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| 時計仕掛けのオレンジ | ||
| 監督スタンリー・キューブリック/出演マルコム・マクドェル | ||
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これが自分とスタンリーキューブリック監督との初めての出会いでした。 内容は今見ても普遍的なもので、とても恐ろしく、とても素晴らしいものでした。 原作本とはエンディング等多少違う様で、原作者は自分の作品では無いと言っていたようですが・・・。 未来の若者達を通して見られる、道徳心や裏切り、SEX等、様々な要素が含まれています。 まさに未来を予見したかのような出来です。若者が自分達だけで分かるような言葉を使うくだりなどゾットします。 最期のナレーションも一番心に来ます。神や人間への皮肉のようにも聞こえます。最高です。
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| 2001年宇宙の旅 | ||
| 監督スタンリー・キューブリック/脚本スタンリー・キューブリック/アーサー・C・クラーク/出演キア・デュリア | ||
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この映画に果たしてちゃんとした答えがあったとしてそれを訊いてしまう事に意味があるのだろうか? SF映画の金字塔であり、この様な映画はなかなか出て来ないであろう。 音と映像のすばらしさ。キューブリックが初めてSFにクラシックを使ったと言われ、 宇宙船に汚れまでつける完璧を求める心に驚きを隠せない。 この映画は観る映画では無く、感じ取る映画であると思う。みんなにも感じて欲しい、2001年を過ぎても色褪せない名画を・・・。 (P・S HALはIBMを一字ずらしたネーミングと言われている)
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| シャイニング | ||
| 監督スタンリー・キューブリック/出演ジャック・ニコルソン | ||
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キューブリックは幽霊とかの類は信じていなかったらしく、原作と大分異なった物に仕上がったらしい。 だからこそ原作者のスティーヴン・キングが怒り、自分でもうひとつシャイニング(未見)を創りあげた。 キューブリックが創りあげたのは、閉鎖された空間によって狂ってしまった父とその家族の話である。 視覚的な恐怖よりも内面的な恐怖を感じる映画である。そして無機質な部屋とシンメトリーな絨毯が良いアクセントになっている。 勿論ジャックのいき過ぎな位の演技も無くてはならないものである。 そして人間が一番恐いものとして描かれている。ホラーという名を借りた人間ドラマにすら感じる。
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| フルメタル・ジャケット | ||
| 監督スタンリー・キューブリック/出演マシュー・モディーン | ||
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完璧主義者として有名なキューブリックは字幕さえもチェックをするらしく、有名な翻訳者の方の翻訳が気に入らなかったらしく、 この映画の翻訳者を変えたという逸話が残されている。 内容はベトナム戦争の話だが、大きくわけて前半の訓練編と後半の戦場編に分けられると思う。 前半の指揮官の罵倒としごき、それを外から眺める人間。キューブリック映画は常に人間を撮るということに尽きる。 前半だけでも十分なほど痛々しさを感じる。後半、戦場シーンでの生々しい戦い。 しかしながらカメラは冷淡に、そして冷静に撮られている。 平和を願いながら戦争をしている矛盾、キューブリックは答えを与えない、考え思考させる監督であると思う。
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| アイズ ワイド シャット | ||
| 監督スタンリー・キューブリック/出演ニコール・キッドマン/トム・クルーズ | ||
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まず、これを観て何も感じないなら僕はその人とは仲良く出来ないだろうし貴方の感性を疑うだろう。 そして、この映画の事については内容についても何も触れないでおこう。 ただ斬新さ、狂気、神秘、欲望…今までのキューブリック作品のマスターピースと言える作品だろう。 もしかすると答えなんて最初から無いのかもしれない。答えなんて求めてはいけないのかもしれない。 意味なんて無いのかもしれない。 ただラストのニコール・キッドマンの一言に凝縮されたものを一生をかけて自分なりに解釈したいと思う。
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| バリー リンドン | ||
| 監督スタンリー・キューブリック/出演ライアン・オニール | ||
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この作品はキューブリックの中でも、素晴らしく映像が綺麗である。 綺麗というのは、その当時の雰囲気まで感じさせているからである。 内容は主人公が平民からどうやって貴族になればいいか、模索し、実行する話である。 このストーリーの主人公に自分(見ている人)の欲望の限りなさをオーバーラップしてしまう。 人間は欲が深く、自分が手に入れてしまうと、もっともっとと欲してしまう。まるでそれが人間の本性であるかのように・・・。 キューブリックは精神的進化を望んでいたのかもしれません、このヒューマンドラマを通じて・・・。
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| 博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか | ||
| 監督スタンリー・キューブリック/出演ピーター・セラーズ | ||
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この映画ほど人を食った映画は無いと思う。旧ソ連とアメリカの冷戦をコメディにしているのだから・・・。 主演のピーター・セラーズは一人三役をこなし、知っていても気付かないくらい変化している。(最初は四役頼まれていたらしい) そして内容を考えると恐ろしい・・・今なら日本と北朝鮮の関係をコメディというオブラートに包みながら、 愚かしさを見せ物にしているのだから・・・よほど肝が座ってないと創れないと思う。 勿論笑える物ではあるが、現状を考えてしまうと笑えない状況である。きっとキューブリックは戦争が起きる度に 天国で哀しみ、皮肉っているに違いない。戦争の愚かしさを先に映画で見せておいたのにと・・・。
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| イレイザーヘッド | ||
| 監督デビット・リンチ/出演ジャック・ナンス | ||
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難解さではキューブリックにひけをとらない監督、デビットリンチの20年をかけたライフワーク的な作品。 この監督の作品を観た事がある人なら知っているだろうが、本質を掴むことが非常に難しい。 そして、奇怪な物や、突拍子の無いストーリー、官能的であり全てが謎の様に思える。 これも観て感じてもらい、全ての事柄に注意を向けて観てもらいたい。 答えが分から無い映画だが、人を惹き付ける魅力のある作品だと思う。解釈は無限大である。
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| エレファントマン | ||
| 監督デビット・リンチ/出演ジョン・ハート/アンソニー・ホプキンス | ||
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内容はというと、奇形(フリークス)と呼ばれる人達が見せ物として、こき使われている。その中でも一番形をとどめていない、 通称エレファントマンという人間がいる。皮膚は象のようにカサカサになり片手がまるで象の鼻のように垂れている。 そしてふと出会った医者に、人間として生きる事を教えられる。一見、人情話のように感じるが、あなたがもしこのコメントを見て、 エレファントマンを見たいが為に映画を観る事自体が人間の中にある好奇心という、悪魔的な誘惑に誘われてしまった事になる。 しかしながら他人の不幸は蜜の味というが、それも人間で、リンチの狙い(自分で思っているだけだが)に気づいた時、 オレも加害者だったと気付かされた。貴方もエレファントマンを見たいならば覚悟が必要だ。
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| マルホランド・ドライブ | ||
| 監督デビット・リンチ/出演ナオミ・ワッツ/ローラ・ハリング | ||
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難解という言葉はデビットリンチの作品には常につきまとう単語である。 この作品はリピーターが続出したというが、一回観ただけで全てわかってしまう貴方は天才で自分は凡人だった。 私は何度も見て自分なりの解釈で解決させた。しかし合っているかは結局分からない。 内容は一人の記憶喪失の女性と、ハリウッド女優を目指す女性が、 ふとしたきっかけから仲良くなり、一緒に記憶を辿っていく話である。 分かるようで、分から無いので、余計何度も見返したくなる。サスペンスだが人間の深く、暗い部分が見えるようだ。
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