盲腸日記:第7話



第7話
再検査。
まずは採血。お決まりのコースだ。
注射用(?)の部屋に呼ばれて入ると、そこには
6つのベッドが並んでおり、6人の患者が点滴を
受けていた。
看護婦は3人いる。この部屋は明らかに定員オーバーだ。
俺は入り口近くの椅子に腰掛け、その前にある台に
腕を置き、注射を待つ。

注射器と、通常の半分くらいのサイズの試験管を
5つほど持って、看護婦が注射を始めた。
5つの試験管を次々と満たしていく俺の血液。
こんなに必要なのだろうか。
疑問に思う俺をよそに、採血は終了。
何だか聞き慣れない部屋名を言われ、そこへ行くように
言われる。
部屋名と一緒に教えられた部屋番号を便りにそこへ。

その部屋に入ると、コージーがいた。
ベッドに促され、腹を出すように言われる。
言われるままに横になると、コージーが俺の腹に
ゲル状の液体を塗り始めた。ローションみたいだ。
小型黒板消しのような、マウスのような物を腹の上で
転がす。
「コージーじゃなけりゃ楽しい一時だろうに」という
残念な思いとは裏腹に、あまりのくすぐったさに
思わずニヤける。コージーは見向きもしない。
その目は、ベッドの脇に置かれているモニターに
釘付けになっている。
その白黒のモニターには、脈打つ体内の様子が
リアルタイムで表示されている。
テレビで何度か見たが、実際に見るのは始めてだ。
思わず見入ってしまう。

何分もしないうちに、コージーは「はい、結構です」と
だけ言い、タオルを俺の腹に乗せて出ていった。
まるで「やり逃げ」だ。自分の腹を拭きながら、思わず
苦笑いをする。
部屋から出る際、看護婦からレントゲン室へ行くように
指示される。
今ので充分じゃないのか?と思いつつも、指示に従い
レントゲン室へ行くことに。

地獄が待っているとも知らずに。

〜続く〜


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