恐怖のユネスコへ!


プロローグ

(このお話は犬飼邸第5の災難「潜入」の話の続きだと思って読んでくださいね)

犬飼邸への探険を終えた我々は興奮を抑えきれないでいた・・・


初めてミステリースポットへ足を踏み入れた事で我々全員は少し疲れていた。

車まで戻るとみんなグッタリとしてしまう。

それにしてもまだ心臓がドキドキしている・・・

Oが驚かしたせいではなく、未知なる場所へ訪れた事への高揚感からである。

私はこの感覚が大好きである。

このドキドキ感が私を次の旅へと誘うのだ。

私がそういった事を考えていると、おもむろにOが言い出した

「なかなかおもしろかったんちゃう?」

私は間髪入れずに

「あたりまえやん。おもしろくなかったらこんな事企画せえへんて」

皆の意見は一致していた。

「でもな・・・なんか・・・もの足りひんような気がせえへん?」

なぜか私の口からこんな言葉が出てしまった!

この言葉が後に私を不幸へ陥れてしまうとは一体だれが気付くのだろうか?

N「そうやな〜、ミステリースポットっていうかただの廃屋やったからな〜」

T「まあ、どんな噂があるとか知らんからやろ?物足りひんのやったらちゃんとした噂がある所に行ったらええんちゃうの?」

う〜ん・・・ちゃんとした噂っていうのはどういうことかイマイチ理解できないが確かに一理ある

O「ふ〜ん・・・だったらユネスコ行こか?」

私「え?

私は一瞬自分の耳を疑った・・・

私「ユ・ユネスコって今聞こえたんやけど・・・」

声が少しばかりうわずっている・・・

N「お!ええんちゃうか?俺は賛成やで!」

T「俺も別にかまわへんで」

私「よ〜し、ほんじゃあお前等だけでいって来い!

O・N・T「え〜、ノリわる〜

いやいやいや・・・ノリの問題じゃないような気がするんですけど、そう感じるのは私だけですか?

O「大丈夫やって!犬飼邸かってなんも起こらへんかったやん!」

(やばい!このままだと強引に連れて行かれそうだ。なんとかして理由をつけなければ・・・)

私「いや〜俺も行きたいのはやまやまやねんけどな、場所とかよう覚えてへんやんか?」

O「う〜ん・・・そうか〜・・・・」

これはなかなかええ理由やな〜と思っていた所に予想外の所から奇襲が!

N「いや、場所はなんとなくやけど俺おぼえてんで」

T「おう、俺も行く前にインターネットで見た近くの場所とかやったらわかんで」

ま、まじっすか?なんで憶えてんの?俺は行く気が無いんですけど・・・

O「お!やるな〜って訳で場所も大体分かる事やし、今日の旅第2弾の始まりやな」

N「よっしゃ!ほんじゃあ行きますか?」

私「いやいや・・・ちょっと待ってくれよ・・・」

T「え?自分さっきは行きたいのはやまやまや〜とか、物足りんな〜とか言ってたやん」

こ、こいつは・・・こんな時だけしっかりと覚えとるんやな・・・

T「あ〜あ、君は俺等に嘘をつくんやな?男に二言はないんとちやうの?」

くっ・・・・・・え〜い!もうこうなったらヤケだ!

私「おう!いってやらぁ!そうさ、男に二言は無いぜ!お望みどおりユネスコ制覇じゃ!

O・N・T「さっすが〜」

(な・に・が「さっすが〜」やねん!自分らで逃げ道を無くしたくせに・・・ふざけんな!)

などとは口にする事が出来ずに後部座席でぐったりする一人の若者の姿があったそうです・・・

時間はまだ11時頃・・・まだたっぷりと時間はある。

自分が言った事が原因とはいえ、探険の初日にまさか関西最大級のスポットへ向かうとは・・・

なんでこうなっちゃうんだろうな〜

私の心の叫びも空しく車は見慣れぬ町をただひたすら進むのだった。





嫌やけど・・・つづく・・・