紅の薔薇


もう戻れない・・・。貴方に会いたくても・・・。
もう戻せない・・・。どんなに泣き叫んでも・・・。
世界中で一番愛してた。誰よりも愛してたのに・・・。
貴方は私の前から姿を消した。永遠に・・・。
テーブルにはバラの花が淋しく咲いていた。
そして花が涙を流すように、花びらが一枚一枚散っていった。
まるで、紅の涙を流しているようだった。
花が散った後には、心をえぐるように刺す「トゲ」だけが残った。
トゲが私の心を刺す・・・。
貴方がいない辛さとひきかえに、薔薇のトゲが、からっぽ心を刺していく。
そして薔薇が心の痛みで紅に染まる。