富士登山に向けて。
1.富士山スカイラインは渋滞(1H遅れ)し駐車場も少ないので5合目には早く到着すること。
2.山室は事前に予約すること。飛び込みは断られることがある。(1泊夕食付で7千円、缶ビール1本6百円でした)
3.2日目の登山は頂上付近で登山者の渋滞があるので、1日目の登山でできるだけ高くまで登っておき、翌日山室を早く出発することで渋滞を避ける(私達は新7合しか空きがなかった)
4.とにかく早め早めの行動が富士登山成功のコツと言えるでしょう(ただし無理は禁物)
5.登山に必要なもの
水、帽子、手袋、懐中電灯(ヘッドライトが良い)、セーター等、タオル、下着着替、カッパ上下、非常食(カロリーメイト、チョコレート等)、高山病の症状:血圧が高くなり、体がだるく、頭痛がしたり、吐き気を催すこともある(特に中高年より中高生等若い人は注意)
対策:根本治療は下山すること。応急措置としては酸素補給で8割が症状が改善する。又、山小屋についてすぐ横になるより、荷物を下ろしたら30分ほど近くを深呼吸しながら散歩するなど軽い運動をした方がよい。
吐き気を感じたら、早い段階で多めに水分を補給しておくと後の回復に有効だそうです。
ゆっくりと体を慣らしながら登ることも基本です。
ストレスや疲労も高山病の原因になります。だから、このページを読んだ人はそうでない人よりずっと楽に富士登山が出来るはずです。
予防策:何より日頃のトレーニング。早足歩行、自転車、水泳等、心肺機能を向上させ、体内に酸素を取り入れてエネルギーに変える体の働きを強化します。いきなり高い山に登らず、低い山に何度も登りからだを慣らしておくのも良い。ストレスや疲労があると高山病になりやすいので前日には出来るだけ睡眠をよくとり、体調を整えておくこと。
●おまけ 頭痛について:山で見られる頭痛については、高山病だけでなく、荷物を背負うことから来る筋肉性(肩こり)の頭痛もあります。多くは背負うザックに問題があります。これは、10時間以上も歩くことになる富士登山の場合、馬鹿になりません。これについては下の「必要な装備」のザックの項を参考にしてください。1人で出来る肩こりに効く体操は、ラジオ体操に出てくる、手をぶらっと下げて体の前後に回転させるぶらぶら体操が一番有効だとNHKの「試してガッテン」でやっていました。休憩の度にこれをやっていればかなり良いようです。
●おまけ 日射病、熱射病(体が熱く、めまいがする)なども日中登山の場合にはおきます。多量の汗をかいているのに水分補給が不足して脱水症状を起こし熱が出ることも多いようですので、こまめに水分を取りましょう。(最低1日500cc位はいるようです)
★救護所が7合目にもうけられています。何かあったら相談しましょう。
▲▲体力づくり
富士山に登るのに特別頑健な体力とかはいらないでしょう。体力よりも高山病対策が必要のようです。
体力づくりはそれぞれに、私の経験では、自転車に乗って一定スピードで長く走るというトレーニングがそれほど負担でもなく退屈もしない良い方法ではないかと思います。私は3日間だけやりました。やらないよりはまし。
高山病対策として心肺能力を高めておくこと、長い下山で膝を痛めないようにするにも自転車は効果的なトレーニングではないでしょうか。また、水泳は全身運動であること、心配能力を高めるのに役立つこと、自分のレベルを把握しやすいこともありおすすめのトレーニングです。
毎朝、20分以上早足で歩くというのも一般的にお薦めです。
肝心なことは自分の能力レベルを知ることです。そのレベルにあわせたペース配分を守れば怖くありません。競争をしているのではありませんから、4時間で登ろうと、8時間で登ろうとマイペースでいいのです。
▲▲歩き方
歩き方にはやはりこつがあります。「ゆっくり歩けばいいんだ」と頭でわかっていても、どういう歩き方が「ゆっくり」なのか経験で知るしかありません。間違っているかもしれませんが私の経験からそのこつを書いてみます。
1)自分の心臓に負担をかけないように歩く。・・・5合目からスタートする場合は、まず30分はそこから動かず薄い空気になれるように軽い体操などして過ごす。それから歩き始めますが、急発進、急加速はだめ。だから、スタートするときは常にゆっくりと歩き始める。休憩は長くとると次に歩き始めるとき負担が多くなるので、休みすぎないこと、できれば15分あるいて5分休み、そのときは荷物をしょったまま立って休む。休憩後歩き始めるときは最初の1分くらいはことさらにゆっくりと歩く。1時間歩いたら荷物を下ろして小休止・・・など工夫してください。心臓の状態が大事です。負荷がかかりすぎる前に休憩して決して無理をしないこと。無理をしてペースを乱すと後から元に戻すのが大変。これさえ守ればもう富士登山は8割成功したようなものだと思います。
2)酸素を必要以上に消費しない。・・・体の中でもっとも酸素を消費するのは大きな筋肉つまり太股です。だからこれをなるべく使わないですり足で段差を低くコースをとる。階段状の場所ではこれができないから疲れるのです。そういうところでもなるべく斜めに歩いたり階段をさけたり工夫しながら登りましょう。直線的に登らず、S字型に登るのもよいです
3)このようにして何とかうまく8合目9合目まできても、それから最後の1時間が苦しいことでしょう。5歩進んで15秒休みみたいなペースになるかもしれません。でも、これまで無事に登ってこれたなら大丈夫。この後はじっくり忍耐、心臓に負担の無いようにちょっと進んでは深呼吸しながら焦らず我慢していけばやがて頂上です。上を見ないでしっかり地道に登りましょう。(ただし、夜間の場合は周りを見ないとコースを外れる危険があります)
4)呼吸法・・・沢山吸うためには沢山吐くのがこつです。口笛を吹くように口をとがらせて、ひゅーっと吐くとよいようです。
▲▲必要な装備
靴・・・これは非常に重要です。ウォーキングシューズとかテニスシューズでは駄目です。ズック靴で登る人がいますが、下山途中で破れたりしたら悲惨です。万が一に備えるのが大人の知恵と言うもの。
アウトドアグッズの店とかスポーツ用品店で、トレッキングシューズとか軽登山靴という名前で、軽くてしっかりした、そこの堅い靴を購入しましょう。4〜5000円で手に入ります。(どうしてもそんなものを購入したくなければ底の厚いバスケットシューズのようなものでもよいかも、でも雨が降ったら終わり)
底が堅いこと:これは必須です。富士山は軟らかい土のところはありません。火山れきの上か、岩です。疲れが全然違います。
くるぶしまでくるめること:下山の時特に大事です。安全だけでなく、砂利が靴の中に入ったら歩きにくくて仕方ないでしょう。普通の低い靴ならスパッツ、あるいはその代用ビニール等があれば便利でしょう。
勿論、買ったら3〜4日は歩いて、慣らしておきましょう。
靴下は、綿ではなく、化繊の乾きの良いもの滑りの良いものがよいようです。その上から厚手の靴下をはきます。中で蒸れると靴擦れの原因になります。私たちはこれからも山登りをするのでイタリアのゴアテックス製(外からの水は防ぐが中の湿気は外に出すので、防水しながら蒸れない)のものを購入。¥24000位でした。本当はモスグリーンなのですが富士の土の色になってしまった。
懐中電灯・・・軽いものなら何でも良いですが、ヘッドランプや腰に付けるものなど色々あります。ヘッドランプは良さそうですが、ただ、頭がうっとおしいとか、頭に汗をかくとかで嫌う人もいます。10時間は持つようです。私は、転んで壊すことも考えてヘッドランプと別に小型の懐中電灯も用意して腰にぶら下げていました。(使いませんでしたが)
これはコールマン製のもので¥1800でした。電池は単三が4本入りますが、2本でも3本でもライトがつくところが優れもの。生活防水になっていて、丈夫です。焦点も変えられますし角度も勿論自由です。ナショナル製のもほぼ同じ値段で、予備球が付いている。取り付けがベルト式になっている。
こういうヘッドランプではなく腰に付けるライトもあり、その方がうっとおしくなくて良いかもしれません。電池のもちが悪いものもあるので、その辺の確認もして6時間は使えるようにしましょう。
帽子・・・夜登るときは毛糸の帽子が欲しくなります。途中冷たい風の強いところもあって、そんなとき、毛糸の帽子をかぶっていれば精神的にストレスが減ります。日中、下山するときはつば付きの帽子は、日除けのために必要です。紫外線はかなり強いです。女性は日焼け止めクリームも。
服装・・・動きやすい事が第1。明け方登るなら、真夏でも、長袖シャツ、フリース又はセーター、ウインドブレーカーなど真冬なみの装備が必要。頂上の気温は4度くらい、風が吹けばもっと寒いです。スキーに行くと思えばいいでしょう。マフラー、新聞紙、オーバーズボンなど寒がりの人はこれでもかというくらい必要かも。雨対策としては、ゴアテックス(雨を防ぐ防水性能と、汗を外に出す性能のある優れものだが、値段が高いのであまり山に登ったりしなければもったいない)製の雨具。(ただし雨具の必要な条件では登らない方がよいと思います。明け方は冷えるのでホカロンを2、3個持っていくのもよい。)
ザック・・・ザックのストラップは、細いひものような簡単な町歩きようのものでは駄目です。10時間以上背負うのですから、ちゃんとした広めでクッションの入ったものを使いましょう。パッキングも、一般的にはザックの上部に重いものを入れ、背中にザックがフィットするようにストラップの長さを調節し、腰から背中全体でザックを背負うようにします。雨の際使うビニールカバーを用意したり、衣類などをビニール袋に入れておくのは常識です。(^^)
つえ・・・下山の時は膝を痛めないためにも必需品。しかし、登りの岩場などではじゃまだったりします。私は、以前に骨折したときに(^_^;)購入した、オーストリー製の伸縮型のものを使いました(写真左側のものです)。これは便利です。登るときは短くしてリュックの中に刺し、岩場を過ぎれば伸ばして使いました。立ったまま休憩するときも杖として役立ちます。よくみんなが使っている金剛杖(右側)も定番で、小屋で焼き印(¥200)を押してもらいながら頂上まで行けばよい記念になりますが、登るとき岩場ではじゃまだったりします。それに乾いた材ではないのでちょっと重いですね。どんな杖でも棒でもどっちかと言えば、ひもが付いているのが良いですね。5合目で売っています(¥1000位)。頂上で買うと、¥1300。ひざに不安のある方は、スキーストックの様なものを2本もって歩くとかなり楽です。
酸素ボンベ・・・140gと軽いので、持っていても良い。2秒間吸入で50回分(というが、最初のうちに酸素ができってしまうようだ。)高山病の応急処置に。町で¥800。山頂で¥1500。しかし、具合が悪くなってからではこれでは量が足りない。(一説によると登山の初期にこれを使用して、早めに空気の薄いのになれる=順応性を高める、という使い方の方がよいとも言う。)一応、気休め、おまじない
エアーサロンパス・・・打撲や捻挫、膝の痛みなどに、冷やすのが一番。無駄だと思っても持っていれば便利。膝を痛める人が結構います。富士山の予想以上に長い長い下り道、用意に越したことはありません。
私は、肋骨を折ったときに購入したサポーターを1枚持っていましたが、膝を痛めた同行者のために役立ちました。何が役に立つか分かりません。何人かで登るなら手分けして持てば大した荷物ではありません。
食べ物・・・長い時間歩くので気分転換もかねて食べ物も用意しておいた方がよいでしょう。酢昆布がおいしいとか、もろキュウがいけるとか人それぞれ、チョコレートが意外と良かった。でもどうせ持って行くならビターとかじゃなくてミルクチョコが良い。高山病になると気持ち悪くて食べる元気はありません。山小屋でチョコとかキャラメルとかも下界の2〜3倍の値段で売っています。決して高いとは思わないから不思議。少しでも重いものは担いでいきたくないから。飲み物も小屋で売っていますが、ミニボトル位は1本、持っていきましょう。「桃の天然水」が評判良いようです。ちなみに私は「午後の紅茶」党です。朝食用のおにぎりも2、3個あるとよいでしょう。炭酸飲料は口の中が泡だらけになるそうです。
その他・・・布のガムテープを30cmばかり丸めて持っていると靴の穴あきやその他応急処置に便利だという人もいます。また、ティッシュペーパーは持ち帰るならいいですが、水に溶けないため、ロールのトイレットペーパーをたたんで持っていくのも忘れずに。どこで体調を崩すか分かりません。
「こんなにたくさんの装備がいるのか」といわないでください。これを1つの考え方の参考に自分で工夫してください。きっとどれかが役に立つでしょうし、役に立たなかったならそれはラッキーだったとお考えください。
当然のことですが、富士山は世界に誇る日本の名山です。ゴミは必ず持ち帰りましょう。第一、ゴミになるものは持ち込まないようにしましょう。
■■私の提案
▲▲「富士登山休暇」構想
富士山に登るには、天候の良い日を選ぶ必要がある、そうでないと苦しいだけで報われない。無理をしないで楽しんで登り一生の思い出を作るためには、近くで少なくとも3日は滞在し、絶好の日を選んで登る事が良い。7月の平日、富士登山を申し出た場合、会社・学校関係者は優先的に長期有給休暇を与える、社長は社員に特別休暇の他にお餞別(永遠にか)を授ける。学生なら課外学習として富士登山のレポートで1単位を与える、近頃、情緒不安定で軟弱な若者が増えているらしいし、愛国心の欠如が叫ばれているが、富士登山はその対策としても有益だろう、??。家族の絆、夫婦の絆を強くするにも富士登山がよいぞ。昔は一生に一度のお伊勢参りの楽しみ、大家といえば親も同然お餞別も用意しあたたかく見送ったとか。今は富士登山、それを特別の計らいをもって社会が認めるというそういう時代が来ないものか。ユトリある社会とはそういう社会ではなかろうかと愚考するのだった。
出る。