盲腸日記:第4話



第4話
盲腸。意外だった。意外な宣告だった。
過去に幾度か、盲腸の痛みは壮絶なものだと
聞いていたからだ。

俺が今回病院に来たのは、「痛みの移動」という
初めての経験に不安になったからであって、
痛みがキツくて耐えられない程だから、と
いう訳ではない。

まあ、彼女がそう言うのなら盲腸なんだろう。
薬で散らせるとも聞いているし、焦る必要もあるまい。
「どうしますか?手術するか、それとも
薬で様子を見るか」
「とりあえず薬で。」稼ぎ時だしな。
「じゃあ、とりあえず薬で様子を見て、月曜日になっても
痛みが引かない様なら手術しましょう。月曜日、痛くても
痛くなくても必ず病院にくるように。」
そう言われ、薬を貰って病院を後にした。

土曜・日曜と薬を飲み続ける。
痛みは多少引いたが、完ぺきではない。
どうやら、手術の必要アリのようだ。
「収入減は確定か」という思いが腹に響く。
あのタイトルには最後まで関わりたかったが、
仕方あるまい。
明日、職場に電話を入れるか。

失意と痛みにまみれて、俺は眠りに落ちていった。

〜続く〜


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