『街の雑踏に立ちすくみ ひとり溺れそうになる時

     目を閉じれば あの空が 僕らを照らしているよ…』

  人ごみの中に立ちすくむ私の胸には、今日のライブ… ずっと伏せたままの

  ライブIN GAYA。発表があったのは、チケット発売の前日。

  それまではどこにも公にされてなかった。どうしてここまで内密にしていたかは

  わからないけど…限定ということも関係したのだろうか??

  確かに限定されていた100枚のチケットはすぐ完売した。

  4月の上旬、私の中にはある種の「カン」があった。

  「カン」が働くと(つまり例の「ピーン!ときた」状態)急激に思いこみへと

   変わっていく。その「カン」があたればそれは「喜び」となるのだが、

   ハズレれば落ち込みもこれまた格別。思い込んでいただけに。

   今回働いたその「カン」は前者の方だった。だからかもしれない。

   どうしてもこのライブだけは一番がとりたかった。「1枚/100枚」ではなく、

   「1番」で見たかった。ただのミーハー的な気持ちかもしれないけど、

   それくらい自分の中で今回のライブは大切なものと位置ずけていた。

   やるときめたらとことんやる。

   前日の11時から並んだ。ライブ開始まで約19時間待つことになった。

   こんなに早くから並んだのはこれが最初で最後だろう……。

   そして念願の1番をもらい、平君の目の前に座った。3人が登場してライブが始まる。

      ―――――近づく程 見えないものばかりだね―――――

 

   ほとんどの曲がアレンジしてあってイントロだけではほとんど何の曲かわからない。

   歌い出して歓声があがる。「愛に恋」ツアーの時も印象的だった「もう一度だけ〜」。

   今回も歌い出すまでわからなかっただけに印象が強い。

   そしてMC。「もうすぐツアーが始まるので、今日はそれでやらない、『無条件幸福』

   には入ってない曲なんかを中心にやっていきます」と続いた言葉が

  「それでは聞いて下さい。新しいアルバムから。」ウケを狙ったとは思えなかったけど、

   笑いが起こった。「笑顔と他人」からイントロが続く。またなんの曲かわからない。

       ―――――久しぶりに化粧をした君をみるよ。―――――

 

   それからカップリングの話しをする。自分の中で「来るかな?来るかな?」って

   気持ちが強まる。「2作前の…」といわれた時点でもう手に力が入る。       

   久々に生できく『漂泊』。

  「今の自分を正当化するために過去の自分に意味をつけることは用意にできる。

   でも過去の自分に未来の自分は見えてない。いつでも「今」を生きることで精一杯。」

   先日の大分であったライブ帰りに一人でバスの中でノートに書きとめた言葉。

   周りが見えずに突っ走ってる今の自分に言い訳をしてることに気づいた。

   一生懸命やってるはずなのに、いいわけがでてしまう。自分がくやしい。

  「夢なんてはやく捨てちまえよと…」歌は進むがこの言葉がずっと周る。

   いつのまにか目を閉じてうつむいてる。膝の上に重ねてる手が濡れていた。

      ――――きみがどっかで泣いてるなら…―――――やっと顔をあげた。

 

   ポロポロ泣きながら歌ったトシオ君をみてポロポロもらい泣きした平君…そんな

   新曲(新曲??発売予定はなし)「赤い糸」を歌ってくれた。

  『出会う順番間違って赤い糸はもつれたけど、私のために幸せでいてね』。そんな

   内容の歌詞。ギター2本(この日かっちょんが『GAYAでギターを弾きたかった』

   とのことで練習した12弦ギター)とコーラスだけのバラード。どっちかというと、

   「20才になる君へ…」みたいな感じの曲。私は「赤い糸」の方が好きかも。

 

    場面が『博多』へと移っていく。

    プロデゥーサーの富田さんから(博多出身)「博多弁の歌を作ってみたら?」

    と言われて作ってみた「SWEET TO YOU」。

    レコーディングまでしたのに、見事ボツになった!その曲をやってくれた。

    この曲、博多弁だけでなく、説明するにはいろんな要素(オチとも言う)が

    あるため、難しい。つまり「SWEET TO YOU」は

                  「すいとーよ(好きだよ)」と掛けてある。

    歌詞には「天神」やら「志賀島(あんまりよく聞こえなかったけど・・多分)」

    などの地名がでてきたり、「おまえがすべてばい」「おまえしかおらんけん」

   「ばってん」「〜とよ」などばりばりの博多弁がでてくる。

    そして最後の最後に…メンバーが      

    「よく聞いててね。某CMの何かになってます…今考えるな!!!!!」

    そんな内容のオチが最後に「Sing to rain end」となって

    出てくる。もうこれは説明できません(笑)

    富田さんのコメントは「それヤバイよ!!!!」。うん。ヤバイと思う(爆)

    これをレコーディングまでやってしまうのもどうかと…

    会場はものすごい盛り上がりになった。やっぱ来れてよかった。

    「今日は機嫌がいいから」とのことでえらく長い話(雑談)が続いた。メンバーの

    部屋の構成やら…ずっと笑ってた記憶はあるけど、細かいとこはあんまり覚えて

    ない(笑)MCはあんまりメモらない。

 

    ライブは終盤戦へと向かう。「ひまわりの観覧車」からすぐ「運命のかけら」へと

    うつる。CDで聴くとわかるが、この曲には『ハンドクラップ』が入ってる。

    ファンはよく聞いてるものだ。その通りのリズムがみんなの手で刻まれる。

    しかし!!異様に早い!!『1,2,3チャチャ!!』が頭で巡る。

    おもしろいくらいハンドクラップに一生懸命になってしまう。

    演奏もつられて早い(笑)しまいに歌詞もバラバラ(笑)

    続いて…といいたいとこだけど、ツアーでも同じようなことをやるので、

    ここはまだ内緒(笑)みんなで歌おう。

    このあたりから、前列(前3列までイスがあって、その後ろはスタンディング)が

    総立ち状態になる。一列目にいたわたしはメンバーを見下ろす形になって

    しまった・・。盛り上がりすぎて、突然入った曲

    「I SCREAM HAPPY」!!!

    「マネージャーさん、スタッフのみなさんごめんなさい」と平君の言葉で始まった

    この曲。久々だ!!「君と僕ツアー」がなつかしい。

    もちろんこの距離の近さ、会場の狭さ関係なしに回った…回った…後ろも回る(笑)

    メンバーは爆笑してる。ライブは

   「楽しませてもらうものではなく楽しむもの。」私の中の定義だ。

    そのノリで「Walk」へとうつるから、これまたすんごい速さだ。

   「オレら座とーのが申し訳ないね…後ろの方見える??」後「*+−@〜¥」

   平「うん!!なんていいよるかいっちょんわからんけど、ちゃんとわかっとーけん!」

    とハチャメチャな会話が飛ぶ。それくらい盛り上がっててどうでもいいのだ。

   「楽しい」とそんな気分になる。会場、みんなが一つになってる感覚。

    そしていつも最後にみんなに感謝して、今日の出会いを忘れないために歌う曲。

    今日は「ねじまきの腕時計」だった。なつかしい。

    でも私の中で記憶がまったくない。

    メモに一言「ねじまき〜」と記されている。コメントもなし。

    なんでだろう。ここら辺から最後の最後の曲「暑中お見舞い〜」までの記憶がない。

    トシオくんのアドリブ曲、かっちょんのラップもあったらしいが、記憶がない。

    かっちょんのラップに「今のオレが1番楽しかった!!」と平君がイスから

    転げ落ちそうなくらい笑ってた姿だけを覚えてる。

    そしてやったらしい「ハロドン」(苦笑)そして記憶が戻った「暑中お見舞い〜」。

    この曲が好きだ。リハでやってたのを聴いてずっと待ってた。この曲だけは始めて

    聴いた時から自分の中で位置が変わらず聴ける曲。聴いたら必ず戻る時期がある。

    どんな状況でもその「時期」へ戻れる曲だ。でも不思議と「なつかしさ」を

    感じない。これからもずっとその位置を保つ曲だろう。

    最後に聞けたのがうれしかった。

          ―――――あなたは幸せでいますか?―――――

<ライブレポ後記>

 この日、最前列にいた私達。ホントにせまい会場だ。ステージに足が伸ばせる。

なのに、平君の顔の前には譜面台が置いてある。見る場所によっては「邪魔者」でも

ある。「何が置いてあるのかな?カンペ?今日の進行?」譜面台の穴から見える言葉

を覗いてみた。所々見える文字。どうやら「歌詞」らしい。ツアーのリハに、

重なるインストアー。さすがに今日の曲は「歌詞付き」らしいことに納得する。

しかし「歌詞」にしては、聴いたことない言葉が並んでる。

「なんの曲だ??」結局今日の曲にはなかった。

出だしの一行が印象的でずっと覚えてた。ずっと。ライブが終っても。そして、

この疑問はツアーへと持ち越され…今明らかになった。1番好きな曲「漂泊」を

もしかしたら超えるのかもしれない。そんな「新曲」の行方をツアーで見守って

みたい……そんな疑問を残す彼らは寿司を食べていた…………   Written by パンジェル