


はじめはいい印象を持っていなかったピンクリにのめり込んでいったのは、
何が原因で、いつのことだったろうか。
いつかのライブで聴いた朝焼けブルースが最高に良かったんだ。
真夏の蝉にてが頭から離れなくてどうしようもなくなったんだ。
CDよりも先に何度もライブで見る機会があって、その上でCDが欲しいと思った。
CDを聴いてライブの方が断然いいなと思ってしまうバンドも山ほどいるが、
ピンクリはCDを聴いてさらに興奮した上で、早く次のライブに行きたいと思わせてくれた。
CDを聴き込んでライブに行くと、新しい発見があって、ますますライブが楽しくなった。
素敵なことですね。
新譜「東男」がこれまた最高にかっこよかった。
才能あるなぁって悔しく思ってしまう、そんな作品。
ピンクリを全く知らない人がこのCDを手にして、
歌詞カードはすべてボーカルが手書きしたものだと知ったら、
絶対どんなやつらか聞きたくなるよねぇ。
前半5曲はライブで聴いたことがあって、そのときから「おぉ、またやってくれたな」とニヤついていた私。
「東男」のなかでは、曲調という点から「捻くれ屋」が一番好き。楽しい!
軽快なビートに跳ねるピアノが気持ちいいよー。
でも他のどの曲もいいんだよねぇ。総合すると甲乙つけがたいな。
中退は歌詞が最高だな。サビは一緒に唄わずにはいられないでしょ。
よぎそのさすらい、遠吠えの真夏の蝉にて、東男の中退、
どのCDの一曲目もピンクリを語るに持ってこいなピンクリらしい勢いがあってインパクトある曲。
うまい!
ひたすらボーカルとギターが叫びまくる凹も、やっぱりピンクリらしいと思った。
意外だったのはラストの酒。
the band apartを彷彿させるボサノヴァっぽいイントロで始まったからびっくり。
でもその上に乗っかるボーカルは、バンアパ荒井氏の透き通る声とは程遠い酔いどれ声。
どひゃー。
なんでこんな綺麗な曲調の曲のテーマが酒なの?不思議。
新しいなぁと思った。
ピンクリの曲は一度聴いただけで、印象に残りやすいと思う。
といっても、私は初めてのライブはゆっきーのMCしか印象に残っていないのだけれど。
しかし、MCだけじゃない。
ゆっきーの、時には演歌のように、時にはもだえるように、時には怒鳴り散らすように、
表情をコロコロ変えるボーカルは面白いし、ライブの見所だ。
あと、専門的なことは何一つ分からないけど、
たぶん高度なんじゃないかと思わせる複雑なアレンジが好き。
ギターはぐんぐん迫ってくるし、ベースは重くのしかかるし、ドラムは不思議なリズムを打つ。
みんな自己が強い感じ。
その音の厚みから物凄いパワーを感じて、
ピンクリのCDを聴いた後に、他のインディーズバンドのCDを聴くと物足りないと感じたことがある。
電車の中、ウォークマンでピンクリを聴いていると、
いつのまにか顔を歪めてゆっきーと共に熱唱している自分に気付く。(もちろん口パク)
ピンクリはそれだけ私を魅了する。
レコ発ライブがもうすぐだ。楽しみすぎ。
ツアーファイナルは旧オンエアウェスト。すごいなぁ。
まだライブでは女の子が多い印象だけど、もっとたくさんの男の人に聴いてもらいたいな。
ゆっきーと語り合ってくれ。
2003年7月26日