って高速道路200km/hだ(笑)