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このスタートの日はとにかく朝が早かった。 日出と共にスタートになるので4時起きでスタートの地までバイクで移動はとても寒い、寝起きには辛い。
3日前に決まったレース参加。体も動かず勘も未だ取戻していないうちのスタート。全く辛いレースの始まりだった。
今回のbajaはスタートからイキナリ石ころゴロゴロでbaja半島の西の海沿いの小道を南へ向け走り抜ける崖渕のコースコ取りから始まった。 太平洋の澄んだ青がとても美しい景観が広がっているがコースを外れれば即崖下へ転落してしまう、この恐怖だけはとても振り切れない。美しさと恐怖と与えてくれるコースだ。 この場所は前日に走ったとは言えココ半年バイクに乗っていないのが事実。 昨日の一日チョット乗っただけじゃバイクの扱いには慣れるものでは無い。
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スタート後の山道も終わり海岸へと出た。 とにかく堅い路面とムースタイヤの為にとても滑り易くゴツゴツとした感覚がハンドルから伝わってくる。 段々と路面の堅さにも慣れてきた所で少し余裕も出てきた。道幅にして4メートル程のコースをスピードを上げ進む。早朝の海の眺めはこんな時でも心地良いもので当初の焦りは無いがこの先の不安は消えるものでは無かった。
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しばらく走ると又崖っ淵にコースは戻り転落の恐怖が蘇って来るがブレーキの感覚にも慣れたのかスピードに関しての恐怖は無くなっていた。 コーナを抜ける時には心地良ささえ感じていた。
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1時間ぐらい乗った所だろうか快調にウオッシュボードを上る。 この頃になると崖渕から少しコースが離れてきた。 眺めはとにかく良いところ本当に奇麗な海と空の青。見取れてしまう。 ところどころに集まる人々、ラリーレイドでの常識として「人が集まるところに罠有り!!!」これを忘れてならぬオープンコースの鉄則の一つだ。 だが、何でバイクを乗るのかつまり快感を求めているのだからついつい誘惑に負けてしまうだ、レースに参加している奴の殆どがそうだからこそその場所に人が集まるのだ。 そこで考えるのだがどうしようか、加減(スロットル)だ、その加減が全てを分けているが瞬時に判断しなければならぬ。 ‘91、‘93と経験済みなことだが慎重だけではツマラナイ、で、加減してスロットル少しオープンでのジャンプ!
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踏切の後「ワ〜」宙に浮き上がり壮快感が身体を走ると次は「ア〜」感覚以上に高く上がり前のめりのフロントローになってしまいました。 でも、メキシカンの歓声は確かにあった。 単純だが結構嬉しい。 だが、慎重にならなければとも思う。
その後も内陸に向ったり海沿いに出たり真っ直ぐなスロットル全開で震える加速を味わったりと豪快なロケーションの中を進んでいた。そして一段低い所をクネクネと小道が続き所々で段差を上がるというコースになっていた。 そこでついに、ジャンプにて失敗をしてしまう。 当然ジャンプの失敗は着地で起こる! 先程のジャンプで弱気になってしまい安全策で慎重に踏み切り宙へ飛び上がると視界が開けた、そこに見えたのは、大穴だ! 穴が開いている!!! 前輪だけでも越えたいが飛距離が足りない!何とか穴の向こうまでと全身に力を入れるが入れた所で飛距離が延びる訳も無く、対岸の壁に見事に前輪が激突して前方へ身を投げ出された。 「ウ!」ハンドルバーで両膝をタンクで股間を強打し痛めてしまった。動けないでいると周りのメキシカンが横に集まって来てバイクを起こしてくれた。それでも立ち上がるまでには少々の時間を必要とした。 バイクにも当然の様にダメージが有り、フロントホイールが歪んでしまいヨレヨレになっているのを走りながら確認したが今直せる訳も無いのでそのまま走り続ける。
まだチームのピット迄は残り100マイル有り急がねばと想いうがハンドルが立ち上がりセッティングの狂いの為に窮屈なライディングポジションを強いられ気ばかりが焦ってしまう。 そうこうして10マイル程走るとマグ7のピットが有り給油とハンドルの調整を指示しポジションを戻してもらう。 再びレースに戻れたが、今度は膝の痛みが酷くなりスタンディングポジションが取れない。 シッティングポジションだけでは当然ペースも上げられない。 コーナーの入口、出口でのポジションの移動もまま成らぬまま走り続けようやくチームピットに辿り着いた。 次のライダーとメカニックサポート(チームメンバー)にバイク引き渡しガソリンの補給を手伝う。その他のサポートはクラッシュの状況を聞くまでもなく一目で解る壊れたフロントホイールをスペアのものと取り替え作業に取りかかっていた。 点検でフロントフォークには損傷が無い事が確認された、20分程だったか作業も終わり次のライダーを送り出せた。さあ、ピットの後片付けをして次のピット設営のための移動の始まり。 今度は国道を200マイル程移動する。 コースはクネクネしているので車の方が速いが、設営と準備の余裕が必要なのでもたもたはしてられない。
次のピット設営ポイントに到着したのが3pm。 1時間位経ったか同じチームのもう一台が表れた。 今度はヘッドライトの装着を行う。 ナイトランの為だ!20分程でブッシュに向けてスタートして行った。 その後も、バギー、トラック、クワドとバイク以外の参加車両がブッシュの中に消えて行った。 遠くの砂漠の奥から聞こえて来る高回転のv8とv6のエンジン音はフォードとトヨタのワークスチームに間違えないだろう。エンジン音だけでモンスターマシンと解る。 どんな所でも高速走行が可能なマシン。あのサスペンションであればビルの5階から落ちても平気だろうか? サボテンの彼方から聞こえてくエンジン音が近付いて、爆音に変わると目の前の国道を飛び越えブッシュに消えて行った。 もう夕暮れになり。それぞれのピットに照明がともる。
ARLEN NESS アレンネス ボディープロテクター
暗闇が辺りを犯し始め気がつくと空もオレンジ色から濃紺へ変わり始めた頃、暗闇の中私の乗るバイクがブッシュの中から出て来た。 ナイトラン用の装備を付けていない為日没後の1時間は苦労した様子が伺えた。 早速、ナイトラン用の大型ヘッドライトの装着に取りかかるが、どうも段取りが悪くヘッドライトの光量が十分に出ていない。 サポートの一人が配線の結束に間違え有る事に気付く。ヘッドライト電源のワイヤーをノーマルヘッドライト用に繋いでいたのだ。 レース用に用意してあった100w電源に繋ぎ直しライトは真っ白に輝いた。 光軸が円柱状になりブッシュの中を照らしていた。 バイクのセッティングが終わった頃には辺りは暗闇に変わり果て、星明かり空に輝いていた。とても奇麗だ。 暗闇は嫌いだ! そう思いながらバイクに跨がりブッシュの中に続くコースへ飛び込んで行った。 思っていた以上に狭い。 幅1m程にしか思えない。実際には3mは有る筈なのに! 目が暗闇に慣れないまま10分程走った時コーナーに気付かず膨らんでしまう。たかがブッシュ突き抜けてようと試みるが手強い、ハドルに絡み付きバランスが取れない。10m進むのがやっとだったが無事にコースへ復帰する事が出来たが考えていた以上に過酷だった。安易にコースは外せないと教えられた。 暗闇の中でヘッドライトが照らすコースには他のチームの付けたコースマークがキラキラ赤やブルーにライトに反射して見える。 何故か赤いマークがコーション表示に見えてしまう。 びくびくモノで走り続けるしかない。このパートは200マイル有る自分のパートの中で最長のパートだった。コースマップは有るが現在位置などこれで解るのかとボヤク自分に嫌気がさす。1時間程進んだ時に砂地エリアに達していた。ハンドルが急に切れ込みコーナーで転倒してしまった。 糞、まさにシットだ! 頭から飛び込み眼鏡を壊してしまった。暗闇の中体勢を整えスタートをしたいがエンジンが懸からない10分はキックで遊んでしまった。最後のキックと思いながら最後の方は神頼み!息が上がるし体力もかなり消耗した。 どうもコースに馴染めない。ギアが3速に上げられないのだ気が負けている。メカニカルトラブルではなく上げられないのだ。3速に上げると転倒すると思い込んでしまっている自分が居るのだ。暗闇が造り出した化け物なのだろうと今だから思える。 遠くの明かりにもの凄い引かれる自分の家がそこに在るかの様な気持ちが湧いてくる。近づくとマグ7のピットであった。 ホッとした。転倒時にガソリンを失っている事を考え給油を依頼する。勿論キャッシュレスここでは無料だ。ここで思ったマグ7を見失わなければ良いと、マグ7を追って行こう目標をマグ7に決めたのだ。後2つのマグ7を見付ければパートは終わる。強がってコースへ復帰して行く。また、暗闇の中だった。 ふと空に目を向けると流れ星が見えた。一度気が付くとどんどん見えてくる流れ星、そう獅子座流星群だと気付く。「へー」と言うのが正直な感想であった。 そんな中、後方からもの凄いエンジン音が聞こえて来た、だんだん近付いてくるのが解る。逃げ場が無い!その内自分の影が前方に長く延びているのが見えると周りが真っ白になった。バギーのライトで何も見えない。爆音と埃を巻き上げ直ぐ脇を抜けて行った。怖い〜!!!!だがコースは外れていない事が解り前へ進むしかないと思い込ませて進む自分がいた。その後も2台のバギーに抜かれていたがバイクは全く来ないのが不思議だ。こんなゆっくりと走っているのに? そうこうする間に砂漠を抜け出していた速度を上げて行くと寒さに震えてきた。もう直ぐパートも終わりになると国道を進むと右側の広場に我がチームのサポートのピックアップが停まっていた。合流地点では無いのに?と思いながら近付くと迎えに来たと言う事だ、バイクを見て「ライトをどうした」と声を掛けられたが何の事か解らない。「暗いよ!」訳が解らない自分がそこに居た。 ピックアップと一緒にピットへ戻りまじまじとバイクを見てみると確かにライトが暗いのだアーだコーだと質問を受けるが何もしていない、結局バルブの劣化が原因だったのだ。 こんなの知らない。 だんだんと明るさを失っていたのだその為乗っている時は目が慣れて暗いと気が付かなかったのだ。不思議!橙色の光に変わっていたヘッドライトに気付かず走っていたのだ。 100wのヘッドライトを点けて流れ星が見える訳ない。流れ星が見えた事はとても幸運と信じていた自分に笑ってしまう。 今度は夜空が明るくなって来ていた8時間走っていたのか。 このパート予定時間の倍はかかっていた。 ライダー交代の済んだ頃は朝日の為空が青く色付いていた。とても奇麗な光景の中走り去って行くバイクを見送る。もう倒れそうだ!早く寝たい!
ここからはコースは内陸へ進み広大な台地の上の平原へ向う、国道を進むサポートは東の海岸を南下して行く為合流地点付近まで他のレース車両との接触は一切無い。 車のバックシートで目を覚ますと国道沿いの景色も変わり緑が多くなっている当然サボテンの緑だが。サボテンの種類も大型の大木が多く大きな乾いた岩も目立っていた。まだ9時頃であったので合流地点までは2〜3時間程進まねば着かない。海岸沿いを段々と離れて行き台地の頂上へ向う山坂道に国道の様子も変わり車も大きく揺れていた。 山の上は台地になっていて上がってしまえばただの平原だ。山の上の平原だが今までと明らかに景色が違う、ヤシなどのサボテン以外の緑がとても多く畑までも存在している。もうここは砂漠ではない町の中を抜けて行くと丁字路に突き当たる合流地点はこの先の町外れの広場だ。マーケットが有ったので昼ご飯の買い出しをするが「安い」アメリカで買うより安い。1/3位の物価だろうか。この合流地点には思い出が有る。初めてbajaを見に来た時にもここを使っていたのだ、コースが国道を交差するポイントになっている。 各チームが集まり集落となっている。もうここまで来れれば完走は目前、青い空と乾いた空気と暖かい気候は正にリゾートだ。各々がラパスを感じている。 時折、レース車両がピットに入って来るがデッドヒートと言う事は微塵も感じない穏やかなピットになっている。 待つ事3時間、チームのバイクが辿り着いた。正直嬉しい。残りはラパスまでのコース白い砂の中をラパスへ向うだけだ! バイクのメンテナンスを済ませ送り出す。 車ものんびり国道をラパスへ向う。
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先にラパスに到着しゴール地点を探しバイクを待つ。 またじれったい程時が経つのが遅い。 日没との戦いになってしまうのか気を揉んで待っていると「現れた」。 ピットクルーが集まり歓迎するが通り過ぎてしまう。ゴール地点を探していたのだった。既にゴールした事に気付いていない。それ程までに興奮しているのは容易く想像できた。 その後はそれぞれが興奮状態で酒盛りの始まり。
ビールだ!既に酔っぱらいになってます。
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DORONKO
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AUSTRALIAN-SAFARI
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