| 一般的にはあまり語られることがない トランジスタの音色について |
| 今日、トランジスタは色々な機器に利用され、これを抜きにしては語れない程の重要 なデバイスとなっています。 大別すると、音を増幅する働きと、スイッチをON-OFFするような制御の働きがありま す。 アンプには、トランジスタが図Kのように沢山使われ、このごろではそのトランジスタ の集合体のオペアンプ(IC)も随所に使われています。 図Kは、アンプのブロック図です。 |
![]() |
| そこで、アンプを開けて中を覗いて見ましょう。 高価なアンプほどトランジスタが沢山並び、安価なアンプはICが僅かに1ヶというもの もありますが、ここでは、単品もののプリメインアンプを対象とした話としますね。 画像Lは、トランジスタです。 見えないですが、個々に品番の印刷が施されています。 |
![]() |
| 音を増幅するトランジスタは、各メーカー共に規格が良く似ていることから、ほとんど 代替えが可能です。 そこでメーカーは、コスト、音質、使いやすさ等で、様々なメーカー製のトランジスタを チョイスしてアンプを組んでいます。 私は某テクニカル・サービスマンとして、20年位の間にアンプも含めたオーディオ製品 のリペアーをしています。 年代や流行、色んな要素によって同じ増幅のトランジスタでも、その種類が違ってきて いるのですが、やはりとても興味があり、また、面白いものなんですよね。 では、幾つかを書いてみたいと思います。 1.2SA1015 2SC1815 東芝のトランジスタであり、耐圧の割には、コレクター電流が沢山流せるので私は 好きです。 それに、強いです。 2.2SA992 2SC1845 日立のトランジスタで、優等生です。 3.2SA726 2SC1313 三菱のトランジスタです。 音は素晴らしいの一言で、10年位前のアンプは、ほとん どこればっかりでしたが、経年変化に拠る雑音の為に今は姿を消し、現在は2SA 999と2SC2320に。 4.2SA999 2SC2320 規格的には普通です。 ただ、音が太いです。 真空管で言うところのGEみたいな ものです。 それで、私がアンプを修理する場合は、パワートランジスタのバイアス回路には、強い 1を。 音質を左右するプリには4を。 そのアンプがボテボテとした感じで、もう少し 上が欲しいなぁといった時には、2を使います。 適材適所ですね。 小信号増幅トランジスタを交換すると、本当に音が変わります。 電流増幅トランジスタ(パワートランジスタ)は、あまり変化がありません。 では、また。 |