2004年、夏にさしかかろうとしてた時期だった。

院生の友人jikonsukが、夏にアメリカで学会で発表を行なうというのだ。そのときはみんなですげーすげーと囃したて、呑んでいた。

どこでやるんだ、と聞くと、jikonsukは答えた。

「ロードアイランド州のプロヴィデンスだ。」


ぷろびでんす?名前は聞いたことはあったが、実際どこにあるのかは知らなかった。どうやらアメリカ東部で、1番小さな州だという。行き方を聞くと「デトロイトってとこで乗り換えて、さらにその先だ」という。

おっ、これは、と思った。両親が住むシカゴは、ちょどそのデトロイトというところで同じように乗り換えるのだ。今年の夏は、またシカゴにいこうと思ってたところだったので、それなら一緒にいけたらおもしろいね、どうせなら、通訳としてついていこうか?と盛りあがった。


梅雨もあけて7月。奇跡的に、二人で一緒にアメリカを旅する計画をたてることができた。
jikonsukは、学会発表前に早めにアメリカ入りしたい、とのことなので、ではボストンも経由してプロヴィデンス入りしよう、と決めた。

ボストンは有名なところなので、ネットや本などで情報はすぐに得られた。jikonsukは「地球の歩き方」も購入した。しかし、プロヴィデンスだけは情報も少なく、結局どんな町かはよく把握できないままであった。

こ〜ゆ〜時に、重要なのは「ま、なんとかなるでしょ」という気持ちである。

大学の生協で飛行機、ホテルの手配も済ませ、いざ出発の時がきた。
アメリカ、二人旅。結局最後の最後まで「ま、なんとかなるでしょ」が口癖だった。


8/15(Japan)
朝「マリア様がみてる」をみてから、9:40ごろ駅のホームでjikonsukと合流(彼は「ふたりはプリキュア」を観てた)。名駅から、空港までの直行バスで向かう。30分ほどで空港国際線に到着。ここでは俺のほうが慣れている(つもり)なので、パパッと手続きをとる。朝飯をとっていなかったので、空港内の喫茶店で、ホットケーキ、jikonsukは、しばらく日本食とは出会えないと思ったのか、冷やし中華を食す。
窓の外をみながら

「ほれほれ、あの飛行機が飛ぶんやで〜。これは落ちるで〜どうするどうする?」

と、脅してみせるが、たいして効果なく。
ちなみに、空港内でjikonsukは緊張してたのか、度々パスポートを落としてた。さいさき不安である。

わくわく、しながら通った身体チェックは、二人ともなんなく通過。税関もなんなく通過。
いきなり、「広島の日本酒」の試飲をやっていた。いいのか...

さて、機内の座席は、中央の四人掛け。さらにその真ん中2つに座る。俺の隣には、肥えたおばちゃん(多分日本人ではない)、jikonsukのとなりもやはり肥えたおばちゃんが座る(やっぱり日本人ではない)。
jikonsukの隣のおばちゃんに話しかけられた。彼女は、教師をしているらしく(おそらく日本の大学)旦那と、ノースカロライナに帰るとこらしい。

いざ、出発!離陸の時には、すでに俺は爆睡...

さて、かねてからjikonsukにやらせるべく作戦を実行。
それは、食事の時...。


jikonsukに注文が聞かれる。


「ティキン、プリーズ!」

よくやった...よく言った、J。


一端、デトロイト空港で乗り換え。
(jikonsuk)


めっちゃひろい空港なので...

モノレールが通ってるのです。

以前、ここに立ち寄った時にはスタバがあったのだが、いまは別のコーヒー屋になっていた。ここで一服することにした。ふたり共まだ外貨になれていなく、ついついでかい金で払って、小銭を増やしてしまった。しかもお釣りがあってるかどうかもよくわからない。ふたりで一生懸命覚える。しかし、同じ銅貨の1ペニーと10円を間違えてしまい、あっけなく玉砕。

さて、さらにここから2時間ほど飛行機に乗る。機内の席から、飛行機に荷物を積みこむネーちゃんを見ながら
「おい〜もうちょっと大事に扱えよな〜。あ、いまの俺のかばん!ガーン...」
「う〜〜〜む、このお菓子の袋、開かない」
「どれ、貸してみぃ。う〜〜〜ん....」
てなことしながらハシャイでいたらほどなくして離陸。ボストンに到着。

8/15 11:28(Boston)

(微妙にjikonsuk)

空港を出て、10分ほど歩いて、やっとこさバス停を発見。バスに乗って、地下鉄へ。しかし、料金の支払い方が2人ともわからず、いきなり壁にぶちあたる。

駅員と、後ろにいた若いカップルの力をかりて、なんとか乗りこむ。ここからは、情報の準備がしっかりしてあるjikonsukに任せる。無事ホテルの最寄駅に到着。
ちょっと肌寒い日だった。雨も降ってきたし...
(ホテルの窓から)
(ホテルでくつろぎ、準備をするjikonsuk)
(ポ○モンもやってたヨ)

ちなみに、アメリカ最初の夕飯は...

マクドナルドであった。


jikonsukの一言「渡辺謙そっくりの客室乗務員(♂)さん萌え。」


8/16 5:10 (Boston)
時差ぼけか、早めに目が覚める。外はまだ、ぱらぱらと雨が降っている。

朝食は、ホテルの1階にある売店の集まるところのパン屋で買って(真向かいには昨晩のマクドナルドがある)部屋に戻って食す。部屋に備え付けのコーヒーをいれてみるが、見事に失敗。


さて今日はどうしようか、とふたりでしばし相談。雨もやんできたところで、とりあえず外へ出てみよう、ということになった。電車などつかわず、いけるとこまで歩いていこう、つまり散歩である。

散歩なので、気になったところにはとことん寄り道する。
大学、教会、本屋(日本のマンガもいっぱい売っていた。「GTO」や「幽遊白書」「きみはペット」など)、CD屋(Virginレコード)、ボストン・レッドソックスの球場、市図書館(博物館なみ)、よくわからない建物...地図とにらめっこしながら、かなりの距離を歩いた。



議事堂みたいなもの


Public Gardenというとこに着いた。

とても広く、きれいな公園だった。カモを追う家族連れの子供2人、みているだけこころなごむ老夫婦。ここボストンの、日常を垣間見たような気がした。


りすも久しぶりにみた。ここの公園には当たり前のように何匹もいて、必死に子供達が追いまわしていた。

騎乗警官のお姉ちゃんにおおはしゃぎ。ふたりとも照れて写メェルとれず...

Frog Pond(カエルの池)という場所があったのだが、プールに浅く水を張ったようなところで、カエルの姿はない。
「どうしたんだい、カエル君...」
Frog Pondを眺めるカエルくんを慰めるjikonsuk。

遠くのほうでこちらを白い目でみているおっさん達がいたよ...


さて、お昼はどうしたもんかと考えていたら港町みたいなところへ出た。店内を外から見渡せるような居酒屋ともBarとも言えるような食堂がいっぱい並んでいた。


アメリカでの作戦その2...

「ロブスターを食す!」

ということで、ランチはロブスターとハンバーガーとビール!!
1匹10$。
たいへんおいしくいただく。


ファニュエルホールマーケットプレイス。大道芸人のショーで、大変な賑わいをみせている。

ここらでお土産でも買おうかということになった。なんと、ロブスター専門のお土産屋さん(もちろんロブスターそのものを売っているわけではない)を発見。

「このロブスターの鍋つかみ、つかみにく〜。甲殻類のハサミだしな」
「このロブスターのおもちゃ、おもしろいぞぉ〜。カショーンカショーン
「なんで、ぷーさん、ロブスターの着ぐるみ着てるんだ?気持ち悪〜」

などと盛りあがっているうちに、Tskにロブスターのハサミの帽子、えっちゃんのママにロブスターのエプロンを購入。

5時間ほど歩いて、さすがに疲れたので、帰りは地下鉄で帰った。
ホテルに戻って、夕飯にはまだすこし早い時間だった。jikonsukのパソコンでいろいろやってるうちにすこし眠くなってきたので、すこし仮眠することにした。


起きたら、夜中の23時だった...すまん、jikonsuk...
こうして、ボストン最後の夜を迎えた。明日は、プロヴィデンスへ向かう。


jikonsukの一言「ロブスターって、でっかいエビやね」



(おまけ)
「ボストン・TeaParty事件(茶会事件)」
世界史で習った人も多いかと思う。1773年12月16日、当時のアメリカのやりかたに反発して、インディアンに変装した市民が、夜、東インド会社の船を襲い、342箱のイギリス茶箱を海に投げ捨てた事件。そして、港は、一晩で紅茶色になったという。
その歴史的事件跡地が、こちら!

(Tea Party)

ただの川でした。


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