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STIかWRXか、それが問題だ


STIとWRXの性能差についてはスバルの公式サイトを見てもらえればわかるが

馬力、トルクともSTIが上回っている。

簡単に言ってしまえばSTIのほうが速いということだ。

ならSTIを買うべきか、といえばことはそう単純なものではない。


インプレッサは特殊な車である。


一般的に、公道を走る上でSTIの280馬力、WRXの250馬力は明らかに過剰性能であるし

軽自動車ではないのだからターボである必要などない。

しかし、WRCで鍛え上げられたレース用マシンの市販バージョンであるがゆえ

その過剰性能に意味や価値があり、ファンが買い求めている。

インプレッサの売り上げの大部分をSTIが占めていることからも

それが大きな魅力となっていることは明白なのだ。

しかし、ここでこのサイトを立ち上げるきっかけとなった問いかけをしたい。


本当にSTIの性能が必要ですか?


インプレッサを買うのはWRC譲りの高性能に惹かれたからだという人は多いだろうし

サーキットで思う存分走りたい人にSTIは大きな武器となる。

しかし、ここで忘れてはならないことが。


速さと快適さは両立できない。


極めて当たり前のことだが、車を速くするためには犠牲になるものがある。

それは居住性の悪化であり、STIの騒音と振動は同乗者にかなりの負担を強いるものである。

もちろん、STIのためならそんな犠牲はかまわないと言うならばそれでいいが、

現実的にはこれが一番の悩みどころだろう。


なぜインプレッサなのか、もう一度考えてみよう。


WRCでの活躍や市販車としての高性能さなど理由は多岐にわたる。

ディーラーではSTIが輝かしく展示され、雑誌ではSTIの性能が誇らしげに掲載されているが

いつの間にか、インプレッサ=STIという思い込みがありはしないだろうか。

ここに落とし穴があった。


250馬力のWRXに焦点を。


インプレッサのターボ仕様にはSTIの他にWRXというグレードがある。

今ではSTIの陰に隠れてしまっているが、これが何とも通好みの車だ。

パワーは250馬力、トルクは34Kと国産車ではハイパワーの部類なのだが、

車両価格はなんと驚きの245万円である。

これに値引きが加わるのだからもはやバーゲンプライスと言うほかない。


では、WRXを選ぶとどんなメリットがあるのだろうか。


まず、価格がSTIより50万安い。

「そんなことはない、STIには50万では買えないほどの装備があるじゃないか」と思うかもしれない。

では、その装備をいかせる領域で走ることがいったいどれだけあるだろうか。

おそらく大多数のオーナーがSTIならではの性能を速さに繋げることができないばかりか

その装備によってWRXより80kgもの重量増となっているのである。

速さのための装備が逆に重りと化していると言っても過言ではない。

もちろんサーキットではSTIのほうが速いのだが

公道では軽量で下のトルクがあり、小型タービンで反応の良いWRXのほうが扱いやすい。

つまり、インプレッサにおいて「大は小を兼ねる」は通用しないのだ。


一つの結論。


車選びはそれぞれが求めるものによって変わってくるので一概には言えないが、

インプレッサのグレード選びにおいてここで結論を出すならば、

サーキット派はSTIを、公道主体ならばWRXをということである。

もちろん、車を複数台所有できるなら競技用のスペックCまで突っ走ってもいいだろうし

逆にWRXでサーキットを走ってもSTIには及ばないがさほど劣ることはない。

WRXは公道のような、あらゆる状況への対応が求められる場所でその真価を発揮する。


インプレッサは最高の車である。


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