看護婦だって看護されたい


2000年3月に看護婦、保健婦の国家試験免許を取得しました。
んー、受かると思ってなかったんだけどね。不思議。
看護婦試験の方は気が向いたらちょこちょこ勉強してたんだけど、
保健婦の方は前日に勉強始めたしさ。
こんなやつ受からせて良いのか、厚生省?!
まあ、そんな感じで今看護婦として働いております。

就職する時、内科と精神科どっちにしようかかなり迷いました。
学生時代精神科のゼミに入ってたし、精神科の実習がすごく面白かったからねぇ。
精神科の患者さんにも興味があったし。
でも技術を身に付けるなら、内科かな?と思い、
先に受かっていた精神病院を蹴って今の職場に入りました。

まあ、看護婦の仕事と言って有名なのは夜勤でしょう。
うちの病院は日勤、準夜勤、深夜勤の3交代制です。
日勤は8:30〜16:45、準夜勤は16:30〜0:45、深夜勤は0:30〜8:45です。
しかしこの勤務時間帯で帰れると思ったら大間違い。
出勤した時は、その勤務帯で自分が受け持つ患者さんの今の状態を
完璧に頭に入れておかなければいけません。
だから30分前には病棟に登場しておかなければならない。
帰る時も看護記録(カルテね)書かなきゃいけないから大幅に勤務超過してしまうわけです。
日勤の時で3時間、深夜勤の時で2時間は超過勤務しますね。
反対に準夜勤ではあんまり超過勤務はないですね。
患者さんが寝静まったらヒマになるし、そしたら一気にカルテ書いてしまうから。
時々やる事ないのに勤務時間終わりまで残っとかなきゃいけないことも(笑)。

夜勤、結構つらいモノがあります。
もともと徹夜や夜更かし全く平気な人間だったので『夜勤なんて楽勝じゃん。』とナメてました。
これがアナタ、ツライのよ!
やっぱり睡魔に襲われますねぇ・・・。
懐中電灯持って深夜に見回りしてたら、当然のごとく患者さんはぐっすり寝ております。
『いいなあ・・・。』と思うと同時に、あまりに平和なその寝顔に殺意すら抱く事も(笑)。
まあ、それでも夜勤頑張ってます。患者さんの安全の為だもんねぇ。

あと、看護婦さんはいろいろ秘密の道具を持っています。
白衣のポケットには秘密が一杯。てんこもり。天湖森夜。すいません。分かる人だけ分かってください。
看護婦はどんな物を持っているか、教えましょう。

◆体温計◆
もちろんですね。患者さんの体温測らなきゃいけないし。
私は必ずポケットの中に入れてます。病棟の備品ですが。
たまにそのまま持って帰ってしまう事も(笑)。婦長に怒られます。

◆3色ボールペン◆
看護記録は黒、赤のペンで付けなければいけないので、必ずみんな持ってます。
でも、青は使わないなあ・・・。2色ペンで良いじゃん?
これは自分でわざわざ買わなくても良いです。手に入ります。
病院に出入りしてる製薬会社の人や、医療機器の会社の人がくれます。
でもボールペンの横に『●●●●●』と薬品名が書かれてたり、会社名が入ってたりします。
気を使う人は自分でカワイイ3色ボールペン買って使ってますねぇ。

◆聴診器◆
病棟にもあるんですけど、みんな私物を使ってますねぇ。
私ももちろん持ってます。RITT MANのLIGHT WEIGHTの水色のやつ。高かった。
最近では聴診器もカラフルよ?赤とかピンクとか黄色とか。可愛いです。
胸の音(肺雑音)聴いたり、血圧測るのに使ったり。
首から下げてる事が多いねぇ。でも意識のない患者に引っ張られて首締められかけた事もあるよ。
ちょっと危険な一品。

◆メモ帳◆
ちょっとした物を記録するのに使う。患者さんの血圧書いたり。
私はミッフィーちゃんの小さいやつ使ってる。ミッフィーマニアではないけど。
あと、どうでもいい事書いたりもする。自分の休みの予定とか。

◆注射器◆
私はたまに白衣のポケットに入れてる。
患者さんの点滴が詰まった時に、点滴に繋いで押したり引いたりすると詰まりが治る。
入れた事忘れてて、そのまま持って帰ったりするけどねぇ。

◆使い捨て手袋◆
看護婦の仕事は汚い物も触らなきゃいけない事もあります。
患者さんのオムツ換えたり、感染症の患者さんが流血してたり。
そんな時、使い捨て手袋は大活躍。いつもポケットに入れておくと楽。
いちいちナースセンターまで取りに帰らなくて良いしね。


夜勤で皆さんが知りたい事といえば、病院の怪談でしょう?
実際いろんな人に聞かれます。
うちの母なんて怪談マニアだから『アンタ、幽霊見た?』なんて電話で聞いてくるしさ。
ああ、見たとも!見たさ!しかも初めての夜勤の時にね。
入院患者じゃない、ネグリジェ着た人が深夜2時にナースステーションの前通ったり、
(コレは私だけでなく先輩も見たし、後日同期も見た。)
ナースコール取ったら背後から『すいませーん』と言われ、すぐに振り返ったら誰もいないとか。
でも別に怖くないです。
消灯後も1人で懐中電灯無しで病棟のトイレに行けるし。
鏡見て『何か写ったらどうしよう・・・。』と思う事もあるけどね(笑)。

でも、幽霊よりももっと怖いのが、夜中もテンション高い患者さん。
夜は寝てくれ!頼む!
うちの病棟は肝臓の悪い人が多くて、血液中のアンモニア濃度が高くなると
脳の方がやられて妙な事を始める人が。
あと、痴呆のおじいちゃんおばあちゃん。夜になったら活動開始です。
ベッドの柵キコキコ揺すったり、独り言をブツブツ言い始めたり。
同じ部屋の患者さんを一気に目覚めさせてしまいます。
勘弁してくれ・・・。他の患者さんから苦情も出るわ。
そういう落ち着きの無くなった患者さんがどうなるかと言うと、隔離(笑)。
他の患者さんが眠れなくなるからナースステーションの奥にベッドごと運び込みます。
ナースステーションに連れて来られて大半の患者さんは落ち着くんだけど、落ち着かない人もいます。
そういう人はどうなるかと言うと、秘密(笑)。

そうそう、うちの病棟は内科、眼科、循環器科です。
だからあんまり手術とは無縁ですねぇ。
眼科の患者さんが目の手術するぐらいです。
しかし、ここは内科。
オペ患者は少ないが、その代わりB型肝炎、C型肝炎といったうつる病気の患者さんが多い。
こういった病気では、患者さんの血液が自分の中に入るとヤバイです。
手にキズが有ったり、患者さんの使用済みの注射針を刺しちゃったりすると危険。
注射や点滴、採血の時はドキドキしながらやっております。

そうそう、点滴や注射、採血のお話ね。
私は学生時代、採血はおろか、点滴も注射もやった事がありませんでした。
昔は看護学生でもやってたみたいですが、最近では法律でやっちゃいけない事になってます。
なので、就職して初めて患者さんに点滴した時はドキドキでしたね。手が震えたもん。
先輩が『あの患者さんは血管が良く出てるからやってきなさい!』と言って、
『初めてです。やった事ないです・・・。』と言ったら、わざわざ付いて来てくれました。
この時は血管がモリモリ浮き出た患者さんだったので楽勝で入りました。
今では点滴にも採血にも慣れ、毎日患者さんブスブス刺しまくってます。
やっぱり血管の出てない人はアカンなぁ・・・。どこに刺しゃ良いのかわからんもん。
逆に血管モリモリ浮いてる人はメチャクチャありがたい。
仕事以外の時でも、良い血管してる人見つけたら刺させてもらいたくなるもん。
マサシとかひろし君、一度採血、または点滴させて下さい・・・。
アナタ方の血管は最高です。
って、かなりの血管フェチになってるわ(笑)。

まだまだヘボいけど、これからも看護婦として仕事頑張っていきます。
・・・いつまで続けるか分からんけどさ。
人間相手の仕事だし、見たくないものも見なきゃいけない時だってたまにある。
時には醜い肉親同士の争いにも遭遇する事だってあります。
嫌な気分になる事もあるけど、患者さんが治って元気に退院してくれたり、
すごく良い笑顔で『ありがとう』と言ってくれたりすると、『やってて良かった!』と思います。
多分飽きる事はないでしょう。
大変だけど、ホント良い仕事だと思います。



モドル