□□□RECOMMENDS MUSIC ON MAY 2002□□□
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SADS - untitled - (album)
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今回のアルバムは、一般流通を通さない、
ライブ会場完全限定発売の、かなり特異な性質を持った作品。
今回は歌詞やサウンド面において、
今までの作品のようなコンセプト性は余り感じられず、
むしろライブテイクのような、
演奏を鮮明に、生々しく聴かせるような仕上がりになっている。
それ故に、曲のパワーがスポイルされる事無く、
ロックンロールのざらついた感触が、刺々しさと共に突き刺さってくる。
しかしSADSは本当に成り立ちといい、その音楽性といい、
ある種、とても特異でオンリーワンのバンドである事を、改めて感じてしまう。
どんなにヘヴィーなテーマを取り扱っていたとしても、
そこにロックンロールの淫らなエンターテインメント性の香りが漂ってしまう。
このアルバムの最後の曲で、
自分はオンリーワンのロックスターである事を高らかに宣言しているあたり、
清春は、自分のロックンローラーとしての役割、
ロックンロールのひとつのスタンダードなスタイルや、
そのふしだらさ、淫らさ、スキャンダル性を対象化して、
それを作品に直結させる事へ対して、
誰よりも自覚的になっているのではないんじゃないかと思える。
それが、清春にとっての最大最強の武器となって、
ひたすら強度と威力を増して行くサウンドに生まれ変わるのだろう。
ここ2作、特にsadsの作品はリズムの強度とサウンドの生々しさが増してきたように感じる。
このリズムと空気感が、リスナーを扇動し、日常風景を捻じ曲げていく。
そして現在進行中の、トータル141本の超ロングツアー。
全国の風景を捻じ曲げていくSADSは、
これから何処へ向かって行くのだろうか。
6月に参戦するライブで、
その歓喜と狂気に満ちた姿を、甘受してきたいと思う。
報告を待たれし。
・・・んー、なんか久々にレヴュー書いたけど、まだ慣れねえな(笑)
かなり手前味噌な分析&評論口調になっちった(笑)
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SUPERCAR - HIGHVISON
- (album)
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個人的にスーパーカーの音源をまともに聴いたのは、
1stCD?に入っているクリームソーダを聴いて以来なのですが、
まるっきり当時の記憶と別バンドになってます。
語弊を恐れずわかりやすく言うなら、
UKギターポップ的なバンドからテクノバンドへの変化ってとこかな。
とにかくこのアルバム、
言語感覚が非常に特異で、
それでいて素敵な言葉のセレクトが満載となっています。
一言で言うなれば、「愛」に満ち溢れた言葉の数々。
この言葉の数々が、
美しい光の粒子の中を、
精神的に感じられるスピード感(表層的なBPMではない)と共に駆け抜けながら、
様々な風景の中をヴァーチャルトリップしているようなエレクトリックなサウンドと共に、
かつて知っていたはずなのに忘れてしまったような、
もしくは憧れど、未だ辿りつけない様な理想郷のような、
シンプルでピースフルで穏やかな精神的原風景を見せてくれる作品になっていると思う。
是非聴いて欲しい。
日本のバンドの一つの大きな可能性が、
この1枚にパッケージされています。
とにかく愛と安らぎとエレクトロニカとロックの快楽性が、
とんでもない高次元で
この作品の中で融合しているから。
聴いて損はないはず。
くどいけど聴くべし。