ペット
平成16年2月23日(月)
現在、山奥にある現場事務所で密かにペットを飼っている。
つーか、飼っていた。
ま、飼っているとはいっても、別にエサやったりとかはしてないから、
何つーか平たく言えば共存もしくは同棲。
そんなかわいいペットとは
「銀 蝿」
もちろん、リーゼント皮ジャンの兄様ではなく、ただの昆虫、ムシ。
「そんなの殺しちゃえ、汚い」と思うだろう。自分もそう思った。
が、しかし…。
ふと考えてみると、この厳しい冬に、しかも山奥にいる一匹の蝿を殺して何になる。
大体、今時なぜ蝿が。
いや確かに、現場事務所にはストーブが炊かれていて、
夜間は誰もいなくても、コピー機の予熱や電気ポットの熱でわずかな暖は取ることはできる。
かなりまぐれっぽいが、秋からそうやって生きてきたのであろう。
そこでその蝿と、「隊長の邪魔をしなければ殺さない条約」を結ぶ事とした。
その日から、隊長と蝿の奇妙な共存は始まった。
書類をパソコンで打っている時、疲れて背伸びをしながら天井を見ると、
「お〜。蝿…」
外の吹雪に驚いて「うわー吹雪いてらじゃー」そして窓の片隅に目をやると
「おー。蝿…」
という様な、まるで銀蝿な日々。時には見つからなくて不安な日もあった。
そんな春を先取りしたような暖かな日々にも、ピリオドが訪れるのである。
ある日、あまりにもタバコ臭いので少し換気と、10センチほど窓を開けると
そこへ例の蝿が。「あ」っと思ったときはもう遅い。
所詮は蝿である。ヤツは一月の吹雪の中に消えていった。合掌。