■Memories of the Impulses■
1月29日。
六本木Y2K。
人時ソロプロジェクトPIRANHA HEADS初ワンマンLive。
開演前の場内アナウンスが定刻前に入る。
そして、時間は見てないけど恐らく定刻のスタート。
原田喧太くんが登場して人時くん、英二さんの順だったかな?
人時くんはオレンジというか柿色(笑)のパーカーにグレーの入った迷彩のパンツをはいてた。
半年ぶりの人時。
そして、全く知らない曲が始まる。
知らない曲…って思った次の瞬間にはリズム取ってる自分がいた。
体中に染みついてる、黒夢時代から存在する独特のリズムに、アタマで考える前に反応して動いているような感覚。
久しぶりに聴く人時くんのBASS、久しぶりに聴く英二さんのドラム、まだ数回しか聴いたことない(笑)喧太くんのギター。
一斉に流れ出た音の洪水が、それぞれの主張も崩さないままに一つの音として驚くくらいにまとまってるのを感じた。
違和感を感じない。
「これが聴きたかったんだよ!!!」
大声で叫びたい衝動に駆られた。
これが欲しかった。これが足りなかった。これに飢えていた。
体中でリズムをとって与えられる音を早く体内に取り入れようと飲み込んでる自分がいた。
1曲目。FICTIONだったかな?(SSTVで確認)
2曲目(多分)、PIRANHAって言ったような。
全然知らない曲ばかりだと思う、と事前に人時くんが言ってた(多分ラジオで、でしょう)という話を聞いていたから予想はしてたし、
今日は冷静に人時くんの曲達を聴こうと思ってたんだけど、イントロを聴くだけでもう我を忘れてしまうような(笑)、なんていうの?
この日よく人時くんが両手を上げて「わーーっ!!」って(伝わるかなあ…)言っちゃってるような、ワケわかんなくなっちゃう衝動がありました。
人時くんの歌に関しては、正直な話をすると…お世辞にもあまりうまいとは思えなかった。(ゴメンね)
BASSを弾きながら歌ってる人時くんに「スゴイ!!」っていう想いはあっても、歌ははっきりいって(特に最初の2〜3曲はそう感じた)音域も狭く声量も少なく、
誰かが言ってたけどどっかの高校の学園祭Liveのボーカルと言ってもあまり変わらないのかも…なんて相当キビシイと言われる事を思ってたりしてたけど。
わたしの中で大事なのはそーいう部分じゃなくて。
一番大事なのはその曲。伝えようとする気持ち、熱意。演奏技術。最後に歌。
そんな感じかなあ。 それからいくと人時くんのLiveではわたしの一番大事に思ってる「楽曲」がもう要するにわたしの好みで「これ好きーーー!!!」って叫びたいくらい(笑)。
黒夢の時によく清春くんが言っていた、わたしの大好きな台詞があるんですけど、
「ここ」
(胸を指差しましょう。左胸。心臓のちょっと上…)
「ここ」が伝わる歌い方。伝わる曲。伝わるLive。
上手く歌う事だけが大事じゃない。
これがずっと見たかった、ずっとずっと聴きたかったんだな、って思えました。
Live中ふと思ったけど、黒夢で英二さんのドラムや喧太くんのギターを聞いた時は結構、「こんな音なんだーこのヒトって…」って感じる、一種違和感みたいなのを感じたんだけど、PIRANHAHEADSではそれを感じなかった。多分…相当長くしっかりとリハーサルを繰り返してメンバー間の精神的信頼感、一体感も生まれてるんだと感じた。
正式にしっかり楽器というモノをやってないからあまりエラソウな事は言えないけど、人時くんのベーシストとしての腕の確かさは認知されていると思う。どんなヒトにも。
そして英二さんというヒトのドラムの感覚の特異さというか、個性も。
喧太くんというヒトのギターの技術と独特の味も。
技術と、音楽性を確かに持った人達が自分達の好きな音楽を作り上げていくその姿になんか…感動した。
ホントに音楽好きで、今こうしてステージにいるメンバーをそれぞれお互いに信頼して、楽しんで演奏している…そんな絆みたいなものが見えた気がした。
それは多分周りのスタッフたちとも密にある関係なんだとも。
マイクスタンドにピックを補充しに来たスタッフさんの手を押さえて邪魔して爆笑してた人時くんの姿を見て、わたしはもう笑い出してしまってた。
よかったね人時くん。
音楽って楽しいね。
いいメンバー、いいスタッフに囲まれているんだね。
幸せだね。楽しいね。
よかったね。
この気持ちは、わたしが昔97年頃に黒夢に感じてたものと似てると思った。
よく覚えてないけど…2回目のMCかな?結構長く人時くんが、去年から今年、今日に至るまでの自分の気持ちなどについて語ってくれた。
内容についてはどうせ雑誌などで細かく正確にレポートが載るだろうから割愛。
自分の言葉で、一生懸命、話してくれたと思います。そんなに深刻にもならずにね。
この1年間ずっとゆっくりいろんな事を考えたりして少しずつ見えてきたものもあったようで。
やっぱり音楽は好きだし、ずっとジジイになってもBASSを弾いてアタマ振っていたい、という主旨の事を言ってたと思う。
キミはそうするよ。キミが音楽を辞められる訳がないよ。
人時くんが自分の中でちゃんといろんな事に整理をつける事が出来て、そして自分のやりたい音楽をやれるようにした事をとても嬉しく思った。
このヒトは、大人になったなあと、思った。
29日を選んだ事についても、今日を一つの区切りとして、新しく一歩踏み出そうというような主旨の事を語ってくれた。
(主旨ばっかりですね…だって記憶トンでるもん…多分順番も滅茶苦茶でしょう)
わたしはやっぱり、人時くんには音楽をやって欲しいと(わたしが見たいから…(爆笑))思ってたし、
サポートやスタジオミュージシャンで音楽やっていく道もあったと思うけど、
「自分の音楽」をひっさげて出てきてくれる事をずっと待っていたし、
この人はそうするべきだとずっと思ってたので。
本当に、お待ちしていました、という気持ちでいっぱいでした。
今回のLiveですごく印象強かった曲が何曲かあって。
「POLYGRAPH」
「BROTHER」(かな?)
「SKY」
「BEST CASTING」
この4曲がもう聴いた瞬間からどうしようもなく好きだなと思った。
「BROTHER」は人時くんが大切なヒトに宛てて書いた曲なのだそうで。(って言ってましたよね…ああ記憶トンでる?)
総てを聞き取る事は出来なかったけど、何が言いたいのかはものすごく伝わった気がしました。
そして、黒夢を停止して一番最初に作詞のヒト(くんぺいまるさん?)と話し合って書いたと言ってた詞も、すごく心に刺さって「よかった」です。
あんまり歌詞のことについて書くとあとで間違ってて恥を書くことは分かってるけど(笑)敢えて書く。
サビ終了の部分で「空に同化していく」って感じの歌詞を聞いた時は、泣きはしなかった(筈!)けど、じっとしてられない「うがーーっ!!」って叫びたい(笑:わかります?)衝動に駆られて。
あう。ツボっす。たまらんです。
あとの2曲はもうノリがいい曲。イントロから違う!カッコイイ!!
FANの人は「全部カッコイイに決まってるじゃん」って言うかもしれないけど(笑)。
わたしの好みの話をすると、「それってどーよ?」って言いたい曲とかも実はあったりしたんです(笑)。そりゃあね。好みの問題だから。
その中で多紀イチオシ(1じゃないけど)のこの4曲ははっきりいってとんでもなく多紀ツボ指数(滝壷でわない)高し。好みっ。
人時くん自身がLive終了時に、とても楽しかった事、記念すべき日になったという事を語ってくれたけど、
こちらこそ本当に記念すべき日になりました。と言いたくて。
また動き出す、走り出す第一歩として、このLiveが見られた事をとても嬉しく思いました。
わたしは、人時くんが動いてくれた事も本当に嬉しいと思ったけど、
動き出した人時くんがちゃんとカッコよかった事がとても嬉しかった。
(あははは。エラソウですね。)
1年間待っているのは長かったけど、でもそれはまた次に動き出す為にどうしても必要な時間だった事もよくわかった気がしたし。
やっぱりこの人はスゴイ人で、それを信じて見て待ってきてよかったと思えたし。
俺達のBASSISTはカッコイイ男だよ。
カッコイイ音、気持ちイイ音楽を作れる男だよ。
そんな風に、思った。
そしてわたしはわずかな痛みを握り締める。
(2000.02.12UP)
