「ちっちゃいユウガク物語」1話
You×Gackt 銀河 故
ある夜、恋人同士になった俺とGacktは心も体も1つになり・・・
俺達は満ち足りた気持ちで眠りについていた。
そして・・・・
朝目覚めたら、夜中抱きしめて眠ったはずのGacktがいなかった。
低血圧で、俺より早く目覚めることなんてあまり無いのに。
寝ているシーツを触ると、まだ温かかった。
なんだか、おかしな感じ。
寝返りを打つと、そこで俺は信じられないものを見た。
そこには、元の体の何十倍!?か分からないほど急に大きくなったGacktが寝ていたのだ。
「わーーーーーー!!!どないしてん、ガク!!!
起きろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
俺は一生懸命叫んだ。
立ち上がって叫んだ。
実はまだスッポンポンのままだったが、
そんな事に構っていられない。
恋人の一大事なのだから。
Gacktがあんなに大きくなってしまっては、
もう抱きしめられないじゃないか!
抱きしめてもらう事はできても!
いやいや、そもそもこれからの芸能活動は一体どうしたら?
あんなに大きくては、スタジオには入りきらないだろう。
こうなったら、今後は全て野外ライブか!?
などと色々考えながら。
「何?You・・・・」
俺がしばらく叫び続けていると、ようやくGacktは目を覚ました。
そして、俺の姿を目に映すと、
まだ起き抜けでぼんやりしているらしい顔で、言った。
「You・・・どうしたの?そんなに小さくなって・・・」
俺はGacktがそう言うまで、てっきりGacktが大きくなったのだと思っていた。
ところが周りを見てみれば何もかもが大きくなっている。部屋の家具も、床に脱ぎ散らかした洋服も。
「・・・・な・・・・なんで・・・・・」
俺は再び驚いて、ガクリと膝をついた。
こんなに小さくなってしまって・・・
俺はこの先、一体どうしたらいいんだろう。
俺は小さくなってしまっていた・・・
例えるなら、リカちゃん人形サイズ!!
「You、どこも痛くない?どこか裂けたりしてない?」
Gacktにそう言われて、俺は自分の体をあちこち見てみた。
どこも全く異常はない。痛くもないし・・・
そのまま小さくなっただけのように思える。
「なんとも無いみたいだ」
そう言うと、Gacktは嬉しそうに笑って、俺に片手を広げて差し出した。
その手に乗れ、という事らしい。
俺がその手に乗ると、そのままGacktの顔の前まで連れて行かれた。そしてスッポンポンのまんまの体はあちこち観察されてしまう。
一線越えた仲ではあるが、なんだか恥ずかしい・・・
「本当になんとも無いみたいだね・・・
一体、どうしちゃったんだろうね?」
悲しむ俺をよそに、Gacktはあまり落胆した様子はない。
どういう事だろう?
「You、可愛いよねーーーーvvvこのままでも好きだなーー」
「はぁ!!?????」
俺はビックリした・・・
まさか、そんな風にとられるなんて。
可愛いだって?俺が?
今まで、そんな事言われた事なかった・・・
ちょっと嬉しいかも・・・
「そのうち、元に戻るんじゃないかな?
Youが珍しがられて、人体実験されるのもイヤだし、
俺が匿っててあげるよ!!」
愛しい恋人にそう言われ、俺はなんだか複雑な心境になりながらも、小さくなってGacktに匿われる生活を送ることになったのだった・・・
「まずは、着る物なんとかしなくっちゃね。
何かあったかな?」
Gacktは俺をベッドに再び戻すと、どこかへ消えていった。
そしてハンカチ2枚とナイフを持って戻ってくると、適当に切れ目を入れ、くるくると巻き付けて、一枚は帯のように結ばれた。
浴衣を着せられたような格好になった。
まぁ、裸でいるよりはマシだけれども。
「可愛いーーーvvvお人形さんみたいだよ、Youv」
しかも、Gacktはとても喜んでいる。
俺・・・オモチャにされてる?
嗚呼、嫌だなぁ。
腹を立てないといけないはずなのに、全く腹が立たない。
Gacktが楽しそうなら、それで良いかと思ってしまう。
俺って終わってるかも・・・
「ガク、有り難う・・・まぁ服はなんとかなったけど、仕事はどうするかな・・・」
そう言うと、ガクは自分の胸を軽く叩いて言った。
「大丈夫だよv俺の胸ポケットに入って行けばいいし!ギターは弾けないだろうけど、状況は分かるでしょ?
元に戻ったら、すぐ復帰できるようにしておかなきゃね!!」
「分かった・・・」
うーん・・・そういう事か・・・
そうするしかないよな・・・本当に・・・
一体俺はいつ元に戻れるのやら?
「じゃあ、シャワー浴びて、支度しなくちゃね」
そう言われて、俺は再びGacktの手に包まれるとバスルームへと連れて行かれた。
もしかして一緒にお風呂!?
昨夜エッチはしたけど、一緒に風呂までは入っていない。初体験だ・・・
バスルームへ連れて行かれると、Gacktは惜しげもなくガウンを脱いで、その白い肌を露出した。
うわー。昨日も見たけど、いやその前から何度か見たことあるけど、裸だ!
と、俺はちょっと頭に血が上ってクラクラした。
そう言えば、行為の間も電気を消していたし、元々暗い家なので、Gacktが裸で歩いていようとも、あまりまともに見た事はない。
ここでしっかり鑑賞しよう!
俺は、固く決心した。
何故ならば、俺はGacktを愛しているから!
アイツの体の隅々まで知っておかなくてはいけないんだ!本当だ!!
そこで、俺は視力0.02の己れを恨みつつも、ここで見なければいつ見るんだ!!と一生懸命目を凝らしてみた。
とたんに、ザバーッという水の音。
それは勢いよく流れ出すシャワー。
そして、あたりは、湯気でもうもうと煙り、俺は何も見えなくなってしまった。
湯気のむこうには、何か神秘なものがあるはずなのに・・・
見えるのはただ白い、もやもや。
俺は、スケベ心を出した自分を反省し、ここは1つ、風呂に入る事に集中した。
と言っても、小さくなってしまった俺には石鹸を取る事も、好き放題お湯を浴びる事もできない。
ただ、ぼんやりとした空気の中、Gacktの顔があるらしい方向を見つめてボーッと突っ立てるばかりだった。
すると、俺の体は、たっぷりお湯の入った洗面器の中へと運ばれた。
どうやら、洗面器は湯船代わりらしい。
お人形ごっこのように、入れてくれるわけだ。
俺って大事にされてるのかも・・・と思いながら、その湯船に片足を突っ込んで、俺は叫んだ。
「あっちーーーーーーーーーーぃ!!」
俺だって、どうせ叫ぶなら、世界の中心でGacktへの愛を叫びたかったよ。
ロマンの無い展開で申し訳ないくらいだ。
「ごめんごめん、You。熱かった?
でもこの位で悲鳴を上げてちゃいけないよ。
男なら、熱湯我慢大会でしょ!」
そう言われてギクリとする。
待ってくれ、ガク!
もしかして、今の俺には丁度良い湯加減の風呂に入る権利さえないのか?
続く
2004.6.27
<後書き>久しぶりのYGです。なんだかパロディ風味になりました・・・ドラマ「●君の恋人」みたいですね。あまり見てなかったんですけど。でも、1回、やってみたかったんです!ちっちゃくなるネタ!
書いてて楽しいでーすvv
「名前」の続きも書かなきゃいけないですが・・・ちょっと気分転換に?こんなユウガクは如何でしょうか?
感想など、ございましたらWeb拍手か掲示板にカキコして下さると嬉しいですvお待ちしてます。
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