インタビュアーにTV・ラジオのパーソナリティーとして活躍するクリス・ペプラー氏を迎え、ミュージシャン、DJなど多彩なゲストとともに楽しいトークを展開するJUSTICEエンターテインメント・ライブラリーです。Check it out!
New Album『4Flusher』、New Single『AFFAIR』が大ヒット中のスガさんに、クリス・ペプラー(本誌編集委員・DJ)が絶妙本音インタビュー!
このインタビューは2000年11月6日 JUSTICE LIBBRARYより抜粋した物です。
JUSTICE LIBBRARYホームページ
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【Part1 睡眠2時間…】

クリス じゃあ、エンターテインメントチャンネル、今日は記念すべきファーストゲスト、スガシカオさんをお迎えしております。

スガ よろしくお願いします。

クリス アルバム完成おめでとうございました!

スガ ありがとうございます。

クリス  間に合いましたねー。

スガ 間に合いましたね。なんとかなるもんですね。(笑)

クリス 毎回毎回、話を聞いていると、かなりヤバイぞと。スガさんは大丈夫だって言うんだけど、レコード会社の人たちがヒヤヒヤしている。

スガ 毎回そんなことやってますけど、でも今回は僕もヤバイと思いましたからね。いつもは、まぁ、なんとかなるだろうと思ってるんですけど。今回はね。

クリス  こういうのってリリース日、先送りできるんですか?

スガ  早い時期だったら大丈夫ですね、全然。

クリス  ポイント・オブ・ノー・リターンって、どのぐらいなんですか?

スガ 本当は、1 ヵ月切ったらもうアウトだって言われてるんですよ。 でもちょっとこぼれちゃったんだけど、セーフでしたね。本当のリミットは誰も知らないっていう(笑)。

クリス 「シカオタイム」というのがあるの? 僕なんかも時間にルーズなんで、マネージャーがだいたい30分早めに言ったりする。

スガ もともと7月25日が締切りだったんですよ。でも上がったのが10月4日なので。タイムとか、そういう問題ではないような気がしますね。

クリス 時代って感じですね(笑)。ひとつの季節を過ぎてという。

スガ ははは。そうですね。夏出るはずが秋、ひとつの季節を過ぎて。

クリス でも僕はこのアルバムを聴いて、秋のアルバムだなという気がしましたけどね。

スガ あ、そうですか?

クリス うん、なんとなく。

スガ じゃあ、ちょうどよかったのかな、なんつって(笑)。

クリス いやいや、話の流れで言ってるだけなんですけど(笑)。

スガ ガックリ。

クリス でも、いいですよ、すごく!

スガ 25日に出るその本当に直前までつくってたから、やけに生々しいのは生々しいですよね。先週、先々週考えてたことが、もう発売になっちゃってるから、やけに生々しい。

クリス けっこうスガさんって、昔から「普通じゃない」じゃないですか。

スガ えっ(笑)。

クリス ちょっとヘソ曲がりの人かなと、僕は思うんですよ。いい意味でヘソ曲がり。

スガ 変化球だな、みたいな。ていうか日本のポップスって、正解みたいなのがあると思うんですよ。例えば恋愛の歌でも、だいたいこのへんにいけば正解っていうのがあるような気がする。
 で、みんなけっこう正解に投げるじゃないですか。それがなんかね、面白くないなぁっていうのがすごくあって。もちろん僕も正解を投げるときはありますけど、でも変化球もいっぱい投げたいじゃないですか。
 例えば恋愛といったって、1日の3分の1は寝ているとしても、あとの時間で恋愛に費やしている時間なんて、決して全部じゃないじゃないですか。他にいろんなことがある。そういうのを全部、歌詞に巻き込んでいきたいんですよね。 アルバム10曲あったら、10曲全部恋愛の歌だと、やっぱり自分の中でちょっと変なバランスなんですよ。

クリス 曲はスタジオに入る前に、大まかにはできているんですか?

スガ うん、できていますね。

クリス それをスタジオに入って、バンドのメンバーなんかと?

スガ そう。まさにその通りで、今回のアルバムは特にそうだったですね。
 いつもはだいたいアレンジまで僕が組んじゃって、スタジオにドンと持っていくんですけど。今回はバンドサウンドを主軸にしたかったんで、本当にデモのデモみたいなやつを、スタジオにポーンと持っていって、みんなでアレンジしてっていう感じだったですね。

クリス じゃあ、ある意味で今回は、スガシカオバンドみたいな感じなんだ。どうですか、そのバンド的な意識っていうのは、今までのソロ・アーティストのときと比べて。

スガ 俺ってやっぱりね、ロックがダメなんですよ。

クリス あ、そう。

スガ やっぱり子供のころからロックを聴いてないし、ロックのビートが好きになれないんですよ。
 まぁ、有名なのはほとんど聴いてますけど、通らないで来ちゃったんで。

クリス でもロックっていっても、ツェッペリンとかそういうことでしょう。

スガ ツェッペリンも、ほぼ通ってないですね。あといわゆるコテコテの、例えばビートルズとかストーンズとかっていうのも、全然ダメなんですよ。嫌いというんじゃないんですけど、体に入らないんですね、どうやっても。何度もトライしたんだけど。
 でも、バンドの連中ってやっぱり基本はそこじゃないですか。みんな、最初ビートルズかストーンズで。だからちょっとロックっぽい曲を書くと、みんなでワーッとロックのほうに行っちゃって、僕ひとりだけ取り残されたりするわけ。

クリス でもスガさんの場合、ブラックな感じもするんだけど、でもやっぱり「スガワールド」みたいなのが本当に出てますよね。ところで今回のレコーディングはけっこう大変で、全然寝ずにだったと…。

スガ うん、もう後半は、1日2時間ペース。寝るのは2 時間だったですね。ひどかったですね、本当にね。

クリス バンドもみんな寝てないんですか、それともスガさんだけ?

スガ 僕だけですね。あとスタッフが何人か。でもね、今の音楽って、やっぱり「質感の時代」だと思うんですよ。聴いたときの、なんていうんですかね、ザラつき感とか。
音がパッと出たときの質感って、すごい重要だと思うんですよね。
 僕は2000年代って、質感の時代だと思うんですけど、その質感づくりにすっごい時間がかかるんですよね。

クリス 音の全体のテイストというか、個性ですよね。

スガ そうそう。アメリカのビルボードチャートとか見ると、曲はもちろんキャラクターがあって当たり前なんですけど、それプラス質感のキャラクターが、みんなすごい強いんですね。ある人は、すっごい密室感であったり、ある人は天井の高い感じだったり、ザラザラしてたりとか。そういうオリジナルの質感ていうのは、今の音楽にはものすごく大切だと思う。

クリス 絶対大切だよね。ミックスとか、最後のトラックダウンとか。そのときの音色の付け方によっても、全然違ってくる。

スガ そうそう、全然……。それでね、バンドでやったものにその質感を付けていくのがね。

クリス あー、難しいですよね。

スガ ものすごい時間がかかったんですよ。

(Part1 終了)

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