今のおすすめCD

最近気に入ったCDを中心に感想を書いてます。
したがって、特に新譜だけってわけじゃないですが、お許しを。

ミスター・クリスマスを探して/Mr.Christmas(1988:Switch/Pony Canyon)

 彼らの1stアルバムになる。別レーベルからセカンドが出ているそうだが、未聴だ。
 当時、雑誌の記事で知ったんだっけな。残念ながらそれほどヒットすることもなく、ひっそりリリースされた記憶がある。

 メンバーは松浦祥隆(vo,g)、角田敦(b)、桜井芳樹(g)、横銭ユージ(ds)、川口義之(sax)、佐藤真理子(key)、久慈ひろこ(key)という大所帯。
 ここへ、共同プロデューサーでもある飯盛正徳(synth)が加わる形だ。

 彼らの音をあえて言葉にするならば・・・温かみのあるサウンドにねじくれたメロディってとこかな。
 アコースティックな感触がそこここで響く。
 川口義之(現:栗コーダーカルテット。渋さ知らズなどでも活躍)のサックスがいいアクセントとなり、ふくよかなアレンジになった。

 ジャケットは童話の表紙みたい。ますむらひろしのペンによる。
 指にひっかかるジャケットの紙質も加わって、ほんわりとした雰囲気が伝わってきた。

 曲は全て松浦のペンだ。ニューウエーブ・タッチのメロディは、かなり癖があるけれど。はまったら抜け出せない魅力がある。
 ぼくが一番好きなのは「骨壷」。
 疾走感溢れる演奏と、畳込むサビのメロディが、めちゃくちゃかっこいい。

 ほかにも、ミドルテンポで坂を登るような「Heaven」。
 まさにメロディが転げまわってる「畳」。
 霧がゆっくりと晴れる風景が広がった「Mr.Christmas」。
 触れたら崩れそうにセンチメンタルな「Julia」。

 全36分強。わずか8曲のアルバムながら、印象的な佳曲が多い。 
 ムーンライダーズあたりが好きな人なら、気に入るんじゃないかな。

 もう13年前のアルバムだけど。当時は普及し始めてたCDでリリースされてます。
 たぶん廃盤だろう。店頭で見かけにくいかもしれないけど・・・。
 見つけたらぜひ手にとってください。
 「ほうっ」って吐息をつきたくなるポップスが、いっぱいつまったアルバムです。

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