ムーンライダーズ
moonriders

鈴木慶一とムーンライダーズ/はちみつぱい

 よくもまぁ揃いも揃った個性的な6人が、絶妙のバランスを保ったり保たなかったりしながら気が付いたらもはや日本最長寿バンド。でも長いだけじゃない、充実した濃い作品群には圧巻の一言!

<original album>

鈴木慶一とムーンライダーズ/火の玉ボーイ
<1976>

ルンペンからハードボイルド、大都会の隙間を描く”CITY BOY SIDE”と
おおらかで陽気な海辺の生活を描いた”HARBOUR BOY SIDE”。
ちょっとメランコリックさも漂う日本のオールディーズ・ミュージックの代表的1枚。
ムーンライダーズ
moonriders <1977>
各パーツは割とポップなくせに実験的な色合いもあるヘンテコな音楽?
一見軽薄な中にも独特のダンディズムがすでにちらほらと顔を出し、
「シナ海」→「砂丘」のエンディングにはなんとも言えずただただ涙。
イスタンブール・マンボ
istanbul mambo <1977>

エキゾチック、ロシアンチック、ハードボイルドまで飛び出す後半戦の
息を呑むスリリングさはまるでスパイ映画でも見てるみたい!
前作の尻軽さはどこへやら……な転身の身軽さも彼らならではの魅力か?
ヌーヴェル・ヴァーグ
nouvelles vagues <1978>

鈴木慶一が全曲リード・ヴォーカルを執ることによって統一感は増したけど、
「スイマー」、「いとこ同士」のやや歌謡っぽいロックや、大人のエロス「夜の伯爵」、
名バラード「スタジオ・ミュージシャン」など相変わらずの多彩な楽曲には感嘆!
モダーン・ミュージック
modern music <1979>

グググッとニュー・ウェイヴ寄りになっての1曲目、「VIDEO BOY」なんて
演ってる本人達がなにより楽しんでそうで微笑ましいくらいだったり(笑)。
後半のかしぶち作品2曲からラストの「鬼火」までの流れもまたオイシイのだ。
カメラ=万年筆
camera egal stylo <1980>

毒っ気を帯びた語尾上がりのエキセントリックなヴォーカル、
退廃的で耽美的、迷い込んだら抜け出せないモノクロームの白昼夢。
兎にも角にも不健全、良い子は聴いちゃダメ!!(笑)
マニア・マニエラ
mania maniera <1982>

”バラがなくちゃ、生きていけない”をキーワードに
破壊と再構築を繰り返す工場から流れ出す硬質なビート、これは労働歌か?
臨界点に達した実験精神が生み出したパラレル・ワールド。
青空百景
<1982>

自由な発想と実験精神に裏付けされたとびきりポップの青い空。
長いキャリアのなかでも屈指の風通し良好作で聴きやすくて飽きない1枚。
元来の明るさを存分に発揮した白井良明の曲がこれまた痛快!
アマチュア・アカデミー
amateur academy <1984>

贅肉を削ぎ落としてタイトになったリズム、奥行きのある質感で一聴すると
「あれ?ちょっとオシャレでアダルト?」なんだけど……その裏には
さらにきわどくってちょっと倒錯気味でいやらしーい世界がめくるめく!あぁぁん。
アニマル・インデックス
animal index <1985>

メンバーそれぞれの個性が際立つ楽曲群にもかかわらず、
落ちついた清涼感と表裏一体の狂気が全体を覆い尽くす怪作。
こうゆうのはジワジワと心神をを侵して行くから危険だぞ。
ドント・トラスト・オーヴァー・サーティー
don't trust over thirty <1986>

もはや禁じ手なしのムーンライダーズ!!
神経症的で偏執なまでにアヴァンギャルドとポップの境界を破壊しまくって
次から次へと現れる諧謔、喪失、倦怠、感傷、鬱……ここがひとつの臨界点かも。
シックス・ミュージシャンズ・オン・ゼア・ウェイ・トゥ・ラスト・イグジット
six musicians on their way to last exit <2000>

メンバー各自が宅録で作り上げた楽曲集でそれぞれの個性が・・・・・・
かみ合ってるようなそうでもないような(笑)、でもどれもムーンライダーズしてる!!
6人揃ってムーンライダーズってのが逆説的に浮き彫りになったって訳だね。

……次回は活動再開後の作品をドドーンと。でもいまんとこ未聴のもあるし、一体いつになるやら(汗)。

<original album - はちみつぱい>

センチメンタル通り
<1973>

実際に見た事があるわけじゃない”失われた東京の風景”を喚起させる
洗練とわびしさの入り混じった楽曲にジャケの青白い写真が想像力を刺激して、
曇り空なんかを眺めながら聴いてると知らぬ間に時間が過ぎて行くのさ。

a-c d-g h-k l-o p-r s-v w-z

あ-そ た-ほ ま-ん

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