MUSIC COLUMN
見たこと、聞いたこと、感じたこと



マンドゥ・ディアオ


ドキドキするバンドを見つけた。
たしか、旅行先でCD屋をウロウロしていたら、 60〜70年代のモッズっぽいかっこいい人たちのジャケットが目に付いて、
試聴してみると、とんでもないギターリフが流れてきたもんだから、
すぐそれを持って、レジに行った。
それが、マンドゥ・ディアオのbring'em in。
さっそく、ウォークマンで聴くと、1曲目のみならず、他にも名曲がいっぱい。飽きない!

で、まだこのときも、この人たちは60〜70年代の人だと思っていた。
しかし、隈なくCDをながめまわすと(私が買ったのは輸入盤だった)、
2002年発売と書いてあった。
ひょっとして、最近の人?
そう思うと、興奮した。
私がタイムリーな洋楽を買うのは、blink-182以来。メロコア好きだった2、3年前の話。
古典ロックを聴くようになって、現代に興味がなくなっていた。
そんな私のもとに舞い降りてきた彗星、マンドゥ・ディアオ・笑。

あとで、インターネットで調べてみたら、
bring'em inはファーストアルバムであること、
彼らはスウェーデン人であること、
22歳であることを知った。たまげた。
スウェーデンとか北欧はたまにすごい人たち出すから、納得いくとして、22歳とな!それには心底びっくり。
タメですか?私とタメですか?
タメでこんなかっこいい音楽できるんですか?
あんたら何聴いてきたんですか?
それにしても、聴いてきたもの吸収し過ぎじゃないですか?
こんなにも60年代、70年代の音を再現できるんですか?
よくよく聴いてみたら、確かに、イマドキな若さを感じる気がしないでもない。
キーボードを入れたアレンジとか。
よく分からないけど、とにかくすごい!

では、アルバムの感想。ライナーノーツ見てないから、間違った見方もしてるかと。
まず、やっぱり強烈なのは1曲目のSheepdog。
しっかりしたイントロで突き破ってくる荒削りなビートと、叫びまくるヴォーカル。
でも、パンクじゃない。しっかりと古いロックンロールを踏んでいる。
2曲目sweet rideも荒削りな感じで、突っ走るが、ボーカリストが変わったので、1曲目とはまた違って楽しめる。
この声も良いなぁ。こっちがビヨルンね。曲調はガレージ。
3曲目motown bloodなんて、とってもR&Bなパブロックって感じだなぁ。22歳の若者がこんな曲書くのね。
文句無しに私好みの一曲。
4曲目mr.moonがこれまた違った側面を見せてくれて良い。スローなロックナンバー。
ビヨルンはちょっと鼻にかかった声だけど、それがかえっていいわけですよ。のびのびと聴かせてくれる。
こういう曲が日本人にはできないなぁ。
5曲目the band最高!イントロのキーボードがたまらんし、勢いに乗って疾走感のある名曲。
あと、ビヨルンのファルセットがたまりません。両手を広げて歌いたくなる感じ。
6曲目to china with loveもmotown bloodと同じで、古き良きR&Bをうまく取り込んだって感じ。
ちょっと歌詞がわからないのだけれど、タイトルからして、何歌っているのか気になるなぁ。
Sheepdogやthe bandの方が印象強いけど、こういう曲調の曲が書けることこそ、彼らの実力な気がする。
7曲目paralyzedは、ガレージパンク色が強いかな。ホーン隊取り入れてるのが良い。
途中のグスタフの語りかけるような歌い方と、ギターのカッティングと共に叫ぶところがナイス盛り上がり!
8曲目p.u.s.a.は歌詞をちゃんと読みたいなぁ。面白そうだよなぁ。さすがにリスニングでは全然聴き取れず残念。
9曲目little boy jrはこのギターリフはパブロックでしょ!
ウィルコ・ジョンソンや石橋勲氏が弾いてそうなリフ。私の一番好きなタイプ。
10曲目ladyはイントロではオーティス・レディングが始まるのか?と思っちゃうくらい、ソウルしてます。
古臭いパターン踏んでるよ。イマドキこんな曲やる人いないよ、まったく。それが素敵なんです。
11曲目アルバムタイトルナンバー。これはまったく古典的なブリティッシュ・ガレージ・パンク。
ツインギターが迫り来る。
ラスト、lauren's cathedral。またグルッと方向転換して、スローナンバーで締めてきました。
うま〜くキーボードとか、効果音が効いていて、イマドキな感じ。

と、全曲解説するくらい興奮しまくっているわけで。相当ないれ込みようです。
これまたタイムリーに来日公演があったもんだから、チケットゲットに苦戦。
結局、クアトロのチケットは取れず、ゼップでの追加公演をゲット。
てなわけで、11月17日、ゼップ東京にマンドゥ・ディアオを見てきました。

でもねー、これがほんとに残念なことに、私の欲求は満たされなかったのだよ。
期待しすぎたのがいけなかったかも。うーーん・・・。
ライブ前、CD−EXTRAで、マンドゥのライブ映像を見たときに、予想していたよりも全然青臭くて、
「なーんだ」と思ったんだけれども、ライブに行って、生で観て、「やっぱり?」と思ってしまった。
やっぱり若いなぁ・・・と。
私のイメージでは、ミッシェルのアベ並みにクールにギターを弾いてもらいたかったのよ。
でも、実際、みんな頭振り乱しまくり・笑。まぁ、それはいいとして。
演奏に関する知識は本当にないので、よく分からないけれど、今回の公演はPAさんが悪い!と思う。
ギターとベースの音が小さい!Sheepdogのイントロすらわからないなんてどういうこと?
効果マイクの音も割れまくりだし、ハウリングはするし、なんてこった。雑音が多かった。
急遽決まった追加公演かもしれないけれど、もっといい環境作ってよ。
マンドゥはこの程度じゃない!!もっとかっこいい音を出せるはず!!悔しかったなぁ。
彼らは気持ちよくやれたのだろうか?
でも、お客さんはいい盛り上がりだったんで、楽しくなかったってことは全くない。
ロックを愛す素敵な人たちがたくさん来ていたよ。いい空間だった。ちゃんと踊ってきたさ。
一番よかったのはラストのthe bandだな。あのイントロが流れた瞬間は胸が詰まった。気持ちよかった。
それにしても、グスタフがかっこよかった。すらっとした長身で手足が長くて、何してもサマになる。惚れ惚れ。

来年、日本に来るときは絶対に数倍かっこよくなっているはず。それを期待して。


2003年11月22日



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