MUSIC COLUMN
見たこと、聞いたこと、感じたこと



ミッシェルとMステ

それは昨日の出来事。                  
友人からの報告を受け、深夜一時すぎに帰宅し、ひと段落してから、
ワクワクしながらビデオの再生ボタンを押した。
大爆笑だった。
笑いが止まらなかった。
気持ち良かった。
何が気持ちいいかって、そりゃ、ハイテンションになったタモリでもあるし、
焦りを隠せないアナウンサーでもあるし、
ガハガハ笑うV6のメンバーでもあるし、
「いや、だって・・・順番違うし」と暴露するチバ氏でもあるし、
でもやっぱり、いちばん爽快なのは
突然の要請に答えて、ミッドナイト・クラクション・ベイビーを簡素なセットでがなり鳴らし、
汗を掻くほどのフルパワーでやってのけたミッシェルだ。

というわけで、急遽、昨日の衝撃のMステについて書くハメになりました。
日が経って、他人の様々な意見を見て、自分の意見が薄れてしまう前に書き留めようと思いました。
あ、あの奇怪なロシア娘について書く気は一切ございません。
ミッシェル・ガン・エレファントのファンの視点からのみ、書き進めていきます。

さて、ミッシェル・ガン・エレファントがMステに出るのは初めてなわけで、
ミッシェルのアンダーグラウンド的要素を好むファンにとって、
Mステのようなゴールデンの大衆向け番組に出ることは決して嬉しいことではなかっただろう。
私自身、なかなか拝めない姿を手軽に見れるから、そこは嬉しいものの、
タモリとチバさんの、絡み合わず、聞くに耐えかねるトークや、
他の出演者の後ろで不釣合いに座っているミッシェルメンバーを見るのは嫌だと思った。
娯楽化したテレビの世界の中に無理やり押し入れられるミッシェルを見たくなかった。
娯楽ってことば、ミッシェルに合うと思いますか?
そう、娯楽の世界に入ってしまうことで、ミッシェルの格が落ちる、そう危惧した人もいるだろう。
ロックは娯楽じゃない。そんな簡単なことばで済まされてたまるか。

しかし、ミッシェル初出演のMステは、ものの見事に普通に進行しなかった。
全てがミッシェルに味方したといっても過言ではない。
ラストのミッドナイト・クラクション・ベイビーを演奏する姿は圧巻である。
ライブでやったミッドナイトと何ら変わらない。手を抜いていない。
チバはライブと同じように白いタンバリンを振り鳴らす。
ウエノは前のめりにがむしゃらにベースを弾く。
キュウは演奏後、その勢いでスティックを放り投げる。
派手なステージは要らない。ミッシェルの音楽がそこにあるだけで、あの躍動感はなんなのだろう。
見事に、自分たちのロックをMステというアイドル・オン・ステージのような番組の中で見せつけた。
これは凄いことなのではないかい?
ヒット・チャートを賑わす曲の中でロックを感じられる曲が皆無といっていい現代に、
カウンターパンチを与えたのではないかい?
娯楽じゃないロックを見せつけたのではないかい?
だって、あれはMステなのですよ。
MTVやスペシャではない。地上波の娯楽番組だ。
その昔、ピストルズが生放送のテレビで放送禁止用語を言い放つよりも数倍かっこよく現代を攻撃した
そこまで考えてしまう私は行き過ぎか?
ミッドナイト・クラクション・ベイビーでミッシェルは
「イルミネーションがゴミだってことをわからせてくれる」と歌っているのだよ?

この出来事は多くのミッシェルファンの心を引き止めたと思う。
引き止めたというのは、これは私の個人的見地からなるものなのだが、
初期からミッシェルに入ったファンとしては、やはりブリティッシュ・ガレージ・パンクの
ミッシェルが好きなのであって、ロデオ・タンデム〜から目に見えて醸し出して、
サブリナ〜で大成されたといえるグルーヴ感あるオルタナティブな彼らの世界に付いていくのがやっと、
というところがあると思う。
「昔の方がよかったなぁ」なんていうファンは多い。
私も、今のミッシェルも本当にかっこいいと思うし、これは彼らにしかできない音楽だと思い、
胸を躍らせるが、サブリナツアーに行ったとき、サブリナの曲では疲れてしまい、
いちばん興奮したのはG.W.DやCISCO、Baby,Please go homeだった。
やはり私が欲していたのは昔の曲だったかと思い知らされた。
でもね、でもね、昨日のミッドナイト・クラクション・ベイビーで
ぐんと今のミッシェルが好きになった。
ミッシェルのファンであり続けた自分が誇らしく思えた。
私のようなファンをまた強く、限りなく強く、惹きつけたのだ。
「ね?やっぱりかっこいいでしょ?私は間違っていないよ。こいつらのかっこ良さを前から知っていたよ」

改めてサブリナ・ノー・ヘブンを聴く。最高ではないか。


急進的な意見ですみません・笑。好きすぎて・・・。

〜分からない人に解説〜
2003年6月27日、ミュージックステーションにて、ミッシェルと共にタトゥーが出る予定だった。
しかし、タトゥーはオープニングに出て、楽屋に戻ったきり出演を拒否。
そのため、ミッシェルが順番を入れ替えて先に演奏するが、結局タトゥーは出てこないため、
ミッシェルがもう一曲披露した。それが「ミッドナイト・クラクション・ベイビー」という曲。




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