盲腸日記:第8話



第8話
レントゲン室。
病院の外れにある、そのレントゲン室の前には
3人くらいの患者が待機していた。やけに暗い雰囲気だ。
嫌な空気を感じつつ椅子に腰掛けていると、彼らではなく
俺の名前が真っ先に呼ばれた。
不思議に思いつつも、メガネをかけた若い医師(男)に
案内され、室内に入る。

室内は思った以上に狭く、雑然としていて、
光はやけに冷たい。
壁はコンクリートが剥き出しになっている。
中央に巨大なベッド型の機械があり、入り口付近には
前の病院で見たものと同じ、スタンダードなタイプの
レントゲン・マシンが置いてあった。
入り口側の壁には、ガラスで仕切られた部屋があり
数人の医師が談笑している。指令室のようだ。

メガネの医師にレントゲン用の着衣とパンツを渡され、
部屋の隅で着替えるように言われる。
パンツは穴の開いている方を後ろにしろ、との
ことだった。

部屋の隅へ行く。
目の前にはステンレス製の水道があり、その脇には
洋服を入れる為のカゴが置いてある。
取って付けたようなカーテンを閉めると、人ひとりが
やっと立っていられるくらいの狭さだ。

なんとか着替えてカーテンを開けると、メガネの医師から
スタンダード・タイプの前に行くように言われ、数枚の
写真を撮る。
これだけの為に着替えたのか?
変なパンツまで履かせやがって。

そう思っていた所へ、指令室から若い女医が出てきて
中央のベッド型マシンで写真を撮る事を告げた。
マシンがモーター音をあげながら、90度回転する。
まるでモビルスーツ格納ベッドのようだ。

さらにこの後、女医が驚くべき言葉を発する。
「これから、お尻から管を入れて、薬を注入しながら
レントゲン撮影を行います。」

俺は、一瞬気が遠くなるのを感じた。

〜続く〜


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