
やべえ、やべえ。
てなことで、エレファントカシマシのニューアルバム「俺の道」をご紹介。
エレカシは中学のとき、「孤独な旅人」でじ〜んときて、アルバムを買うほど好きだった。
でも、いつのまにか聞かなくなっていた。ベイベベイベうるさいんだもの。
テレビで訳の分からないことを訳の分からない仕草でしゃべりまくる宮本さんにちょっぴり幻滅したんだもの。
「ココロに花を」は思い入れが深いので手元に残しているが(これは名盤!)、
「明日に向かって走れ」は中古CD屋に売りに出してしまったのでもう手元にはない。
最近はエレカシなんて、すっかり忘れていた。
今日タワーレコードでCDを物色していると、
なんとも男臭くシャウトしまくるロックナンバーがBGMに流れていた。
意識がそっちに傾いた。耳が離せない感じになって、
「お?お?これ、いいんでない?知ってる気がするぞ。誰の曲だ?」と興味津々になり、
今流しているCDジャケが映っているモニタを見ると、なんとまあ、エレカシではないか。
しばらく聴いていると店員がBGMを和田アキコのトリビュートアルバムに変えやがったので、
(その一曲目はスクービードゥーだからいいんだけど)
エレカシを聴ける試聴機に行き、ヘッドフォンをつけ、神経を集中させた。
聴き始めて2曲目に入ったところで聴くのを止めた。
もったいない、家に帰ってゆっくり聴こう。
そう思ったから。
前置きはこのくらいにして、中身について。
まず、タイトルが「俺の道」。エレカシらしい。全てが「俺」について語る曲だからね。
歌詞カードを見ると、その言葉の嵐に圧倒される。
黒地に白文字で縦書きされた歌詞たち。もちろん英語などなく、堅苦しい字がひしめき合っている。
それがたまらないんだな。もうね、歌詞カードからしてかっこいい。
シンプルだけど、確実にパンチが効いている。
で、音楽ね。
個人的には、1曲目から3曲目への流れがお手上げ。
ここまで歌うか?と呆れさせられるけれど、納得してしまう。
一曲目は「生命賛歌」。つまり、「生命を称える歌」ですよ、テーマでかすぎ!
でも、聴いてみて分かる。タイトル負けしていないです。
2曲目は俺の道。傷つきながら這い上がる姿が見えて、痛々しい。
私のお好みは3曲目「ハロー人生!!」ですよ。あら、人生に挨拶しちゃったよ。
自分を追い詰め問い詰めて、結局、出した答えは人生を受け入れることなんですね。
『バカバカしいオレの人生にオレは火をともすぜ』と熱く歌う姿がかっこいい。
ハロー人生!!はめちゃめちゃいい曲だと思うなぁ。
すごく勢いがあってこっちもヒートアップ。
絶対一緒に「火をともせ!!」って叫んでしまうね。
すんげーライブで聴きたい。熱いよ、熱いよ。すごく逞しさを感じさせる一曲。
でもねー、この曲の次の曲がいきなりため息で始まるんだよね。軽くむかつきます。
ハロー人生!!って言っておきながら、ため息つくなよ!って。
あと、「勉強オレ」もたまらんほど好き。ギターのリフが好き。体を動かさずにはいられない。
エレカシとしてはかなり新しい感じの曲ではないだろうか。
全体的に聴いてて眉間に皺を寄せてしまうくらいつらい、自分を追い詰める曲が多い感じがする。
歌詞と音、両方が迫り来る感じ。うひゃあ。
しかし、「覚醒(オマエに言った)」という曲では私がはまっていたころのエレカシを思い出させる。
目を閉じて横揺れしてしまうような温かい歌。
で、その究極はシークレットトラックの歌。曲名はなんなのだろう?
イントロの宮本さんの声の優しいこと!
あまりの温かさに油断して涙してしまう人もいるんじゃないかい?
これはこれですっごく好き。
しばらく聴かないうちにこんなに変わっていたのね、とびっくりさせられるアルバムだった。
宮本さんの歌い方も幅が広がっているし、音作りも昔とはまた違うロックの形。かっこいい。
変わったという言い方はふさわしくないかもな、進化した、がいいのかな。
やっぱり30代後半に差し掛かった男の人は新境地を開くのですね。
20代では書けない歌なんだろうなぁ。
私は3%も理解していないのかも知れない。
一度好きになったバンドでも、聴きつづけるっていうのは非常に労力の要ることで、
どうしても自然淘汰されてしまう。
けれど、初めて出会ったときのように、ふとした瞬間に再会を果たして、
また惚れ直すっていうのも、非常に面白いことですね。
そのバンドのすばらしき才能ですよね。
2003年7月26日