性格は人格の一部でしかない
エニアグラムでは、ただ単に人間を9つに分類するだけでなく、自分が
どのような人間であるかを自覚してバランスの取れた人格を形成すること
をめざしています。まずは本当の自分とは何かを探し出し、それを前提に
まとわりついているこだわりやためらい、恐怖、過信などを自覚し、「本当
の可能性」を伸ばすためのバランスを回復させるのです。
人間は多かれ少なかれ、良い傾向と悪い傾向を持っています。9つの
タイプには、それぞれ根強く関係している特定の囚われがあり、それに
同調すれば悪い傾向を強化してしまうことになります。もちろん、各タイプ
には長所もあります。
実はこうした長所と短所は、同じ本質から表出されています。性格は
あくまでその人の人間性や人格の一部でしかありません。自分に都合
のよいものをよしとし、都合の悪いものを悪いとする行為は身勝手な価値
判断からのものであることが多いのです。囚われから抜け出し、自己を
高め、人格的に成長していくのです。エニアグラムは、人間の本当の姿を
示し、短所をも苦痛なく受け入れる道筋を示しています。