SADS FIRST TOUR SMASH IT UP」 at SENDAI SANPLAZA

on DECEMBER 3rd

 


 

 12月3日、いよいよSADSの1stツアーの後半戦、仙台公演の日を迎える。

前日は自分のライブだった事もあり、何処かテンションが高いまま仙台への道程に就く。  

今回が自分にとって初の「生清春」体験である。あのサイコーのロケンロー男に遂にお目にかかれるかと思うと、

気持ちの昂ぶりは抑える事が出来ない。勿論、前夜はアルバムを聴き、一人、悦に入りながらではあるが予習は十分にしてある。

後は楽しみ、暴れるのみなのである。道中、気持ちは高まりっぱなしであった。  

仙台に着き、一路仙台サンプラザへと歩を進める。駅からそれほど遠くない会場までの道中、

早くも男らしく気合の入りまくっている方々を目にする(笑)そして少しビビる(笑)  

会場前は早くも溢れそうなほどの人の多さにごった返していた。それぞれにSADSへの期待感を感じられるような表情が浮かんでいる。

何処か嬉しくなる光景である。これからこれだけ多くの人達と共に、熱狂と興奮を共有するかと思うと、

熱くならずにいられない。冷たく打ちつける風も不思議と気にならない。これもライブ前の昂揚感が成せる業か。  

いよいよ会場内に入る。場内は昔のものだと思われるロックンロールがSEとして絶えず流れていた。

会場は武道館をコンパクトにしたような会場だった。とは言ったものの、自分は武道館に行った事はない(笑)  

ふとステージに目を向けると、既にセッティングは済み、臨戦体制に入っている様子である。

また、ステージバックには巨大なドクロをあしらったSADSの旗が掛かっている。

剥き出しのセット、旗といい、強烈にストロングな男くささが感じられた。  

今回、自分の席は最後尾といってもほぼ過言ではないような場所であった。

しかし会場の造りが良いためかステージ全体が見渡せ、期待外れ感はさほど感じない。

しかし開場してからだいぶ時間が経つのに、所々に空席が目立つ。仙台は動員が厳しいのだろうか?ふとそんな事まで考え付く。

SADSほどネームバリューがあるバンドでも空席がある事実。自分にはかなり意外だった。

 しばらくしていよいよ客電が落ち、ライブのスタートだ。・・・・と思いきや、謎の覆面バンドが登場。いきなり出鼻をくじかれた(笑)

バンドが演奏したのはSEX PISTOLSの「ANARCEY IN THE U.K.」だ。ノリのイイ選曲に会場内は早くも元気にモッシュが起こっている。

演奏も終わりメンバーが引き上げていく中、ボーカルだけが残り、外タレによくある前説(?)をがなっている・・・・・と、

その最中にメンバーが登場。前説おかまいなしにボルテージは一気に跳ねあがる。

そして、前口上を終えたと同時に、爆音で演奏が始まった。一曲目は「TRIPPER」である。

いきなりのロケンローぶりにモッシュに留まらず、拳の突き上げもあちらこちらで起こっている。

が、東北の土地柄なのだろうか、どうも完全にはノリきれていない雰囲気だ。

そんな俺らにブチかますかのようにメンバーは次々と爆音を浴びせかけてくる。ステージ場の清春は噂に違わず凄まじかった。

華のあるアクション、異常にテンションの高いボーカル。その全てが観客を引きつけて離さないかのようである。

ただ、今回、自分は清春よりもドラムの牟田に目を奪われてしまった。

大きなモーションでドラムをフルショットする潔さ、超高速ビートを難なく叩ききるそのテクニックに、ドラマーとして本当に興奮させられた。

また一人、骨太なロックドラマーに逢えたような気がする。勿論ギターのたけとももカッコ良かったことを補足しておきたい。  

本編中盤からは新曲が続けざまに演奏された。ハイスピードな曲もあるが、俺にはミディアム系のグラマラスな曲の印象が特に強かった。

新曲はどれもこれもカッコイイ曲であった。早く正式に音源化されるのを待ちたいものだ。  

怒涛の新曲攻勢も終わり、またアルバムからの激しい曲が続けざまに浴びせ掛けられる。

と、同時に場内のテンションもだんだんと異様なものへと変化してきた。

明らかにスタート時より人波のうねりと曲に合わせて歌う声の大きさが段違いなのだ。

清春の挑発的なMCもその一因であったと思われるが・・・・。

場内が最初のピークを迎えたのが「SANDY」演奏時だった。イントロの印象的なボーカルを場内全体で絶唱、そして総モッシュ状態。

ホールなのにいつダイブが起こってもおかしくないようなテンション。

「ホールすらライブハウスに変える」との謳い文句はいろんなところで耳にするが、それはこういうことかと強烈に実感させられた。

それもこれもSADSのロケンローな曲と、メンバーの強烈な演奏がそうさせたのだ。

同じバンドをやるものとして非常に感銘と興奮を覚えてしまう。  

嵐のように本編が終わり、アンコールが始まる。遠くからなのでメンバーの表情は伺えないのだが、とにかく演奏のテンションが高い。

文字通り、場内が全て一つになれる瞬間が何度もそこに創り出されたような気がする。最高の気分でアンコールは進んでいった。  

アンコールは都合4回行われた。しかも最後のアンコールは最初に演奏された「TRIPPER」をもう一度演奏する大盤振舞い。  

最後の曲を終え、清春が充実感を感じさせる声で「仙台、THANK YOU!!」と何度も絶叫していた。怒涛の如く2時間の非日常は過ぎていった。  

いつのまにか俺は厚いコートを脱ぎ捨て、Tシャツ姿で暴れていた。熱いライブだった。今もあの日の清春の一言が頭から離れない

「俺もお前らもSADSという、強烈な武器を手に入れました」

 

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