「書くということ〜和〜」では、清水の舞台からちょぇぇぇぇ〜と飛び降りる勢いで、自分の初めて活字となった作文を紹介した。
再び岡崎に帰った時、それらの文集の類は、もうなかった。おやおかしいな。以前見つけた時に、もう見ることはないとどこか仕舞ってしまったか捨ててしまったか...
そんなとき、1冊の文集が転げ落ちてきた。
「学級文集 みしま 昭和63年度」
おお懐かしい!
とも、べつに思わなかった。
この文集は以前来た時に見つけたものでもある(中までは読んでいなかったが)。
ちなみに、みしま、というのは、俺が小学1年のときだけ通ってた小学校なのである。(まぁ、そういう意味なら懐かしいが)。そのときの全校生徒の中から何人か選び出して編んだ文集なのである。
特に気も留めず、パラパラとめくっていたら、なんと、あった。
「はやく 大きく なりたい」1年 けんいたろう
どっひぇぇぇぇぇ〜!
な、な、なんと自分の作文が載っていた。なぜだなぜだ。なぜ以前は見つけることができなかったのだろう。しかも、小学1年生!
つまり、これこそが、初めて活字になった文ということになる。
むむむ...前回の中学生の時の文でさえ、あんなに恥ずかしかったのに、今回はさらに遡って小学1年生!
えぇぇい、いまさら怖気ついてもしかたあるまい。
まずこの文は、小学生の時、定期的に先生に提出する、「先生、あのね」というテーマのものであった。そしてタイトル「はやく大きくなりたい」....
早くも嫌な予感がしますね。しかも、自分の名前が誤植されている...まぁ、よく間違えられる名前なのでいいですけど...( p_q)
「はやく 大きく なりたい」1年 けんいたろう
「せんせい。あのね、ぼく、はやく 大きくなりたいな。」
小学生の頃まで、いわゆるちびっこであった。おそらく120cmもなかったかもしれない。整列した時、いつも前から3番目以内だった。まぁ特にそのことに関してコンプレックスとかそ〜ゆ〜ものはなかった。
「たくさん たくさん ごはん 食べて、はやく 大きくなりたいな。おじいさんが、にんげんはね、ごはんや おかずをたべると大きくなるよ と おしえてくれた。ぼくは、おじいさんのいうとおり ごはんや おかずを いっぱい たべるよ。もっともっと いっぱい たべて はやく 大きなりたいな。」
俺は、今167cm。非常に微妙な、高くも無ければ低くもないという、身長が特徴にならない背丈になりました...
「はやく 大きくなって やきゅうの せんしゅになりたいな。」
小学生の頃、野球の選手になりたかったのである。いわゆる野球小僧であった。背が大きくないと、野球選手になれないと思いこんでいたようであった。
当時、野茂投手(あのトルネード投法の)が活躍し、小学生向けの雑誌で「毎日牛乳2リットリ飲んでました」という逸話を読み、実際真似ようともした(しかし、実際のとこの2デシリットルも飲めただろうか...)
さらにこの文の最後に、先生からのコメントが記されている。
「毎日、ごはんやおかずをいっぱいたべて、はやくりっぱなおとなの人になれるといいね。おじいさんのことばをまもって、なんでもたべてりっぱなやきゅうせんしゅになった けんいたろうくんが見たいね。(U野)」
U野先生、ごめんなさい。立派な大人になれたかどうかはまだわかりませんが、すくなくとも野球選手になることはないと思います。