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初めてみるナンバーガールのライブ。会場はキャパ200人くらいの千葉Look。一昨年、メジャーデビューとなる「Schoolgirl distortional addict」を聴いて以来一度見たいと思っていたライブをやっと体験できるのだ。楽しみでしょうがない。
会場はかなり狭い。一応前のほうの左はじに陣取る。始まるまでにかかっていた音楽が止み、TelevisionのMarquee moonが流れ始める。みんな知っていたようだ…これがかかるといよいよ直前だということを。僕自身これはかなり好きな曲だけに、それまでわりと冷静だったのだが興奮が高まってきた。ほどなくして、メンバーがでてきた。狭い会場の前のほうだけあって、非常に近い。これだけ近いのは初めてで興奮もとどまらない。メンバーの顔をざっと見る。ボーカルの向井氏はまるでふつーうの人。目の前にいた中尾氏は一番落ち着いてみえた。ギターの田渕嬢はこんな音楽をやりそうにないようなかわいらしい人。そして今回のツアー名にも冠されているアヒト・イナザワ氏が石田一成のようなかわいらしくあんなに力強いドラムをたたくのが意外に感じるくらいの人であった。
などと考えていると演奏が始まった。まずは現時点で最新シングルである鉄風 鋭くなって。一言すげー。正直みとれた。ここは狭いせいか音も良い。2曲目Brutal man。早くも向井氏は汗をかきはじめ、眼鏡もずれてきている。あのとき『あ、ずれた眼鏡ねをかけなおす』かぁ〜とか思ったのは僕だけではないはず。先生お前は誰なんだ?やばいさらにやばいバリヤバイとの叫びが続き、最初のハイライトでもあろうOmoide in my head。ときおりちらりと見えるひさこ嬢は小柄ながらもびょんぴょんはねるようにしていて、ステージ上ではもっとも演奏を楽しんでいるかのようであった。賛辞をこめて、和製キムゴードンと言ってしまいたい。
もう2曲やって、小休止。「眼鏡がくもって何も見えん…チューニングせんといかん…」などと向井氏がつぶやき、会場を少しなごませる。その後U-rei。この時、長めのイントロを演奏している間に、向井氏が僕のいる目の前に来て、飲んでいた一番搾りを客席のほうに差し出した。後ろの人が受け取ったようであったが、その際に僕のTシャツにたっぷりこぼしてくれた。向井氏の飲みかけビールを大量に含んだシャツを着たままその後のライブを楽しんだのであった。思えば去年のサマーソニックでも外人にビールかけられたよなぁ…。Trampoline girlをはさみ、エレギ一本での弾き語り風にDestrction babyのイントロ、透明少女のイントロ、森田童子のカバーであるたとえば僕が死んだらを披露する。この辺のカヴァー選曲の面白さもナンバーガールの魅力の一つと言えるだろう。
また4人での演奏に戻り、Eight beater、Superyoung、Yaruse Nakioのbeatと続き、クライマックスへ向かう。この後のラスト三曲はさらに圧倒的で、特に終盤になっても衰えをみせないアヒト氏のドラムはすばらしかった。始めはかわいらしい見た目とさえ思ったのだが、気が付くとリズムを取るための首振りなどに思わず見とれていた。本編最後となるIggy Pop fan clubが終るとメンバーが引っ込んでいった。
そしてアンコールを求める声援がしばらく続き、メンバーが出てきた。向井氏「みなさんがあまりにしつこいので余興を1曲やらせていただきます」そしてメンバーに耳打ち。なんだその中尾氏のややはにかんだ笑みは?あ、ひょっとしてあれやるのか?演奏が始まる。聴いたことあるようなないような、それでいてナンバーガールの曲ではないようなイントロ…。これ…ひょっとして…あれだ!と思っていると歌い出した「ぼーくーらー何千マイルもあーるいーたーら♪」くるりのワンダーフォーゲルのカバーです。噂には聴いていたが聴けるとは思っていなかっただけにうれしいラストだった。
翌日になってこのライブを振り返っていくつか思った。やはりナンバーガールのライブはすごかった。また機会があったら…って来月JMascis+The Fogの見られるではないか!これで楽しみが倍増である。それからひさ子嬢参加の音源が収録された林檎の絶頂集やともさかりえの少女ロボットも改めて聴いてみようと思った。アンコールでカウァーの聴けたくるりの来月のアルバムへの期待もついでに高まったし、この会場からは、来月みる予定のギターウルフへの期待も高まるばかりだ。さぁてテレビジョンのマーキームーンでもひさびさに聴くとしよう。
set list
1、 鉄風 鋭くなって
2、 BRUTAL MAN
3、 TATOOあり
4、 ABSTRACT TRUTH
5、 ZEGEN VS UNDERCOVER
6、 OMOIDE IN MY HEAD
7、 TUESDAY GIRL
8、 SENTIMENTAL GIRL’S VIOLENT JOKE
9、 U‐REI
10、 TRAMPOLINE GIRL
11、 DESTRUCTION BABY〜透明少女
〜たとえば僕が死んだら(森田童子)
(向井氏のエレギによる弾き語り)
12、 EIGHT BEATER
13、 SUPERYOUNG
14、 YARUSE NAKIOのBEAT
15、 タッチ
16、 INAZAWA CHAINSAW
17、 IGGY POP FAN CLUB
Encore
18、ワンダーフォーゲル(くるり)
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