解散と聞いて本当にショックだった。
好きなバンドが解散するのはジュディマリ以来2回目。
ミッシェルは高校生のとき知ってから、ずっと私の憧れだった。
ミッシェルの曲はジュディマリやミスチルのように落ち込んだ私を励ましてくれたり、
歌詞を自分と照らし合わせて共感したりすることは全くもってゼロに等しいが、
未知の香りを醸し出す彼らのカリスマ性は私の憧れだった。
いつも私をときめかせてくれた。
そして、私の音楽の視野を広げてくれた。
THE CLASHもTHE BOYSもルースターズも、その他ブリティッシュパンクも、
聴こうとしたのはミッシェルの影響だ。
音楽にそのかっこよさを追求しはじめたのはミッシェルを聴き始めてからだろう。
だからこそ、私のなかで存在はでかかった。
ゲット・アップ・ルーシーのPVを初めて見たときの衝撃。
ミッシェルを好きになって初めて発売を待ちわびて買ったギヤ・ブルーズのかっこ良さ。
私好みの曲が満載で、私のベスト・アルバムの地位に君臨しつづけるカサノバ・スネイク。
ツアーに3本も行き、ライブでたくさん味わっただけに思い入れの深いロデオ・タンデム・ビート・スペクター。
活動休止後、やっと手元に届いたサブリナ・ヘブン。
生で聴いたことを誇りに思う世界の終わり。
ライブでの盛り上がりが忘れられないCISCO、ジェニー、Baby, Please go home。
思い出はいっぱいあるけれど、まだまだだったんだ。
ミッシェルを味わいきるには足りない部分が私にはいっぱいあったんだ。
ライブはわずか6回しか行ったことがないし、読んでいない雑誌のインタビューは山ほどある。
限定LPなんて一枚も持ってないぜ。プレイヤーないんだもん。
高校のときからミッシェルは好きだったけど、ずっと高校生にはわからない音楽だと思っていた。
ミッシェルの音楽は大人の音楽のような気がしていた。
いくら「好き」と言っても、上の年代のファンには「けっ、おまえなんかに何がわかる」
と鼻で笑われるだろうなと自分で勝手に決めつけていた。
ミッシェルはお子ちゃまの音楽じゃない。ロックの分かる大人の音楽だ・・・くらいに思っていたんだよ。
自分ももっと大人になってから、ミッシェルと大人の付き合いをしようと思っていた。
大人になったら、雑誌のインタビューでメンバーが話している音楽の内容が
もう少しは理解できるだろうと思っていた。
なのに、私が大人になりきる前の解散。
最近になって、いろんな音楽を聴くようになって、改めてミッシェルのどこがかっこいいのかを
再認識して、やっぱりこいつらがナンバーワンだな、とニヤついていたのに。
これからだったのに。
20代になって、少し大人になって、これから味わえるミッシェルを楽しみにしていたところなんだ。
私はミッシェルに追いつくことができなかった。
生まれるのが遅すぎたかな。
納得できない解散ではないから、文句を言うつもりはない。
ただただ、後悔の念が募る。
悔しくて、悔しくて、仕方がない。
その一方で、今までミッシェルが自分に与えてきたものに本当に感謝しているし、
それには満足しているのだけれど。
あぁ、本当に伝説になっちゃうんだな。
彼らがいなくなっても、世界は普通に廻るんだよな。
それが切ないよな。
2003年9月13日